病気との付き合い方

潰瘍性大腸炎との付き合い方について

慢性の炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎。現段階では完治できる治療法はないものの、治療することで症状が落ち着いた状態(寛解)することができる病気です。寛解状態を継続させることができれば、日常生活に大きな制限はないともいわれています。

潰瘍性大腸炎は、一度かかってしまったら長い付き合いになりますから、病気とうまく付き合っていくことが大切。潰瘍性大腸炎とうまく付きあうにはどうしたら良いのか、食事や運動など生活するうえで知っておきたいポイント、病気との付き合い方をまとめました。
  1. 潰瘍性大腸炎、まずは病気について理解しておこう
  2. 潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(食事)
  3. 潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(運動)
  4. 潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(妊娠・出産・育児)
  5. 潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(ストレスへの対策)
  6. まとめ
潰瘍性大腸炎の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

潰瘍性大腸炎、まずは病気について理解しておこう

潰瘍性大腸炎は、遺伝的な体質や食生活のスタイル、ストレスなどさまざまな要因が関係しているといわれています。これらの要因が体の免疫機能に影響を及ぼし、免疫機能のはたらきが異常になると、発症するのではと考えられています。

大腸の粘膜がただれてしまうので、本来の大腸の機能を果たすことができなくなってしまいます。粘血便、下血、腹痛、発熱などさまざまな症状が現れます。貧血、栄養状態の低下、そしてあらゆる合併症にも注意が必要です。

慢性的な病気である潰瘍性大腸炎は長期にわたる治療が必要です。しかし、病気に効果的な治療法が出てきています。保険適応される薬も増え、治療の選択肢は広がっています。

寛解期を長く継続させることができるようになってきていますし、ただちに命に関わる病気でもありません。女性は出産も可能だといわれています。

重症度やかかった医療費の金額に応じて医療費の助成を受けることもできます。

潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(食事)

寛解期であれば、暴飲・暴食を避けていればそれほど神経質にならず好きなものを食べても良いといわれています。脂肪・食物繊維・アルコール・炭酸飲料は大腸に負担がかかりますので控えめにしましょう。

気にしすぎるのはストレスになってしまいます。体調を見ながら楽しく食事できることが大切です。少し無理をしたと思ったら、翌日は軽めの食事にする、消化の良いものだけにするなど、調整していきましょう。

また、人によって食事の合う・合わないがあります。食事のあとの体調に注意しながら、食べてもいいもの、やめておいた方がいいものを見つけていくようにします。

活動期のときには、水分やエネルギーになりやすいものを中心にとるようにします。症状が悪化しないよう、食事内容は医師や看護師、栄養士とよく相談しましょう。

症状が出ているときに無理をすると合併症の危険性が高まります。食べたいものが食べられないのは辛いですが、できるだけ早く寛解できることが大切。注意していきましょう。

潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(運動)

寛解期は、特に制限される運動はありません。部活や習い事、趣味で行なっているスポーツなど、体調が良ければ大丈夫だといわれています。しかし、適度に休憩をとりながら水分をしっかり取り、無理のない範囲で行なっていきましょう。

活動期は潰瘍性大腸炎の活動期は水分が失われやすく、栄養の吸収も悪くなるため疲れやすくなります。症状の程度にもよりますが、活動期はお腹を休めるように安静にしている方が良いとされています。

潰瘍性大腸炎の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(妊娠・出産・育児)

潰瘍性大腸炎であっても、妊娠や出産は可能だといわれています。しかし、薬を飲んでいますので、妊娠や出産を希望する場合には薬を調整していく必要があります。妊娠を希望する場合には、必ず医師に相談するようにしましょう。

育児期間中は体力が必要ですし、精神的に疲れることも出てきます。自分だけで抱え込まず、家族や自分の周りの人に協力を求めて手伝ってもらうようにしましょう。

潰瘍性大腸炎とうまく付き合うポイント(ストレスへの対策)

潰瘍性大腸炎の患者数が年々増加しているのは、何かとストレスの多い現代社会も一因ではないかといわれています。潰瘍性大腸炎は幅広い年代で発症する病気ですが、患者数が多いのは20代から30代。学業や就職、仕事や結婚など人生における重要な時期となっています。

ストレスを完全になくす、というのは難しいことです。特に、潰瘍性大腸炎と付き合っていると調子の良いときはあまり制限のない生活ができるのでついつい無理をしがち。

しかし、潰瘍性大腸炎はできるだけ寛解期を継続させることが重要です。できるだけ睡眠をしっかり取り、日常生活のリズムを整えるようにしましょう。自分にとってリラックスできる時間や環境を作ることも大切です。趣味に没頭したりアロマで癒されたりするなど、自分なりの方法を見つけていきましょう。

病気にかかれば、病気のことや学業や仕事のことなど、心のストレスになることも多いでしょう。正直に話せる家族や友人などに話を聞いてもらうことで気持ちが少しでも楽になるようにしましょう。
医療機関には、病気のことや生活相談、社会復帰に関する相談を受け付けている相談員やソーシャルワーカーがいることも。

自分を知っている人には話しにくいこともあるでしょうから、そのようなときは専門家に相談してみるのも一つの方法です。

まとめ

潰瘍性大腸炎は寛解期であれば大きな制限なく日常生活が送れます。しかし、潰瘍性大腸炎は、寛解期を長く続けられることが重要ですから無理は禁物です。

食事は腸に負担のかからないものを、症状があれば運動は控えて安静にする、睡眠はしっかりとる、ストレスを解消できる時間と環境を作るなど、注意点を守っていきましょう。

重症度、症状の程度は人それぞれ。病気とうまく付き合うために、いろいろ試しながら自分なりの病気との付き合い方を見つけていきましょう。

潰瘍性大腸炎の疫学データに関する詳しい解説はこちら

日本で潰瘍性大腸炎として治療している人はどれくらいいるのか、潰瘍性大腸炎という病気の歴史や患者数の移り変わり、年齢、男女比などについてまとめました。潰瘍性大腸炎の疫学データから、潰瘍性大腸炎の特徴についてみていきます。

潰瘍性大腸炎の疫学データに関する基本情報

参考元:リンク1リンク2
SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。