• 出産回数が多い女性は2型糖尿病に注意? 3万人を超える日本人女性を解析、JPHC研究

    日本人女性は出産回数が多いほど2型糖尿病の発症リスクが上昇する可能性のあることが、国立がん研究センターなどの多目的コホート(JPHC)研究グループの調べで分かった。

    こうした関連は肥満度(BMI)で調整して解析すると弱まったことから、研究グループは産後には体重が増加しやすいことが要因の一つに挙げられるとの見解を示している。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」4月18日オンライン版に掲載された。

    2型糖尿病のリスク因子には肥満や喫煙、運動不足、糖尿病の家族歴などが挙げられるが、女性ホルモンも糖代謝に影響を及ぼす可能性が指摘されている。
    女性ホルモンのエストロゲンはインスリン抵抗性やインスリン分泌に関与することが知られているが、エストロゲンの血中濃度には月経歴や生殖歴といった女性関連要因が影響することから、これらの要因は2型糖尿病の発症と関連する可能性が示唆されている。
    研究グループは今回、JPHC研究に参加した45歳以上の女性を長期にわたり前向きに追跡したデータを用いて、女性関連要因と2型糖尿病発症との関連を調べた。

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    研究では、ベースライン時(1990~1993年)に全国11地域に在住し、5年後調査(1995~1998年)時点で糖尿病やがん、循環器疾患の既往がない45~75歳の女性3万7,511人を対象に、さらに5年間追跡を行った。
    ベースライン時または5年後調査時に実施したアンケート結果から、対象とした女性の初経年齢と閉経状況、閉経年齢、初経から閉経までの期間、出産回数、初産年齢、授乳歴、ホルモン療法の使用歴、月経周期を調べた。

    また、10年後調査(2000~2003年)時に実施したアンケートで糖尿病の診断歴があると回答した場合を2型糖尿病の発症と判定した。
    追跡期間中に、513人の女性が新たに2型糖尿病を発症した。
    解析の結果、出産経験のない場合と比べて、出産回数が多いほど2型糖尿病リスクは上昇し(傾向P=0.029)、そのリスクは出産回数が1回の女性では1.23倍、2回の女性では1.37倍、3回の女性では1.56倍であった(いずれも多変量調整済みオッズ比)。
    BMIで調整して解析するとこうした関連は弱まり、また出産回数が多い女性ほどBMIは高い傾向がみられた。
    さらに、出産回数以外の女性関連要因と2型糖尿病の発症は関連しないことも分かった。

    以上の結果から、研究グループは「日本人女性は出産回数が多いほど2型糖尿病リスクが高い可能性があり、こうした関連の要因の一つには産後の体重増加が挙げられる」と述べている。
    また、欧米を中心とした研究では初経年齢や閉経年齢、閉経自体が2型糖尿病リスクと関連することが報告されていることから、出産回数以外の女性関連要因も含めて日本人を含むアジア人を対象としたさらなる研究が必要だとしている。

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    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2018年5月21日
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  • 計画分娩とは?自然分娩、無痛分娩、帝王切開でもできる?

    計画分娩について

    お産はいつ始まるかわからないもの。しかし、旦那さんの立ち合いや、上の子の都合、赤ちゃんやお母さんの状態などによっては、「この日に産まれてほしい」という場合もあると思いますが、そんな時に検討したいのが計画分娩です。計画分娩の方法やメリット・デメリットなどをまとめました。
    1. 1.はじめに
    2. 2.計画分娩とは
    3. 3.計画分娩の種類と特徴
    4. 4.計画分娩の流れ
    5. 5.計画分娩の費用
    6. 6.計画分娩のメリット
    7. 7.計画分娩のデメリット
    8. 8.まとめ

    はじめに

    出産には自然分娩や無痛分娩、帝王切開などがありますが、今回は計画分娩について
    メリットやデメリットについて紹介していきます。

    計画分娩とは

    分娩の仕組み
    通常、お産はいつ始まるかわかりません。
    赤ちゃんのほうで出産OKのサインが出ると、お母さんの体内のホルモンバランスが変化します。すると、子宮を収縮させたり、母乳の分泌を促す作用を持つホルモンの分泌量が高まってきます。
    妊婦モードから出産・育児モードへとスイッチが切り替わるのです。
    これが自然な出産の流れです。
    しかし、このスイッチはいつ切り替わるのかは誰にもわかりません。
    出産予定日を決めておきたい
    様々な理由で、出産予定日をあらかじめ決めておきたい妊婦さんもいます。
    そのような場合に、出産日を定めておき、その日に人工的に分娩を行うことができることもあります。
    これが計画分娩です。

    一般的に計画分娩が行われる理由として、

    • 逆子などで帝王切開による出産が決まっている
    • 赤ちゃんやお母さんの状態によって、できるだけ早く妊娠期間を終了させる

    必要がある

    • 無痛分娩を行う
    • 立ち合い出産や、家族のスケジュールの都合

    などがあります。

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    計画分娩の種類と特徴

    計画分娩にはいくつかの種類があります。
    それぞれの特徴を見てみましょう。

    誘発分娩
    子宮口を広げるためにバルーンという器具を挿入します。バルーンは水分を含んで徐々に膨らんでいきます。それによって人工的に子宮口を開かせていくのです。

    そして、陣痛促進剤の点滴や内服を行います。
    陣痛促進剤とは、人工的に作られたホルモンで、子宮収縮を促すオキシトシンやプロスタグランチンという物質です。
    これらのホルモンを体内に入れることによって、人工的に陣痛を起こすのです。

    陣痛が順調についてきて、子宮口も十分に開けば、分娩台に乗って、通常通りの出産が行われます。

    帝王切開
    帝王切開とは、子宮までメスを入れて切開し、そこから赤ちゃんを取り上げる出産方法です。

    帝王切開は手術ですから、一般的な手術と同様に、麻酔を施して行われます。
    陣痛を感じることはありませんが、経膣分娩と比較すると産後の回復は時間がかかります。

    無痛分娩
    産院によっては、自然に陣痛がついてから無痛分娩が行える施設もあります。
    しかし、麻酔処置を行える医師が限られる場合、分娩日時をあらかじめ決めておき、その日に無痛分娩を行うことになります。

    計画分娩の流れ

    計画分娩を行うことを決めた場合、どのような流れで分娩が行われるのでしょう?
    一般的な計画分娩の流れを説明します。

    1.出産予定日を決める
    まずは、赤ちゃんやお母さんの状態を見ながら、計画分娩が可能かどうかの判断を行う必要があります。
    はれて計画分娩を行うことになった場合、出産日を決定します。

    お母さんや家族の都合だけでなく、産院側の受け入れ状況も考慮して決定されます。

    2.出産方法を決める
    出産方法については、ほとんどの場合に医師が決定します。
    基本的に、帝王切開は医師の判断によらない限り行うことができません。
    例えば、逆子や多胎妊娠、赤ちゃんやお母さんの状態に問題がある場合などです。

    ですから無痛分娩や誘発分娩の中から決定するのが通常です。
    無痛分娩を実施している施設はまだまだ限られています。お母さんの持病などといった身体的な都合によらない場合、誘発分娩が選択されるのが一般的となっています。

    3.入院する
    いよいよ出産日が近くなると、分娩に向けた準備が始まります。

    通常、予定日前日に入院し、母子の状態をモニタリングします。
    異常がない場合、出産方法に応じた前処置が行われます。

    4.分娩のための準備を行う
    入院中に、分娩方法に応じた前処置を行います。

    • 誘発分娩ならば、バルーンの挿入や陣痛促進剤の使用開始
    • 帝王切開ならば絶食、浣腸、剃毛などの処置
    • 無痛分娩の場合は麻酔の注入

    産院によって細部は異なりますが、一般的にはこのような処置が行われます。

    5.出産する
    出産準備がすべて整ったら、いよいよ出産です。
    医師や助産師の指示に従いながら、赤ちゃんとの対面を待ちましょう。

    ちなみに、帝王切開や無痛分娩では局所麻酔を使用します。意識を保ったままでの出産になりますから、赤ちゃんの産声を聞くことが可能です。

    計画分娩の費用

    出産は基本的に健康保険の提要になりません。
    よって産院によって費用には幅があります。

    中でも重要になってくるのが「計画分娩の理由」です。

    理由によって異なる
    計画分娩を行う場合、その理由によって費用は大きく異なってきます。

    例えば、逆子やお母さんの持病、赤ちゃんの状態などによって「やむなく」計画分娩が行われる場合です。これは妊娠・出産時の異常と認められますから、健康保険が適用されます。
    保険が適用されることによって、出産にかかる費用も抑えられますし、個人で加入している医療保険から保険金が支払われることもあります。

