潰瘍性大腸炎について

国の指定難病の1つとして登録されている潰瘍性大腸炎。潰瘍性大腸炎とはどのような病気なのでしょうか。潰瘍性大腸炎について知りたい方のために、潰瘍性大腸炎の基本情報である症状、治療法などについて詳しくご紹介します。
  1. 潰瘍性大腸炎とはどのような病気?
  2. 潰瘍性大腸炎とクローン病の違い
  3. 潰瘍性大腸炎の原因
  4. 潰瘍性大腸炎の症状とは
  5. 潰瘍性大腸炎を診断するための検査
  6. 潰瘍性大腸炎の治療方法
  7. まとめ

潰瘍性大腸炎とはどのような病気?

潰瘍性大腸炎とは大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができ、さまざまな症状が出る慢性の病気です。びらんとは、粘膜が荒れてただれている状態のことをいいます。

現在の医学では主な原因がはっきりわかっておらず、完全に治すのが難しいとされています。そのため、潰瘍性大腸炎では主に薬を使った内科的治療を行ないながら、「寛解」という病気がおさまっている状態を目指していきます。

よくある病気ではありませんが、潰瘍性大腸炎は若い人が発症しやすい傾向があり、近年徐々に患者数が増えています。

厚生労働省の発表によると、2014年に潰瘍性大腸炎と診断された人は約17万人となっています。

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潰瘍性大腸炎とクローン病の違い

潰瘍性大腸炎とよく似た病気にクローン病があります。潰瘍性大腸炎は大腸のみに症状が出るのに対し、クローン病は大腸以外の消化管粘膜にも症状が出ます。

潰瘍性大腸炎の原因

潰瘍性大腸炎の原因は、自己免疫反応に異常が生じて発症する説、腸内細菌が関わっているという説、ほかには遺伝性や食生活の欧米化が関係しているなど、さまざまな説があります。まだはっきりとした原因は解明されていません。

潰瘍性大腸炎の症状とは

下痢や粘血便・血便
潰瘍性大腸炎の症状として、下痢や粘血便(粘液の混じった血便)・血便が多くみられます。

腹痛
じわじわと長時間痛んだり、急に強い痛みが生じたりします。

体重減少
大腸の粘膜が荒れて正常にはたらかない状態にあるため、次第に体重が減ってきます。

貧血
食欲が低下し栄養状態も悪くなるため貧血になりやすい傾向があります。

発熱
潰瘍性大腸炎は炎症性の病気であるため、発熱することもあります。

このように、潰瘍性大腸炎の症状はお腹から全身の症状までさまざまなものがあります。

また、潰瘍性大腸炎は合併症を起こすこともあります。合併症の例としては、関節炎や脊椎炎、皮膚では結節性紅斑や壊疽性膿皮症がみられます。潰瘍性大腸炎にかかってから長く経つと、大腸がんのリスクが高くなるともいわれています。

潰瘍性大腸炎を診断するための検査

潰瘍性大腸炎を診断するための方法として以下のものがあります。

症状
いつからどのような症状があるのか、身近な人の既往歴なども確認します。

注腸X線検査(行われないこともある)
大腸に造影剤を注入し、X線(レントゲン)撮影をして大腸の状態を確認します。

肛門鏡検査
肛門鏡という器具を使って、肛門周囲の状態を観察します。

内視鏡検査
内視鏡カメラを使って、肛門から大腸のはじまりまで、粘膜の状態を観察します。

細菌検査
細菌感染による腸炎など、潰瘍性大腸炎と似た病気もあるため、便や血液を使って細菌の有無を確認します。

組織検査
粘膜組織をわずかに取って、顕微鏡で組織の状態を観察します。

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潰瘍性大腸炎の治療方法

潰瘍性大腸炎の治療方法は、薬を使って症状を抑えていく内科的治療がメインとなります。完治は難しく、症状は落ち着いたりひどくなったりする状態を繰り返します。そこで、潰瘍性大腸炎では寛解といって病気の状態が落ち着いている状態ができるだけ維持できるようにしていくのが目標となります。

寛解状態にあるときは食事の制約がなく、学業・仕事についても負担が大きくない程度であれば可能です。

潰瘍性大腸炎は、医療機関で難病指定医のもと潰瘍性大腸炎の診断を受け、保健所で手続きすると患者登録されます。潰瘍性大腸炎の患者として認定されると国から医療費の助成を受けることができます。

内科的治療(薬による治療)
治療では、内服や点滴で炎症を抑える薬を使用します。特にステロイド薬は炎症を抑えることに効果があります。ほかに使われる5-アミノサリチル製剤では炎症を抑えるほか、再燃(落ち着いていた病状が、再び悪化すること)の予防にも効果があるといわれています。

ステロイド薬を減らすと症状が悪化するケースやステロイドで効果が見られない場合には免疫調整薬や免疫抑制薬を使用することもあります。また、炎症を引き起こすTNF-αという物質のはたらきを抑えるために抗TNF-α製剤も使われます。

白血球除去療法
白血球除去療法は炎症を長引かせている原因となる異常な白血球を取り除く治療です。この治療によって炎症が抑えられ、症状の改善が期待できます。

外科的治療
重症化してしまった潰瘍性大腸炎や薬による副作用で治療の継続が難しい場合、また大腸に穴が空いてしまったときや大量出血などの合併症がみられたときには、手術による治療が選択されます。

近年、医学の進歩により潰瘍性大腸炎の治療法は増えてきています。日本は世界の中でも、潰瘍性大腸炎の治療法が多い国の1つとなっています。

まとめ

潰瘍性大腸炎とは、下痢や血便から全身に症状が出る病気です。完治できる治療法は確立されていませんので、病状が寛解し、それを維持できるような治療を行なっていきます。
寛解状態のときには、注意点はあるものの日常生活を送るうえで大きな制限はありません。

潰瘍性大腸炎は専門機関での診断と保健所での手続きによって医療費の助成が受けられる病気です。気になる症状がある場合には、医療機関に早めに相談しましょう。

潰瘍性大腸炎のセルフチェックに関する詳しい解説はこちら

潰瘍性大腸炎は主にお腹の症状が中心となる炎症性の病気です。潰瘍性大腸炎の症状に焦点を当てながら潰瘍性大腸炎のセルフチェックに役立つ情報をご紹介していきます。

もしかしたら?症状からみる潰瘍性大腸炎のセルフチェック方法

参考文献・サイト:
医学書院 内科臨床誌medeicina 2015.9月号(Vol.52 No.10) p.1714~1716
治療と診断社 消化器研修ノート p.375~380
参考サイト1参考サイト2参考サイト3参考サイト4参考サイト5
SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
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