• 毎日野菜を食べる人は夜間頻尿になりにくい? 道後studyの2型糖尿病患者で検討

    日本人2型糖尿病患者では、夜間頻尿の発症に食習慣が影響を及ぼしており、中でも野菜を毎日食べる人は夜間頻尿になりにくい可能性のあることが、愛媛大学大学院疫学・予防医学講座の古川慎哉氏らの検討で示唆された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」7月1日オンライン版に掲載された。

    日本人2型糖尿病患者の夜間頻尿には、勃起不全(ED)や糖尿病網膜症、抑うつ症状が強く関連することがこれまでの調査で示されているが、食習慣との関連は明らかにされていない。同氏らは今回、2009~2014年に2型糖尿病と診断された患者1,051人を前向きに追跡している道後Studyのベースラインデータを用いて、自記式質問票調査による食習慣と夜間頻尿との関連について検討した。

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    解析対象は、道後Studyに参加した2型糖尿病患者785人(平均年齢61.7歳、男性が62.3%、糖尿病罹病期間は平均11.0年)。食習慣に関する自記式質問紙調査では、揚げ物、卵、肉類、魚介類、漬物、野菜や海藻類、果物、大豆製品、乳製品を毎日摂取しているかどうかを尋ねた。また、夜間頻尿は夜間の排尿回数が2回以上と定義し、3回以上の場合を重症の夜間頻尿とした。

    その結果、対象患者全体の夜間頻尿の有病率は39.9%、重症夜間頻尿は14.4%であった。それぞれの食習慣が「ある」と回答した患者の割合は、揚げ物(24.7%)、卵(41.9%)、肉類(30.3%)、魚介類(70.5%)、漬物(31.6%)、野菜(67.3%)、果物(55.0%)、大豆製品(60.3%)、乳製品(58.6%)であった。

    年齢や性、BMIなどを調整した解析によると、野菜を毎日食べる習慣は夜間頻尿と負の関連を示し(調整後オッズ比0.67、95%信頼区間0.48~0.94)、重症の夜間頻尿とも同様の関連を示すことが分かった(同0.46、0.30~0.71)。

    こうした関連性を男女別にみると、女性では野菜を毎日食べる習慣は夜間頻尿、重症の夜間頻尿いずれとも独立した負の関連を示したのに対し(それぞれ同0.44、0.24~0.79、同0.34、0.15~0.78)、男性では重症の夜間頻尿のみと負の関連を示していた(同0.51、0.29~0.88)。

    以上の結果から、古川氏らは野菜を毎日食べる人は夜間頻尿になりにくい可能性があると考えられるとしつつ、「今回の結果は観察研究で得られたものであり、これらの関連を決定づけるには野菜の摂取量や摂取頻度などに関するさらなる研究を行う必要がある」と述べている。

    Abstract:リンク先
    HealthDay News 2017年7月10日
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