    一方、家族のスケジュールの都合など、「個人的な事情」による計画分娩は異常ではありませんから、処置などにかかる費用は全額自己負担となります。
    通常の出産費用に加えて数万~数十万円が必要になってきます。

    費用は行われる処置や産院によって異なりますから、事前に確認が必要です。

    計画分娩のメリット

    計画分娩には多くの利点があります。
    計画分娩の持つメリットを紹介しましょう。

    スケジュールが立てやすい
    計画分娩の最大のメリットは、なんといっても出産日が決定していることです。
    特に、上のお子さんの世話や行事、旦那さんの立ち合いなどの都合がある場合には、出産日があらかじめ決まっていることは大きな利点といえるでしょう。

    出産への準備ができる
    出産の具体的なスケジュールや方法があらかじめわかっていると、出産に向けた準備がスムーズに行えます。

    必要となるものの用意やファミリーサポートなどの手配から、ゴミ出しや冷蔵庫の中身まで。細部まで準備を終えてから出産に臨むことができます。

    お母さんと赤ちゃんの安全のため
    これは、医学的な理由から計画分娩が行われる場合のお話です。

    中には、切迫早産や進行性の病気などで、ぎりぎり妊娠生活を送っている人もいます。
    例えば切迫早産の場合、赤ちゃんがお腹の外に出てきても生きていける状態に育つまで、ひたすら点滴や安静の日々が続きます。

    また、お母さんが進行性の病気や慢性疾患を抱えている場合も、できるだけ早くお母さんの治療を行う必要があります。しかし妊娠中にできる治療は非常に限られます。

    赤ちゃんがNICUなどの環境下であれば生きていける程度に成長するのを待って、速やかに出産に臨むことは、赤ちゃんやお母さんの命を守ることになります。

    このような理由のために計画分娩が行われることも非常に多いのです。

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    計画分娩のデメリット

    メリットの裏にはデメリットも存在します。
    計画分娩とは、自然の摂理に沿った出産ではありません。
    どのようなデメリットがあるのかも知っておく必要があります。

    陣痛促進剤のデメリット
    誘発分娩で陣痛促進剤を使用する場合です。

    陣痛促進剤の量が多すぎたり、強く効きすぎたりすると「過強陣痛」になるリスクがあります。
    過強陣痛とは、文字通り陣痛が強すぎる状態のことです。
    過強陣痛によって、お母さんへの痛みが強くなるだけでなく、子宮の収縮が強くなりすぎることから赤ちゃんに危険が及ぶ可能性もあります。

    陣痛促進剤の正しい知識を持つ医師のもとで、適切な管理下において使用される分にはほとんど心配はないでしょう。

    麻酔のリスク
    無痛分娩や帝王切開に関するリスクです。

    ごくまれなことですが、麻酔の成分に対してアレルギーを持つ人が存在しています。
    アレルギー症状が激しく出てしまうと、母体はショック状態になりお母さんだけでなく赤ちゃんにも生命の危機が訪れる危険性があります。

    事前に麻酔アレルギーの検査が可能ですから、念のため検査を行っておくと安心です。

    赤ちゃんの発育状態が十分でない場合もある
    当初の出産予定日よりも早めて計画分娩を行う場合、赤ちゃんの発育が十分でないこともあります。

    原則的には医師が問題ないと判断しての分娩になりますが、出産後の一定期間は赤ちゃんがNICUなどで過ごす場合もあります。

    計画分娩ができない場合もある
    意外と盲点になってしまいますが、計画分娩を予定していても、状況によっては行えなくなることもあります。

    例えば、

    • 計画分娩予定日よりも早くにお産が始まってしまった
    • お母さんや赤ちゃんの状態が変化してしまい、その日の分娩が出来なくなった
    • 個人的な理由では計画分娩を受け付けてもらえない

    などがあります。

    まとめ

    妊娠中は健康であってもなにが起こるかは誰にもわかりません。

    計画分娩はメリットが大きい面もありますが、当然リスクやデメリットも存在しています。
    事前に医師や家族と十分に話し合ってから検討しましょう。

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  • 帝王切開とは?手術の方法や術後の注意点を詳しく説明します

    帝王切開について

    帝王切開での出産件数は、近年増加傾向にあります。帝王切開はどのような場合に選択されるのでしょう?

    帝王切開にはどのようなリスクがあるのか。帝王切開におけるメリットとは何か?そんな帝王切開に関する疑問にお答えします。

    1. 1.帝王切開とは
    2. 2.帝王切開の条件
    3. 3.帝王切開の方法
    4. 4.帝王切開に伴う痛みや傷跡
    5. 5.帝王切開のリスク
    6. 6.帝王切開のメリット
    7. 7.まとめ

    帝王切開と聞くとなんだか痛かったり怖いとマイナスのイメージをお持ちの方もいるとは思います。
    そこで今回は帝王切開について方法や痛み、リスクやメリットなどについて紹介します。

    帝王切開とは

    帝王切開とは、子宮にメスを入れて切開し、赤ちゃんを取り出す出産方法のことを言います。
    帝王切開とはどうして行われる必要があるのでしょうか?

    帝王切開は緊急的な出産方法
    妊娠や出産は病気ではありません。生物としてごく当たり前の自然の摂理に基づいた行為です。
    自然分娩とは経膣分娩のことを指し、子宮から直接赤ちゃんを取り出す帝王切開は、生物としてはイレギュラーな出産方法ととらえることができます。

    しかし、帝王切開は赤ちゃんにとってはもっとも負担が少ない出産方法であるといえるのです。

    赤ちゃんは、お母さんの産道を通過する過程で、何度も体勢を変えながらゆっくり時間をかけて産まれてきます。
    それは小さな赤ちゃんにとってはとても負担大きいことなのです。

    しかし帝王切開によって直接子宮から出られるこで、赤ちゃんに負担はかかりません。
    さらに、陣痛やいきみなどでお母さんに危険を及ぼすリスクを避けることができます。

    帝王切開は、赤ちゃんとお母さんを守るための緊急的な出産方法なのです。

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    帝王切開の条件

    では、帝王切開が選択されるケースにはどのような場合があるのでしょう?
    妊娠高血圧症や心疾患などの持病がある
    妊娠前からの持病や妊娠中のトラブルなどで、血圧が高い状態のお母さんや、心臓に疾患を抱えているお母さんは、自然分娩でいきむ行為は大変なリスクを伴います。

    いきむ行為は心臓や血管に大きな負担をかけ、大量出血や心筋梗塞などを招く危険と隣り合わせにあるからです。

    このような場合、いきむことのない帝王切開が選択されることになります。

    双子などの多胎妊娠
    双子だからと言っても、厳密には普通分娩が不可能というわけではありません。
    しかしお産の時間が長引く傾向にあり、母子ともに状態が悪化するリスクが存在しています。

    お母さんの状態が悪くなるということは、赤ちゃんの命に直結します。

    そのようなリスクを避けるために、安全なお産を確保する目的で帝王切開が選択される傾向が強くなっています。

    逆子
    通常、赤ちゃんは頭を下にした逆立ちのような体勢でお母さんのお腹のなかにいます。
    ところが、逆子の赤ちゃんでは、その体勢が逆で、頭が上で足が下になっています。

    赤ちゃんは頭が一番大きく、出産時には頭が一番先にお母さんの産道から出てくるようになっています。
    すると、手足やも関節の動きに逆らわずにスムーズに出てこられるようになるのです。

    しかし、逆子の場合、足から先に産道を通ることになります。
    すると途中で関節や頭が引っ掛かり、赤ちゃんはそれ以上進むことができなくなってしまうのです。
    最悪の場合、お母さんも赤ちゃんも命の危険を伴うのが逆子の状態です。

