疫学データ

慢性便秘の基本情報(患者会・参考サイト・治験情報)

慢性便秘は、決して珍しい病気というわけではありません。ご近所の方や職場の方の中に慢性便秘に悩んでいたり、実際に生活習慣を改善させたという方や病院に通院して慢性便秘症の治療中であったり、薬を服用しているという方がいてもおかしくありません。話ができる機会があれば、有益な情報を交換し合える可能性もあるのです。

しかし、実際に何人に一人の割合で発症しているのかがわかったほうが安心できます。
また、統計等でどのように患者数を把握しているのかを知りたいという方もいると思います。

そこで、慢性便秘の数値などのデータに関する情報をまとめてみました。
  1. 慢性便秘症の罹患率の把握と実態
  2. 慢性便秘症が増加しているとされている理由
  3. 慢性便秘症と大腸がんのリスク
  4. まとめ
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慢性便秘症の罹患率の把握と実態

慢性便秘は、その症状の性質上どうしても実際の発症患者数を正確に把握することは難しいです。政府統計と推測される患者数には、相当な乖離があります。

政府統計による慢性便秘症患者数
厚生労働省の政府統計によれば、平成26年度10月の推計患者数は203,000人であるとされています。これは昭和59年と比較すると2倍以上の数値になります。平成26年度の総患者数は209,000人だとされています。

慢性便秘は特に女性に多いものとされていました。しかし、高齢化社会となる現在は、60歳以上の方の男女差はなくなり、80歳では男性の方が多いことが明らかになってきました。
また、慢性便秘症の患者の多数は高齢者となっています。

このようなことから、便秘対策はQOLの向上の為にも重要なことであると言えます。
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慢性便秘症が増加しているとされている理由

先ほどの政府統計にもありましたが、昭和時代ももちろん、平成に入ってからも慢性便秘症の患者数は増加傾向にあります。その理由は、「食生活」や「ライフスタイル」が、ここ数十年で大きく変わったことです。

慢性便秘とは
慢性便秘とは、「排便回数の減少」「排便困難を呈する場合」と考えられています。
尚、排便回数の減少については週3回未満の排便回数と定義されています。

食生活やライフスタイルの変化
慢性便秘症の罹患率が上昇傾向で推移している最大の原因は「食生活」と「ライフスタイル」が変化したことによると言われています。特に、食生活においては、今や何でも手に入る時代となったことで、好きなものを好きな時に好きなだけ食べるといった生活習慣を繰り返してしまったことが慢性便秘の一番の原因となっているのではないでしょうか。

また、それに伴い、ライフスタイルが変化し、女性も男性と同じく社会進出を果たしたことにより、そのライフスタイルは大きく変化したこともひとつの原因として挙げられます。
無理なダイエットや、トイレを我慢しがちであったり、女性ホルモンの影響などにより、慢性便秘症が加速化するようになりました。

慢性便秘を放置することによる大腸がんのリスクの増加
慢性便秘症となることにより、身体への最大の影響は「大腸がん」に罹患するリスクが増加することです。社会進出するようになったことでライフスタイルも食生活も大きく変化し、ストレス社会の中で生きる上でも、慢性便秘症は多くの方に発症するようになりました。

しかし、その慢性便秘を放置しておくと後に大変危険な病気である「大腸がん」に罹患するリスクを高めてしまうと言われている為、十分注意する必要があります。

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慢性便秘症と大腸がんのリスク

慢性便秘症は、それ自体が命を脅かすことはありません。
しかし、慢性便秘症を長期に渡り放置することには「大腸がん」に変化するリスクがあります。

大腸がん
大腸がんは、長さが約2mともなる大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)にできるがんのことです。日本人の場合には、S状結腸と直腸のがんが多いと言われています。

大腸がんは、良性ポリープの一部ががんになるものと正常な大腸粘膜の細胞から発生する良性ポリープの一部ががんに変化するもの、粘膜から発生するがんがあります。

大腸がん発生の要因
大腸がんが発生する要因として考えられることは、生活習慣においては飲酒や肥満、食生活においては赤肉や加工肉を過剰摂取することが指摘されているのです。

遺伝的要因も強く、直系の親族に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群に罹患した方がいる場合にはリスクが高くなると言われています。

まとめ

慢性便秘症は、「排便回数が減少」「お腹が痛い」などにより自覚されることが多く、推計される患者数が多いことから、早期に対応することの重要性が理解できると思います。

生活習慣や食生活の変化、また、女性の社会進出によってその頻度を高めた慢性便秘症は、これからのリスクを念頭に置くことが健康的な社会生活を促すものであると言えます。

そこまでの自覚症状が無いという方でも、普段から規則正しい生活と栄養バランスの取れた食制圧を心掛け、万一身体の不調が見られた場合などは、早期に消化器内科や便秘外来を受診されることをお勧めします。

時には、慢性便秘症以外にも命の危険を伴うような病気の発見につながることもあるのです。日本内科学会・日本消化器病学会関連研究会により「慢性便秘の診断・治療研究会」の編集によるガイドラインが発売されています。

それらを参考に、自身に該当する症状があれば早期に対応してください。

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