

※必ずしも効果があるといわれているわけではありません。人によっては影響力が高い傾向があるという参考程度で考えていただければと思います)

更年期改善方法となる食事療法、重要な栄養

ビタミンC
まずは「ビタミンC」です。ビタミンCは美容に良いことで知られていますが、更年期障害にも効果的です。更年期に起こりやすいイライラなどの精神症状において、抗ストレスホルモンの材料となるビタミンCを積極的に摂取することは大きな意味があります。
ビタミンE
次は「ビタミンE」です。ビタミンEにはホルモン分泌調整作用と、血行を改善する効果が期待できます。特に、更年期の症状である「ホットフラッシュ(顔のほてりや発汗)」や「冷え」に対して改善効果が期待できる栄養です。
ビタミンB1、B12
次は「ビタミンB1」および「ビタミンB12」です。これらの栄養は自律神経の働きを維持する効果が期待できます。ホルモンバランスの乱れやストレスによる自律神経の乱れを起こしやすい更年期において重要な栄養の一つであると言えます。
亜鉛
次は「亜鉛」です。これはビタミンEと同じく、ホルモンバランスを調整する作用が期待できます。豊富に含まれる食品は「牡蠣」や「納豆」であり、食べ物の好みに左右されやすい栄養の一つであると言えます。場合によっては、サプリメントで摂取することがお勧めです。
更年期障害に効くお茶・飲み物は?
次に、更年期障害対策に有効な「飲み物」について解説します。
・豆乳
まずは「豆乳」です。エストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンを含む豆乳は、女性ホルモン不足による症状を緩和する効果が期待できます。ただし、昨今は大豆イソフラボンの働きに対して多少の疑いも向けられていますので、これ一つで更年期対策とすることはあまりお勧めできません。とは言え、大豆由来のさまざまな栄養をバランスよく摂取できることは悪いことではありませんので、飲んで悪いということは無いでしょう。
・水
次は「水」です。更年期には体内の水分量が減少する傾向にあり、これにより血行が悪化してしまいます。意識して水分を摂取することにより、血行不良による頭痛や冷えなどの症状を改善できます。
更年期障害に悩む女性が食べてはいけないもの
次に、更年期障害にとって良くない食べ物・飲み物について解説します。実はこれには諸説あって、確実に「これは飲み食いしてはいけない」という食べ物・飲み物を断定することは難しいです。
例えば、自律神経に対して影響を与える「カフェイン」を多く含むコーヒーですが、これが良いという例も悪いという例もあるのです。カフェインを摂取することで、自律神経が乱れてイライラを感じやすくなります。しかし一方でコーヒー好きにとっては、大好きなコーヒーを飲まないことでストレスを溜めてしまう可能性があるのです。

更年期障害の予防に効果的なサプリメントは?
次に、更年期障害の予防に効果的なサプリメントについて解説します。これは前述の栄養に関する項目で紹介した栄養を含むサプリメントが中心となります。例えば亜鉛の場合、豊富に含まれている食べ物は牡蠣や納豆ですが、これらの食べ物を嫌っている人の場合、無理に食べてもストレスになります。なので、サプリで摂取することがお勧めです。

更年期障害にならないためには?
また、更年期障害は回避することも十分に可能な症状です。更年期の影響による諸症状は、病院で更年期障害であると診断されるほど重くなることもあれば、ほとんど自覚症状無く過ごすことも可能なものです。更年期障害にならない、ほとんど自覚症状無く更年期症状に悩まされる年齢を過ごすためには、いくつかの方法があります。

更年期障害対策の食事レシピを考える、あるいは調べる
この記事のテーマである「食事」に注目して言うのであれば、やはり前述の栄養を豊富に含んだ食事を心がけることです。先程挙げた栄養は何も更年期対策にしか使えないというわけではなく、バランス良く摂取することで健康な生活を手助けしてくれるものばかりです。
しかし更年期対策となれば、やはり接触的に摂取したい栄養ばかりです。サプリによって摂取するという方法もアリですが、日常的な食事で補うことが最も良い選択肢であると言えます。そのため、その栄養を豊富に含んだ食事のレシピを知ることも重要な事になります。自分で編み出すのも良いですが、ネットでレシピを調べることで成功例のレシピで美味しく食べることができます。
更年期に効くツボってあるの?
さらに、食事による更年期対策をサポートする形で「ツボ」を利用することもお勧めです。「三陰交」「地機」「湧泉」「大椎」といったツボが、更年期対策に有効であるとされています。食事療法と合わせて利用すれば、それなりの効果が期待できるでしょう。
まとめ
食事は体を作るものと言われるのもうなずけるほど、更年期対策にも食事療法は有効な手段であると言えます。しかし、この記事で挙げたのは「一般的に見て、更年期対策に有効なもの」であり、人によっては奏功しない可能性も考えられます。更年期の症状は個人差が大きいので、食事療法に効き目を感じない場合は早めに婦人科を受診してください。

更年期障害の治療方法に関連する基本情報。女性ホルモンの分泌低下による症状により引き起こされるといわれている更年期障害の症状や病院での診断や治療に関することを解説しています。