    そんなリスクを避けるためにも、逆子がなおらない場合は帝王切開での出産が選択されます。

    骨盤が狭い
    お母さんの骨盤が狭い場合、赤ちゃんは骨盤を通り抜けることができません。

    無理に普通分娩を行おうとすると赤ちゃんに危険が及ぶ可能性が高まります。そのような場合も帝王切開を選択して、安全なお産となるように配慮します。
    太りすぎ
    妊娠中にお母さんが体重を増やしすぎてしまった場合や、もともとが肥満傾向のある場合です。
    産道にも脂肪がついてしまっているため、赤ちゃんが通れるだけの広さが有りません。

    このような場合、一度は通常分娩を試みはするものの、赤ちゃんがなかなか先に進むことができずに緊急で帝王切開に切り替えることがみられます。

    子宮にメスを入れたことがある
    過去の出産で帝王切開だった、子宮の手術の経験がある。
    このように、過去に子宮を切開した経験のある人も帝王切開を選択するのが一般的です。

    一度切開した場所は、どうしても他の部分と比べると組織が弱くなっています。
    無理にいきんだりすると子宮損傷の危険があるためです。

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    切迫早産
    切迫早産とは、赤ちゃんがぎりぎりお腹の中にとどまっている状態です。
    お腹から出ても、保育器などの環境があれば生存できる週数になるまで成長するのを待ってから、帝王切開での出産に踏み切ります。

    これは、例えばお母さんに進行性の持病があって、妊娠期間をできるだけ短縮したい場合などにも行われる措置です。
    へその緒が絡まっている
    赤ちゃんの首などにへその緒が絡まっている場合、通常分娩を行うと、絡まっている箇所が締め付けられてしまいます。

    すると血流や呼吸が阻害されるため、赤ちゃんの命に危険が及んでしまうのです。
    エコーなどでへその緒が絡んでいることが確認された場合、安全のために帝王切開が選択されるのが一般的です。

    前置胎盤
    胎盤は、通常では子宮の上の方に作られます。
    しかし、子宮口を塞ぐような形で胎盤が作られてしまうことを前置胎盤と呼びます。

    子宮口が塞がれてしまうため、物理的に経膣分娩が不可能となります。

    胎盤早期剥離
    赤ちゃんが産まれる前に、胎盤が子宮から剥がれてきてしまうことを胎盤早期剥離といいます。

    胎盤の機能が維持できなくなっているので、緊急で帝王切開による出産を行う必要があります。

    破水後、長時間が経過した
    破水から長時間たっても赤ちゃんが産まれて来ない場合、羊水の量が減ってしまうなどの理由で赤ちゃんの状態が悪くなってしまいます。
    赤ちゃんの命を守るために緊急で帝王切開が行われます。

    赤ちゃんの心拍が落ちた
    難産や分娩中のトラブルなどで、赤ちゃんの心拍が落ちる場合があります。心拍が落ちるということは、血流が悪くなっている証拠です。脳などに障害がおこる危険も考えられます。

    一時的に心拍が落ちることはそれほど珍しいことではありませんが、状態が改善されない場合は帝王切開に踏み切ります。

    帝王切開の方法

    帝王切開というと、とにかくお腹を切って赤ちゃんを取り上げる方法だということは想像がつきますが、詳しいやり方についてはわからない部分も多いところです。

    帝王切開時に使用される麻酔や切開方法について解説します。

    麻酔の方法
    通常、帝王切開では意識を保つことのできる局所麻酔が選択されます。
    ですから、赤ちゃんの産声を聞くことができますし、産まれたての赤ちゃんと対面することができます。
    局所麻酔では赤ちゃんに麻酔成分が及ぶことはほぼありませんから、安全な麻酔方法と言えます。

    一方、あまり頻度は高くありませんが、全身麻酔で帝王切開をしなければならない場合も存在します。
    それは一刻を争うような危険な状態になった時です。

    全身麻酔は局所麻酔よりも効果が現れるのが速いため、局所麻酔の効果を待っていられないような場合に選択されます。
    全身麻酔では意識もなくなるため、気が付いたころには出産が終了しています。

    切開の方法
    帝王切開では、皮膚・筋肉・腹膜・子宮の4層を切開していきます。
    切開の仕方は2種類あり、緊急度などによって使い分けられることになります。

    1:皮膚を横に切る場合

    • 皮膚と筋肉を横切り
    • 腹膜を縦切り
    • 子宮を横切り

    と、横と縦を組み合わせて行います。
    メリットは術後の傷跡が目立ちにくいことで、デメリットは時間がかかることです。

    2:皮膚を縦に切る場合

    • 皮膚筋肉腹膜を一気に縦切り
    • 子宮を横切り

    この方法のメリットは、短時間で赤ちゃんを取り上げることができることです。緊急度が高い場合に選択されます。
    皮膚の横切りに比べると、傷跡が目立ちやすいというデメリットがあります。

    帝王切開に伴う痛みや傷跡

    帝王切開は立派な手術ですから、痛みや傷跡についても気になりますよね。
    術中や術後の痛み、傷跡についてまとめました。

    術中の痛みは?
    帝王切開では麻酔を使用しますから、術中の痛みを感じることはありません。ただし、局所麻酔で腰から麻酔薬を入れる場合、麻酔注入時に痛みを感じることがあります。

    全身麻酔は点滴などから注入されますから、麻酔処置時の痛みを感じることはありません。

    産後の痛みは?
    これは普通の手術と同じです。

    術後も痛み止めを使用してもらえますが、やはり経膣分娩と比べると数日間は痛みに耐える日々が続くでしょう。

    腹筋を切っていますから、体勢を変える、咳、笑う、排せつなど、ほぼすべての動作に痛みが伴います。
    帝王切開は産んでからが辛いと言われる理由はここにあるのです。

    傷跡は残る?
    縦切りと横切りを比較すると、縦切りのほうが傷跡が目立ちやすくなります。
    体質には個人差がありますが、数年するとほとんど目立たなくなっている場合が多いようです。
    ただし傷跡が残りやすい人やケロイド体質の人は、傷跡が残ってしまう事もあります。

    とは言っても、ほとんどのお母さんが「名誉の傷」と肯定的にとらえているようです。

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    帝王切開のリスク

    お産にリスクはつきものです。

    特に帝王切開は手術ですから、帝王切開ならではのリスクも存在しています。
    代表的なものを見てみましょう。

    大量出血や輸血
    体を切るという行為ですから、当然出血が起こります。
    その場合、大量出血やそれに伴う輸血のリスクがあります。

    ほとんど起こることはありませんが、輸血による感染やアレルギー症状によるショック状態が起こるリスクはゼロではありません。

    麻酔に対するアレルギー
    ごくまれに、麻酔成分に対してアレルギーを持つ人がいます。そのような場合、急激なアレルギー反応によって血圧の急低下や呼吸困難などのショック症状を起こすことがあります。

    麻酔のリスクで一番危険度が高いのが、このアレルギー症状なのです。
    術後の臓器の癒着
    現代では、早期離床が積極的に行われています。術後で痛みがあるからと、いつまでもベッドで安静にしていると回復がかえって遅れてしまうためです。

    例えば、帝王切開で切った場所が不自然にくっついてしまったり、子宮と筋肉などが癒着してしまったりする可能性があります。

    そのため、痛みをコントロールしながら、術後2日目から徐々に体を動かしていくことになります。

    腸閉塞
    赤ちゃんを子宮から取り上げる際、腸の位置がずれてしまいます。医師はとりあえず腸をお腹の中に戻して傷口を縫合します。

    腸が自然な位置に戻れないと、腸閉塞を起こすこともあります。ガスが出たかの確認が行われるのはこのためなのです。

    感染症や腹膜炎
    傷口の衛生状態が良くないと、そこから細菌などに感染して炎症などを起こしやすくなります。
    炎症がひどくなると腹膜炎を起こすこともあり、最悪、命の危険を伴います。

    ほとんどみられることはありませんが、お母さんの免疫力の状態などによっては起こることがあります。

    妊娠に関する制限
    一人目を帝王切開で出産した場合、二人目もほぼ必然的に帝王切開が選択されます。
    このように何度も子宮を切っていると、子宮破裂の危険が高まります。

    そのため、次の妊娠までには最低でも1年以上は間を開けることや、個人差はありますが、出産回数はおよそ3回が限界などといった制限が設けられます。

    帝王切開のメリット

    大変なことばかりのように思える帝王切開ですが、メリットも存在しています。
    帝王切開のメリットとはどんな点なのでしょうか?

