疾患のセルフチェック法

月経困難症、症状別のセルフチェックに関する基本情報

月経困難症はセルフチェックが非常に重要な病気です。怪我であればどの程度か目に見えて診断が出来ますが、月経の場合は違います。女性は月経の周期や様子を、自分自身で継続的にチェックしていく必要があるのです。

自分の生理の様子ほかの女性と比べるのはなかなかむずかしいことです。「生理が重い」や「生理が遅れている」というやりとりがよくあっても、どのくらいのレベルなのかは判断しにくいですよね。
生理痛についても、その痛みを数字で表すことは出来ません。

とはいえ、生理タイプ診断をして自分の体を理解しなければ、体から出る不調のサインを見逃してしまいます。

自分の体としっかり向き合い、きちんと管理していくことが将来の健康につながります。月経困難症のセルフチェックを行い、しっかりと診断していきましょう。
  1. 生理チェック!子宮内膜症のサインとは?
  2. 忙しい現代の女性へ、受診のすすめ
  3. まとめ
月経困難症の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
お近くの治験情報を全国から検索できます。

生理チェック!子宮内膜症のサインとは?

月経困難症という診断を受けた人が、実はその不調の原因が子宮内膜症であったというケースがありますもともと月経の不調を和らげたいと思って診断を受けたのであれば、その結果に驚く人もいるはずです。

では、月経のどのような様子が子宮内膜症のサインと考えられるのでしょうか?
チェックシートと照らし合わせながらセルフチェックをしてみましょう。

≪チェックシート≫

  1. 月経の時は痛みがひどく、毎回鎮痛剤を服用している。
  2. 月経による痛みは、日常生活に支障をきたすレベルである。
  3. 妊娠を希望していて妊活をしているが、なかなか授からない。
  4. 以前に比べると生理痛が重くなっている。
  5. 月経痛のほかにも、背中や腰に痛みがある。
  6. 月経の期間以外にも、お腹・背中・腰が痛むことがある。
  7. 子宮内膜症に関係するチェックシートは以上です。
    6項目のうちどのくらい当てはまるものがあったでしょうか?

    実は、これらの項目にひとつでも当てはまる場合には、産婦人科・婦人科にて受診をした方が良いと考えられています。月経痛のすべてが病気とつながっているわけではありませんが、それを何らかのサインだと考えるべきといえます。

    なかでも特に注意しておきたい項目は、過去に比べて月経痛が強まっているかどうかというポイントです。痛みに変化があり、それが増しているようであれば注意が必要です。

    子宮内膜症とは、子宮に炎症や組織の癒着が起きる病気です。子宮内膜組織が本来あるべき場所以外のところで増殖していることもあります。

    子宮内膜症は完治が難しいといわれていて、長期的に治療を行っていく必要があります。そのレベルが高い場合には妊娠にも影響を及ぼす可能性が出てきてしまいます。

    長期的な治療が必要になったり、手術が必要になったりする前に、適切な治療を受けて症状を改善させましょう。そのためにも、まずは今の子宮がどういう状態であるかどうかの診断を受けることが必要です。

    月経困難症の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
    お近くの治験情報を全国から検索できます。

    忙しい現代の女性へ、受診のすすめ

    毎月の月経、「痛いのが当たり前」と考えている人が多いのではないでしょうか。

    あちこちの薬局で月経用の鎮痛剤がたくさん販売されています。手近なところで鎮痛剤を手に入れられるのは、月経痛を抱える女性にとってはとても助かりますね。

    しかし一方で、鎮痛剤に頼ってばかりで診察を受けようとしない人が多いのも現状です。仕事や家事に追われてなかなか時間に余裕が持てないなかでは、受診を先送りにしてしまうのも無理はないでしょう。

    とはいえ、受診をして治療を受けることで子宮の状態が良くなれば、より快適な生活がもたらされるのです。月1回とはいえ、この先何年も月経の不調と付き合っていくのは辛いですよね。

    近年では日本でも副作用の少ないピルを処方されるケースが増えてきました。かつてピルは避妊のための飲み薬と言われていましたが、月経困難症の病気を緩和させる治療薬として扱われるようになってきたのです。

    具体的にいえば、月経過多の症状に効果をもたらすピルの服用も広まっています。月経痛の痛みなどの不調で、学校や仕事を休んだことのある人もいるでしょう。しっかりと診断を受けて子宮の様子を把握することが、より良い生活への第一歩です。

    適切な治療がその苦しみを和らげてくれるかもしれません。

    月経痛を放置することが、月経困難症や子宮内膜症を悪化させるリスクを引き起こします。
    月経の様子が少しでも気になるようであれば、定期健康診断を受けるようなつもりで産婦人科・婦人科へ行ってみましょう。

    まとめ

    月経困難症に関する研究や開発が進んで治療法の選択肢が増えていることは、女性にとってうれしい傾向ですね。
    日本では女性の社会進出が、年々拡大しています。女性の活躍が職場でも家庭でも必要とされ、時にはそれがストレスを生むこともあるでしょう。その現状が、月経困難症の増加につながっているとも考えられています。

    最近では月経中の不調と合わせて、月経前症候群に関する研究も進められています。生理タイプ診断や生理前診断が出来るアプリもあるので、是非試してみてくださいね。

    月経困難症を含め、数々の病気は発見が早いほどに回復が見込める場合がほとんどです。
    自分の未来のために、不調でない時にでもしっかり体と向き合っていきましょう。

    月経困難症の診断プロセスに関する詳しい解説はこちら

    月経困難症の診断基準・診断プロセスに関する基本情報をまとめ。病院で診断される際、どういったことが必要になるか。イライラや生理痛などの重い症状。周期やホルモンバランスの関連性などの情報を掲載しています。

    月経困難症、診断基準・プロセスに関する基本情報

    参考元:リンク1リンク2
    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。