    出産時のリスクを最小限に抑える
    帝王切開は、普通分娩にリスクが伴う場合に選択される方法です。
    もしかしたら危険な状態になるかもしれないことが予想されるとき、そのリスクを最小限にするのが帝王切開による出産なのです。

    これだけでも大きなメリットになるのではないでしょうか。
    健康保険が適用になる
    妊娠や出産は病気ではありません。そのため、通常は健康保険の対象とはなりません。

    ところが帝王切開は出産時の異常とみなされるため、健康保険が適用されます。

    つまり費用面での負担が軽く済むのです。
    また、契約している医療保険や生命保険からも保険金の支給対象となります。
    帝王切開での出産になったことで、お産の費用が「黒字」になることも珍しくありません。

    母子の安全を最優先にした出産方法
    パパやママ、祖父母や兄弟といった家族、医師も看護師も助産師も、全ての人が母子ともに安全にお産ができますようにと心から願っています。

    確かに帝王切開は術後の痛みや次の妊娠の制限など、デメリットも多くあります。
    しかし、一番大切なのは赤ちゃんもお母さんも無事健康な状態でお産を終えることです。

    お母さんと赤ちゃんの安全を最優先にした選択が帝王切開なのです。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか、帝王切開でのリスクやメリットなどお分りいただけましたでしょうか?
    しっかりと理解しご自身と赤ちゃんの健康を考え、リスクなどを考慮した上で帝王切開を選択しましょう。

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    治験・臨床試験についての詳しい説明

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  • 本当に赤ちゃんへのリスクはない?無痛分娩について

    無痛分娩について

    陣痛を緩和する出産方法として注目を集めているのが無痛分娩です。麻酔を使用するため、一番心配になるのは赤ちゃんへの影響です。無痛分娩は安全な出産方法なのでしょうか?無痛分娩のメリットやリスク、気になる費用までを解説します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.無痛分娩とは
    3. 3.無痛分娩の方法
    4. 4.無痛分娩のメリット
    5. 5.無痛分娩のリスク
    6. 6.無痛分娩の費用
    7. 7.まとめ

    はじめに

    出産に臨むママが恐れることのひとつに陣痛があります。
    特に初めての出産の場合、想像だけがどんどん膨らみ、出産自体が恐怖の対象になってしまう事もあります。
    そこで今回は無痛分娩についてメリットやリスクなどについて紹介します。

    無痛分娩とは

    すでに出産を経験されたママも、次の妊娠をためらう理由の一つに陣痛のつらさがあげられるほどです。
    そんな陣痛に対する不安を緩和してくれるのが無痛分娩。
    無痛分娩が可能な施設は近年増加しつつありますが、決して世間に普及しているとは言えません。
    そもそも無痛分娩とはどのような出産方法なのでしょうか?

    陣痛を感じない経膣分娩
    無痛分娩は、麻酔を使用して陣痛を感じなくなった状態で臨む経膣分娩です。
    陣痛が起こり始めたら局所麻酔を行うため、陣痛の「痛み」のみを感じなくさせます。
    当然、意識は保つことができますし、子宮の収縮自体を感じ取ることは可能です。

    ですから、赤ちゃんの産声を聞くこともできますし、いきむタイミングがわからなくなることもありません。
    ただ「痛み」から解放してくれるのが無痛分娩なのです。

    海外ではメジャーな出産方法
    日本ではまだまだマイナーな出産方法である無痛分娩ですが、海外では積極的に行われています。
    無痛分娩で使用される麻酔の特徴や、母体への影響などから総合的に判断するとメリットが大きいことがその理由です。
    日本では無痛分娩の方法について知る機会があまりないため、無痛分娩=危険という先入観が働いてしまうのかもしれません。
    無痛分娩についてもう少し知識を深めてみませんか?

    無痛分娩に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
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    無痛分娩の方法

    無痛分娩では基本的に局所麻酔を使用して出産に臨みます。麻酔を使用する以外は普通分娩と何ら変わりません。
    使用される麻酔薬は主に2種類あり、硬膜外麻酔を選択するのが一般的です。

    硬膜外麻酔
    硬膜外麻酔とは、一般的な外科手術や腰痛などの痛み止めなどで使用される局所麻酔です。
    背骨と骨髄の隙間に麻酔薬を注入することで、痛みの神経を麻痺させるのが硬膜外麻酔です。
    注射を打つ場所によって、麻酔の効果が現れる部位が変わってきます。
    無痛分娩の場合は、腰骨のあたりに麻酔注射を行います。

    硬膜外麻酔は痛みの神経のみに作用するため、その他の場所は通常通り動かすことができます。
    当然意識がなくなるようなこともなければ、体が麻痺して動かなくなることもありません。

    笑気ガス
    笑気ガスというのは、硬膜外麻酔とは全く異なった作用を持ちます。
    笑気ガスという気体の麻酔薬を吸入することで、意識レベルを少し鈍らせます。なんとなくボーっとするような感じになり、不安や恐怖を感じにくくさせるのがメインの働きです。

    よって、笑気ガスによる麻酔効果は硬膜外麻酔よりも劣っており、完全に痛みを感じなくなるわけではありません。

    そのため、笑気ガスを使用した無痛分娩は厳密には「和痛分娩(わつうぶんべん)」と呼ばれ、硬膜外麻酔による無痛分娩とは区別して扱われます。

    無痛分娩のメリット

    無痛分娩には通常の自然分娩にはない多くのメリットがあります。
    「なんとなく怖い」「赤ちゃんに影響するのでは」という漠然とした不安に対する回答の前に、まずは無痛分娩の利点を紹介します。

    陣痛を感じない
    無痛分娩の最大のメリットは、なんといっても陣痛に耐える必要がないことです。
    物理的に痛みを感じないだけでなく、陣痛自体への恐怖もなくなるわけですから、非常にリラックスした状態でお産に臨むことができます。
    痛みによる心身の消耗がない分、出産自体を楽しむ余裕が生まれてきます。
    お産の進行が速い
    特に初めての出産の場合、子宮口が開くまでに時間がかかります。それは子宮の筋肉が固くなっている状態だからです。

    しかし無痛分娩では、麻酔の効果によって子宮の筋肉がほぐれて柔らかくなります。
    すると子宮口が開きやすくなるため、お産の進行がスムーズになります。

    人間は痛みや緊張を感じると体に力が入ってしまいます。
    ところが無痛分娩によって痛みを感じることがなくなると、全身の力を抜くことができます。
    筋肉の緊張がなくなることも、お産の進行には非常に大切な要素なのです。

    子宮自体の筋肉が柔らかくなること、体の緊張が取れること。無痛分娩ではお産の進行が速いと言われる理由はこの2点にあります。

    産後の回復が速い
    何時間にも及ぶ陣痛に耐えながらの出産では、心身ともに激しく消耗します。
    しかし赤ちゃんは待ってくれません。
    疲れ果てた体のまま、休むことなく赤ちゃんのお世話をしなければなりません。

    無痛分娩では余計な体力を消費しなくて済みます。これは、産後の回復が速くなることを意味しています。
    無痛分娩での出産では、心身に余力がある状態で育児をスタートさせられるのです。

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    無痛分娩のリスク

    いいことばかりのように感じる無痛分娩ですが、当然リスクや注意点も存在しています。
    メリットだけでなく、デメリットも知っておきましょう。

    赤ちゃんへの影響は?
    無痛分娩について一番気になるのは、やはり赤ちゃんへの影響でしょう。
    ママと赤ちゃんはへその緒を通じてつながっていますから、麻酔成分が赤ちゃんに悪影響を与えるのか不安になりますよね。

    しかし、硬膜外麻酔で使用される麻酔薬は赤ちゃんへの移行はほとんどありません。
    赤ちゃんが麻酔の影響を受けることはないと言えます。

    笑気ガスについてですが、主に使用される場面は子宮口が開ききるまでの期間です。
    実際の分娩中に笑気ガスを使用すると、いきむタイミングを逃してしまう可能性があるためです。

    笑気ガスは、分娩室に行くまでの限られた期間での使用になります。
    もともと笑気ガスはそれほど強い麻酔効果を持っていません。
    それに加えて、この程度の時間での使用では赤ちゃんへの影響はないと考えて大丈夫でしょう。
    実際に、これまで笑気ガスによる赤ちゃんへの悪影響は報告されていません。

    麻酔アレルギーのリスク
    無痛分娩で一番注意が必要になるのが麻酔アレルギーです。
    非常にまれなケースですが、麻酔成分に対してアレルギーを起こす人がいます。
    重篤な場合は血圧低下や呼吸困難などのショック症状を起こす危険があり、最悪の場合は母子の命にかかわります。

    しかし、このようなことが起こる割合は数万人に1人と言われており、通常であれば心配する必要はありません。

    もし不安な場合は、事前にアレルギーの検査を受けられますから、医師に相談しておきましょう。

    吸引分娩になりやすい
    無痛分娩のデメリットの一つとして、いきむ力が弱くなってしまう事があります。
    筋肉を弛緩させているため、どうしても自然分娩と比べると腹圧が弱くなってしまうのです。
    そのため、分娩中になかなか赤ちゃんが出てきてくれない場合は吸引分娩が行われる可能性があります。
    しかし、吸引分娩での赤ちゃんへの悪影響はほとんどありません。吸引分娩の安全性は非常に高いですから、心配する必要はありません。

    無痛分娩の費用

    出産は病気ではないため、ほとんどの場合は無痛分娩の費用は全額自己負担となります。
    そのため、費用はどうしても高額になりがちですし、産院によっても金額に差があります。
    ここでは、無痛分娩で必要とされる一般的な費用についてまとめました。

    平均では10~20万円
    無痛分娩の費用は産院によって異なります。
    中には2~3万円程度で済む施設もありますし、30万円近く請求される施設もあります。
    全国的な平均費用としては10~20万円程度となっているようです。

    ちなみに、この費用は無痛分娩に関するオプション料のようなもので、この金額に加えてさらに通常の出産費用が必要となりますのでご注意ください。

    無痛分娩ができる施設は限られる
    魅力の多い無痛分娩ですが、残念なことに現状ではすべての産院で受けられるわけではありません。
    どちらかというと無痛分娩が可能な施設のほうが少数であり、各都道府県に数件程度の割合にとどまっています。

    さらに、事前に無痛分娩を希望していたとしても、タイミングによっては無痛分娩ができない場合もあり得ます。麻酔処置が可能な医師が限られているためです。
    特に、麻酔を専門とする麻酔医が無痛分娩の処置を担当する場合はその傾向が強くなります。

    お産はいつ始まるかわかりません。
    無痛分娩に対して時間的な制約があるのかを事前に確認しておく必要があります。

    まとめ

    無痛分娩の方法やメリット・デメリット・リスクなど、参考になりましたでしょうか?
    無痛分娩は魅力的な点も多いですが、それだけではありません。
    リスクやデメリットもしっかりと把握し、医師と十分に話し合ってから結論を出し様にしましょう。

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    治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

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    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 逆子だと帝王切開になる?逆子のリスクと対処法

    逆子について

    出産をひかえたお母さんをヤキモキさせる原因のひとつ。それは逆子です。

    赤ちゃんは通常、頭を下にした体勢をとっています。ところが、中にはそうでない状態の赤ちゃんもいますよね。これが逆子です。逆子を戻す方法や、治らない場合の出産方法とそのリスクについてまとめました。
    1. 1.逆子とは
    2. 2.逆子の種類と特徴
    3. 3.逆子の原因
    4. 4.逆子の出産方法
    5. 5.逆子の対処法
    6. 6.無理に普通分娩にこだわると母子ともに危険

    逆子とは

    逆子というと、赤ちゃんの頭が上のある状態を思い浮かべる人が大半でしょう。しかし、それだけを逆子と呼ぶのではありません。
    まずは、逆子とは赤ちゃんがどんな状態のことを言うのかを知っておきましょう。

    赤ちゃんの頭が下側にないこと
    通常、赤ちゃんは子宮の中で頭を下にして丸くなっています。
    しかし、赤ちゃんだって人間です。常にその状態でい続けるというわけではありません。
    逆子とは、「赤ちゃんの頭が下側にない状態」を言います。つまり、頭が上にある状態だけでなく、それ以外の体勢の赤ちゃんも逆子とみなすのです。
    端的に言えば、「頭を下にして背中を丸めている」体勢ではない赤ちゃんはみな逆子なのです。

    中期まではよくみられる
    「逆子=難産・帝王切開」などといったイメージから、定期健診時に逆子であることを告げられるととても心配するお母さんは少なくありませんよね。
    ですが、妊娠中期までの逆子は珍しいことではありません。半数近くの赤ちゃんは一度は逆子の状態になるといわれています。
    妊娠中期までの逆子は全く心配する必要はないのです。

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    逆子の種類と特徴

    逆子は「頭が下にない体勢の赤ちゃん」です。赤ちゃんがお腹の中でどんなポーズをとっているかによって、逆子はいくつかの種類に分けることができます。その特徴もあわせて紹介しましょう。

    逆子にも種類がある
    逆子の種類は、大きく分けて4つあります。お腹の中の赤ちゃんがどんな体勢をとっているのかをイメージしながら目を通してみてくださいね。

    1.殿位
    殿位(でんい)とは、赤ちゃんのお尻が下に位置している状態を言います。殿位の殿は「殿部(おしり)」のことです。
    殿位の中にもいくつか種類があり、赤ちゃんの足の位置がどこかによって細分化されています。

    単殿位(たんでんい):
    お尻だけが下側にあり、脚と頭は上側にある状態です。お腹を曲げて「Uの字」のような体勢をとっています。
    全複殿位(ぜんふくでんい):
    おしりと両足がお腹の下側にあり、頭が上側にある状態です。「体育座り」のようなポーズを思い浮かべてみて下さい。
    不全殿位(ふぜんでんい):
    全複殿位から、片足だけ上に伸ばしている状態です。

    どうしてこのような体勢になるのかは私たち大人にはピンときませんが、きっと赤ちゃんにとってはこのポーズが楽なのかもしれませんね。

    2.足位
    足位(そくい)とは、足が下側にある状態です。要するに、お腹の中で赤ちゃんが起立をしているのです。
    両足で立っている場合を全足位(ぜんそくい)、片足で立っている場合を不全足位(ふぜんそくい)と呼んでいます。

    3.膝位
    膝位(しつい)とは、赤ちゃんが膝立ちになっている状態のことを指します。
    これも足位と同様に、両膝立ちを全膝位(ぜんしつい)、片膝立ちを不全膝位(ふぜんしつい)と呼んでいます。

    4.横位
    横位(おうい)とは、赤ちゃんの頭が横にある状態のことです。簡単に言うと、赤ちゃんがお腹の中で横になって寝ているようなポーズをとっています。
    足を曲げていたり、伸ばしていたりと様々ですが、赤ちゃんの体が垂直ではなく水平方向にある場合を横位と呼んでいます。

    逆子の原因

    逆子は赤ちゃんの気分次第、なんて言葉もありますが、逆子になりやすい要因もあるんです。
    「〇〇だから逆子になった」とまでは断言出来ませんが、逆子になりやすい原因をいくつか紹介します。

    お母さん側の原因
    お母さん側の要因にはこんなことが考えられます。

    • 子宮筋腫
    • 子宮の奇形
    • 骨盤が狭い
    • 前置胎盤

    など。
    お母さんの子宮や骨盤が狭くなっているため、赤ちゃんが正しい位置にいられなくなっている場合ですね。

    赤ちゃん側の原因
    赤ちゃん側の要因には、こんなことがあります。

    • 双子などの多胎妊娠
    • 切迫早産や発育不全
    • 羊水過多
    • 奇形

    など。
    双子などでは、赤ちゃんたちにとって子宮はやや窮屈な状態です。
    2人で上手くスペースをやり繰りした結果が、逆子状態なのです。
    発育不全や羊水過多では、赤ちゃんにとって子宮は広々とした環境です。自由に動きまわった結果、逆子になってしまったのですね。

    ほとんどは原因不明
    逆子になりやすい要因は確かにあります。
    しかしほとんどの場合、逆子になる原因は特定できません。
    それこそ、赤ちゃんが「今は逆子の気分だから」といったところでしょう。
    「〇〇だから逆子になったんだ」という原因探しは意味がありません。

    逆子のリスク
    妊娠中期までの逆子は、発育・出産上、特に問題はありません。
    逆子は大抵、「ある日突然なり、ある日突然もどる」からです。
    しかし出産間近になっても逆子がなおらない場合、分娩に関するリスクが発生してきます。

    前期破水、前期破水
    前期破水とは、陣痛が起こる前に破水してしまった状態です。
    一方、早期破水とは、子宮口が開ききる前に破水してしまうことです。
    破水が早期に起こってしまうと、赤ちゃんの状態が悪化したり、感染の危険性が高くなったりするリスクが発生します。
    足や膝などの角ばった場所が子宮口を圧迫することが原因です。

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    臍帯脱出
    臍帯脱出(さいたいだっしゅつ)とは、赤ちゃんよりも先にへその緒が出てきてしまう状態です。
    へその緒が子宮壁に圧迫されることで、赤ちゃんへの血流が妨げられてしまいます。
    早急に対処しなければ、赤ちゃんもお母さんも危険な状態です。

    子宮破裂
    逆子の状態で無理に自然分娩を行うと、子宮に異常な負荷がかかります。
    その結果、最悪の場合は子宮破裂を起こし、母子ともに命の危険が及びます。

    胎児機能不全
    胎児機能不全とは、産まれてきた赤ちゃんが元気な状態ではないことを言います。かつては胎児仮死と呼ばれていました。
    逆子の状態で自然分娩を行うことは、赤ちゃんにとっては大きな負担となります。
    当然お産はスムーズに進みません。頑張りすぎた赤ちゃんは心拍や呼吸などに異常をきたし、胎児機能不全のリスクが非常に高くなるのです。

    逆子の出産方法

    出産間近になっても逆子がなおらなかった場合、出産はどう行うことになるのでしょう?

    帝王切開が一番安全
    逆子がなおらない場合、帝王切開での出産が選択されるのが一般的です。
    お尻が下にある殿位の場合、自然分別は不可能ではありませんが、通常よりも難産になることが予想されます。
    お母さんや赤ちゃんの状態によって、医師が判断することになります。

    逆子の対処法

    妊娠34週ごろになっても逆子のままである場合、帝王切開を視野に入れなければいけません。
    逆子を確実になおす方法はありませんが、なおるかもしれない方法は存在しています。

    逆子体操
    昔から行われているのが逆子体操です。
    効果はあまり高いとは言えませんが、お母さんが逆子の解消のために出来る方法です。
    代表的な逆子体操を紹介します。

    1.四つん這いでお尻をあげる
    1.四つん這いになります。
    2.頭と上半身は床につけるように下げます。
    3.お尻を高くあげます。
    4.15分程度その体勢をキープします。
    クッションなどを利用して、負担のない楽な状態で行って下さい。

    2.ブリッジの姿勢
    1.仰向けになります。
    2.腰やお尻の下にクッションを置いて、お尻を高く上げます。
    3.10分程度その姿勢をキープします。

    外回転術
    外回転術とは、医師がお腹の上から赤ちゃんに触れ、赤ちゃんの向きを変える方法です。
    外回転術の効果は7割程度とされ、逆子の解消には最も効果的な方法と言えます。
    ただし、外回転術は医師の技量によるところが多く、子宮収縮などのリスクも伴う場合があります。

    無理に普通分娩にこだわると母子ともに危険

    逆子は出産時のリスク要因となることは確かです。
    逆子になった原因が特定出来ようと出来まいと、一番重要なのは、お母さんも赤ちゃんも無事にお産を終えること。
    逆子によって帝王切開を選択せざるを得ない事態に、戸惑ったり不安になったりすることでしょう。
    しかし、二人の安全を一番優先するからこそ、医師は帝王切開という手段をとるのです。

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  • 冬に出産予定のママが準備するものとは?

    出産準備について

    出産を控えたママの悩みどころの一つが出産準備ではないでしょうか。出産準備はいつごろからしたほうが良いのかわからず困っている方も多いと思います。

    どうしてママがそんなに悩むのか。悩む原因の一つは出産時期の季節が関係しているようです。
    それはなぜか、産後の状態が予想しにくいことと、新しい命の誕生によって何が変わるのかわかりにくいためです。
    予測がつきにくい産後の状況に、季節という外的要因が加わることでいつから準備をしてら良いのか疑問に思う方も多いと思います。
    今回は、冬に出産予定のママが入院に必要な物をご紹介します。

    1. 1.入院に必要なママのもの
    2. 2.出産準備を始めるタイミング
    3. 3.季節問わず赤ちゃんに必要なもの
    4. 4.冬生まれの赤ちゃんに必要なもの

    入院に必要なママのもの

    四季に問わずに出産予定のママが入院で必要な物は多く分けて、入院手続き位必要な物と入院生活に必要な物になります。
    入院手続きに必要な物は母子手帳と健康保険証、診察券、印鑑です。妊娠を期に出産予定の病院や助産院の医師や助産師からなにがあっても大丈夫のように母子手帳と健康保険証、診察券、印鑑を常時携帯するようにと指導される方もいると思います。
    出産がまじかになると病院や助産院から入院準備の話をされます。入院の準備は、医療施設によって異なりますので入院についての説明がある時に十分に確認をしてください。

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    医療施設によってどのように異なるかというと、たとえば、スリッパや産褥パッド、新生児の着衣やガーゼなどが出産する医療施設でそろっているため購入が不要であることがあります。
    一般的に、パジャマや寒い時に羽織れるカーディガン、産褥ショーツ、産褥パッド、授乳用のブラジャー、母乳パッド、洗面用具、スリッパ、コップ、ハンドタオル、ガーゼのハンカチ、退院時の赤ちゃんが着る洋服などとなっています。

    出産準備を始めるタイミング

    出産準備を始めるタイミングは、妊娠経過によって少し異なります。
    例えば、帝王切開では、出産予定日より早めに手術によって埋めれてくるので、少し早めに出産準備に取り掛かります。また、多胎児の妊娠でも出産が早まるので準備が早くなります。

    母親学級などでは出産準備のタイミングを7か月~8か月と指導しているところも多くありますが、妊娠の経過によっては、早めに準備をしたほうが良い方もいます。

    妊婦検診時などで助産師などに自身の妊娠の経過に合わせて出産準備のタイミングについて相談をしてみてもよいと思います。

    季節問わず赤ちゃんに必要なもの

    ベビー用品
    赤ちゃんの準備をするときに悩むの原因の一つが季節だあると話しました。しかし、赤ちゃんの準備には生まれる季節に関係ないものもあります。
    例えば、おしりふきやおむつ、肌着、ベビーバス、爪切り、石鹸、哺乳瓶、消毒液といったケアグッツです。
    その他にも、ベビーベッドやベビーカー、抱っこひもなどがあります。大きなものや重いものが多いのでママの体調が良い時を見計らい準備をすすめた方が良いと思います。

    冬生まれの赤ちゃんに必要なもの

    ベビーの服
    冬生まれの赤ちゃんに必要なのもは、寒さ対策です。
    生後1か月の頃までは外出もほとんどなく、温かい部屋で過ごす赤ちゃんがほとんどです。

    しかし、1か月検診が終わるころになると外出の頻度が多くなる方もいます。
    赤ちゃん用のコートや帽子、ベビーカーに装着するマフなどがあると外出時も安心です。
    その他にも、夜間の寒さ対策でスリーパーがあると安心です。
    また、冬場は、乾燥しやすいので加湿器などがあるととても便利です。

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  • 旦那さんと一緒に産む!立ち会い出産のメリット・デメリットとは

    立ち会い出産について

    近年増加している立ち合い出産。立ち合い出産が人気となる理由はどこにあるのでしょう?立ち合い出産のメリットデメリットや立ち合い出産に向けての心構えや注意点などをまとめました。特に、立ち合い出産を検討しているパパは必読の内容です。
    1. 1.はじめに
    2. 2.立ち会い出産とは
    3. 3.立ち会い出産のメリット
    4. 4.立ち会い出産のデメリット
    5. 5.立ち会い出産の注意点
    6. 6.立ち会い出産のときの夫の役割と心得

    はじめに

    立ち合い出産とは、旦那さんや上のお子さんなどが出産時に一緒に立ち会うことを言います。近年では、多くの産科で立ち合い出産が可能となっていますし、立ち合い出産を希望するママパパの数も増えています。
    そんな立ち合い出産のメリットデメリットについて考えてみましょう。

    立ち会い出産とは

    立ち合い出産は当たり前?
    昭和の時代では、お産は女の仕事であるという考えが一般的でした。
    ですから、旦那さんは分娩室の外でひたすらお産が終わるのを待つというのがスタンダードだったものです。

    しかし現代では「赤ちゃんは夫婦ふたりの子供」という認識が強くなり、旦那さんもお産に立ち会うケースが増えています。
    実際、約半数のお産が立ち合い出産となっています。

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    手術となる帝王切開での立ち合いはできないことのほうが多いですから、普通分娩だけに限れば、立ち合い出産の割合のほうが高いと言えます。もはや立ち合い出産は当たり前の時代といえるのです。
    旦那さんだけでなく子供も立ち会う場合も
    現代では価値観の多様化によって、様々な出産スタイルが取り入れられるようになってきました。そのひとつが立ち合い出産であるわけです。

    立ち合い出産といっても、旦那さんだけがお産に立ち会うのではなく、上のお子さんなどのほかの家族も一緒に立ち会うことを希望するケースも増えています。

    産院によっては夫以外の立ち合いも可能な場合もあるので、選択肢の一つとして検討してみてもよいでしょう。

    立ち会い出産のメリット

    増加している立ち合い出産。
    優れた点が多いからこそ、立ち合い出産を希望する割合が増加しているのだということがわかります。

    立ち合い出産のメリットについてまとめました。

    旦那さんがいるから安心
    特に初めての出産となるママにとっては、お産は不安なことだらけです。
    無事に生まれてくれるだろうか?
    陣痛に耐えられるだろうか?
    ちゃんと赤ちゃんのお世話ができるだろうか?
    こんな風に次から次へと不安や心配が襲ってきます。

    そんな時に、一番の理解者でありパートナーでもあるパパがいてくれることはとっても心強いことなのです。
    ママの精神的な支えになれる存在こそがパパなのです。

    わが子の誕生の瞬間を体験できる
    1年近くもお腹の中で子供の成長を感じているママとは違って、パパにとっては「自分の子供」という感覚がなかなか芽生えにくいかもしれません。なかには父親になるということがピンとこない人や、なんとなくママと赤ちゃんとの間に壁のようなものを感じる人もいることでしょう。

    お産に立ち会うことで、パパもわが子の誕生の瞬間を一緒に体験することができます。それはパパにとって赤ちゃんとの絆を結ぶことができる貴重な場面です。

    出産の大変さを理解してもらえる
    出産は大変な時間と体力を要する行為です。特に初めての出産では数日間にもわたる陣痛を乗り越えなくてはならないことも珍しくはありません。

    中にはお産の進みが悪く、母子の状態が悪化してしまう事や、大量出血などを起こす場合もあり得ます。お産はまさに命がけなのです。

    そんなママの姿を目の前で見ることは、出産の大変さやママのつらさや覚悟などを理解してもらえる大きなチャンスに他なりません。

    ママの必死な姿を目の当たりにすることで、産後のママに対するいたわりの気持ちが生まれることでしょう。

    父性が芽生えやすい
    母性とは違って、「父性」は人間が生物として持ち合わせているものではないと言われています。つまり、父性は後天的に身に付けていかなければならないものなのです。

    ずっと赤ちゃんと一緒にいたママとは違って、パパが赤ちゃんの存在を認識できる機会は限られています。
    せいぜい検診時のエコー画像を見ることや、胎動を感じることくらいです。
    実際、多くのパパが「自分が父親だ」と実感したのは赤ちゃんが産まれてから数か月が経過してからです。

    立ち合い出産は、ママと一緒に出産を体験しているのと同じなのです。
    おそらく理屈抜きで「父性」というものを感じることができるようになるはずです。

    立ち会い出産のデメリット

    いいことばかりのように見える立ち合い出産ですが、メリットしかないというわけではありません。
    少し冷静になって立ち合い出産のデメリットについても考えてみましょう。

    かえってストレスになることも
    出産は女性にとっては命がけの一大イベントです。

    そんな時、パパのサポートが的を射ていない場合はかえってイライラしたりストレスになったりすることも考えられます。

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    特に、自分が陣痛で食べられない眠れないにもかかわらず、横で自分だけ食べる寝るケータイをいじる、などをされたときは「殺意に近いもの」を覚えることもあるとか。

    立ち合い出産が良い経験になるか否かは、事前のパパへの教育にかかっています。
    集中できない
    お産の時にはママにはやらなくてはいけないことが沢山あります。
    陣痛の最中では

    • 陣痛の波を感じること
    • 陣痛に耐えること
    • いきみたい気持ちを我慢して逃すこと

    分娩中は

    • 呼吸の仕方
    • いきむタイミング
    • 力を抜くタイミング
    • いきむ時間

    など。

    これらはすべてとても集中力を必要とされる行為です。そんな時に近くにパパがいると、集中できずにタイミングが計れない場合も考えられます。その結果、お産がスムーズにいかず、緊急で帝王切開に移行しなくてはならなくなることもあり得るのです。

    ママの性格やパパの出産に対する知識などによっては、立ち合い出産ではないほうが良い場合もあるでしょう。
    妻として見られなくなる可能性もあります。これは立ち合い出産を後悔しているパパからよく聞かれる声です。
    出産の瞬間を目撃することで、妻ではなく母としてしか見られなくなった。ママの必死の形相に女を感じられなくなった。

    こんな風に、ママのことを「女性としての妻」として見られなくなってしまうパパも決して少なくはありません。
    トラウマを与えてしまうかも?
    出産時には出血を伴います。
    そして当然産まれた瞬間の赤ちゃんは血まみれです。

    男性は女性に比べて血を苦手とする割合が非常に高くなっています。
    血まみれのママや赤ちゃんがトラウマとなってしまう可能性があります。

    立ち会い出産の注意点

    立ち合い出産を選択肢に入れる場合、注意しなければいけないことがいくつかあります。
    ひとつずつ確認していきましょう。

    立ち合いは可能か?
    まず第一に、そもそも出産予定の産院では立ち合い出産が可能なのかを確認しておく必要があります。
    最近はほとんどの産院で立ち合い出産ができるようになっていますが、すべてがそうとは言い切れません。

    たとえば、

    • どこまで立ち会うことができるのか(陣痛室までか、分娩室までOKか)
    • 誰が立ち会うことができるのか(夫だけでなく子供も立ち合い可能か)
    • ビデオなどの撮影は可能か
    • 帝王切開になった場合でも立ち会うことはできるのか
    • パパはお産にどこまで関わることができるのか(中にはへその緒を切るなどをさせてくれる産院も)

    これらのことを事前に産院に確認してから、パパと話し合って立ち合い出産するかを決めましょう。
    日程調整がつけられそうか?
    お産はいつ始まるかは誰にもわかりません。たとえ陣痛が始まったとしても、実際に赤ちゃんが産まれるまでには半日以上を要するのが一般的です。

    そんな不確定要素の強い出産に対して、パパはどこまでスケジュールの調整が可能なのでしょうか?

    出産予定日はあくまで「予定」にすぎません。むしろ予定日に生まれる場合のほうがレアケースと言えます。1週間程度は前後するのが当たり前と考えておきましょう。

    立ち合い出産を希望する場合、予定日周辺の日程調整がどこまで行えるのかをパパは確認しておく必要があります。
    本当に立ち合い出産を望んでいるか?
    意外と見過ごされがちですが、一番重要なのがこの項目です。

    ママパパの双方は本当に立ち合い出産を希望していますか?
    少しでも不安や抵抗感があるならば、正直に話して意見のすり合わせをしておきましょう。
    どちらの結論になるにせよ、ママパパの二人が納得してから決定を下す必要があります。

    これは、立ち合い出産のデメリットで上げられている項目を極力減らすために、欠かすことのできないことなのです。

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    立ち会い出産のときの夫の役割と心得

    いざ、出産に立ち会うことが決まった場合、パパに求められることは何でしょう?
    その辺をしっかり理解しておかないと、満足のいくお産にならないこともあり得ます。
    ママとしっかり話し合い、パパが果たすべき役割を心得ておきましょう。
    参考までに、こんな点に注意が必要という項目をいくつか紹介します。
    黒子に徹する
    出産におけるパパの役割は「ママのサポート」です。
    ママが安心してお産に集中できるように、必要な時に必要なことをしてあげることが求められます。

    つまり、パパは黒子なのです。

    事前学習は必須
    そんな黒子としての使命をしっかり果たすためにも、妊娠出産に関する事前学習は欠かせません。

    最近ではパパ向けの父親学級も充実しています。できるだけ時間を作って参加してみてください。助産師さんや保健師さんから「なかなか言えないママの本音」を聞き出せるかもしれません。

    当然、ママ本人から希望を聞いておくことも忘れずに。
    自分だけ食べたり寝たりしない
    女性は、妊娠出産育児中にされた嫌なことは生涯忘れることはないと言われています。それだけ強烈な体験が妊娠や出産なのです。

    特に、つわりや陣痛など、ママが苦しい思いをしている最中に自分だけくつろぐようなことは絶対にタブーです。

    ママのつらさに寄り添い、共感しながら励ましてあげましょう。
    間違っても、自分だけ食べたり、寝たり、スマホで遊んだりしてはいけません。
    医師や看護師、助産師の邪魔をしない
    パパはあまり産院のスタッフとかかわる機会がありません。
    ついついママを気にするあまり、医師や看護師、助産師などの診察や介助の邪魔をしてしまっていることが少なくありません。

    例えば

    • ママのお腹近くや足元にいる
    • 次々と質問する
    • 点滴台やモニタ類のそばにいる

    などです。

    これらの行為はパパにとっては全く無意識での行動なのでしょうが、産院のスタッフがママのところにやってきた時は、ママの顔側にそっと移動してあげてください。
    妻に対する意識を変えない
    ママが一番心配していることはこれです。

    出産中のママは、いつものママではなくなります。陣痛のあまりの苦しさに暴言を吐いたり、大声で叫んだり、尿や便が出てしまう事は、お産では日常茶飯事です。

    ママだって女性です。そんな自分の姿を夫にみられて、幻滅されるのではないかと不安なのです。
    ですから、たとえママのどんな姿を見ようとも、産後にママに対する意識を変えないでいてあげてください。ママは今までもこれからも女性であり、あなたの妻なのですから。
    上の子の面倒や家事をこなすのも大切
    出産というと、ママと産まれてくる赤ちゃんにばかり意識が行ってしまいます。それはパパとして大変素晴らしいことなのですが、もう少し視野を広げてみてください。

    ママはお産の時に自分と赤ちゃんのことだけを考えているのではありません。

    例えば、

    • 上の子の世話のこと
    • ペットや植木などの世話のこと
    • 家の掃除のこと
    • 洗濯物のこと
    • ゴミ出しのこと
    • 公共料金等の引き落とし日のこと
    • 町内会やPTAなどの行事のこと

    こんな風に、家族に関する様々なことを心配しています。
    そしてこれらは全て、出産中のママにはできないことなのです。

    そんな時こそパパの出番。ママが安心してお産に集中できるように、それ以外のことはパパがぬかりなく行える体制を整えておきましょう。

    退院日に、ぴかぴかの状態でママと新しい家族を迎えられるようにしておくことも、パパの大切な役割なのです。

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    治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

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    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 初産とは大違い?2人目の出産準備とは

    2人目の出産準備について

    上の子がいるという点では初めてとなる2人目の出産について、1人目の出産との違い、しておくべき準備についてまとめてみました。

    1. 1.はじめに
    2. 2.初産と2人目の出産の違い
    3. 3.上の子と一緒に準備しておくこと
    4. 4.旦那と一緒に準備しておくこと
    5. 5.2人目出産の心得
    6. 6.まとめ

    はじめに

    妊娠、出産は女性にとってとても大きなイベントです。
    初めての出産はもちろんですが、2回目の出産も上の子がいるという意味で新たに考えておかないといけないことも多く、大変なことが多いものです。
    そこで、今回は2人目の出産準備について1人目の出産との違いを中心にまとめてみました。

    初産と2人目の出産の違い

    1.お産の経過
    一度出産を経験している女性の子宮口は初産のときに比べて開きやすくなっています。
    初産の方は、陣痛の間隔が10分おきになったら病院に向かうように言われるのが一般的ですが、経産婦さんの場合はそれよりも早めに、15分おきになったら病院に向かうように言われることが多いようです。
    出産経験があることで少し心に余裕があることや上の子が一緒にいて病院へ向かう準備が手間取ることから、経産婦さんは病院へ向かうのが遅くなりがちなので、ぎりぎりまで自宅で粘らないように注意が必要です。

    2.後陣痛
    『後陣痛』とは、出産後に子宮が元の大きさに戻ろうと収縮することによって感じる痛みを言います。
    軽い生理痛に似た痛みの人もいれば、陣痛に劣らない痛みを感じる人もいます。
    一般的に初産婦さんに比べて、経産婦さんの方が子宮の伸び縮みがよいため、後陣痛を強く感じる方が多いようですので、初めてのお産のときに後陣痛をあまり感じなかった場合でも、心の準備はしておいた方がよいかもしれません。
    出産後に体が元に戻っていく過程として大切なことではありますが、この痛みのために睡眠不足になったり、リラックスできないようであれば、鎮痛剤の処方をしてもらうこともできますので、ひどい場合は病院の方に聞いてみましょう。

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    3.入院の際に上の子を預ける
    入院中の数日間はどうしても、上の子はママと離れて生活しなければなりません。
    普段のお世話はママがしていることが多いと思うので、急に入院しても困らないように、入院中に上の子のお世話を誰がするのか早めに相談し、その人にお世話の仕方や上の子の洋服や日用品の場所を伝えておく必要があります。
    また、ママから離れる経験が初めてのお子さんも多いのではないかと思います。
    精神的に不安定になり、いつもはスムーズにできることもできなくなったりすることもあるかもしれません。

    妊娠中からしっかり上のお子さんと話をして、入院中は離れて生活しなければならないことやこれから生まれてくるお子さんのことを話して心の準備をさせてあげましょう。

    詳しくは次の項で述べていきます。

    上の子と一緒に準備しておくこと

    上の子の年齢にもよりますが、上の子はママの妊娠を知ったときから、自分に弟や妹ができるわくわく感とママやパパをとられてしまうのではないかという不安、新しい家族が増えたらどんな生活になるのかというドキドキ感など様々な感情と葛藤しています。

    自分にかまって欲しくてわざとママを困らせたり、普段は自分でできることをできないと甘えたりする『赤ちゃん返り』はそんな上の子の感情の現れであり、ある程度は理解して気持ちに応えてあげることで解消されるかもしれませんが、下の子のお世話がままならないほど上の子に手がかかってしまっては、ママも疲れてしまいます。

    ですから、出産後にそういったことで困らないようにするために、出産前から上の子がお兄ちゃん、お姉ちゃんになる心の準備を一緒にしていく必要があります。

    子育て論は色々ありますが、一番大切なのは、「下の子が生まれても上の子が二番になるのではない」ということ、「上の子のことはこれからも変わらず愛している」ということをしっかりと上の子に伝えてあげることです。

    お腹が大きくなるとどうしても抱っこが難しくなったり、日常の動作に時間がかかって上の子とスキンシップをすることが少なくなりがちですが、上の子だけにしっかり愛情を注いであげられる最後の時間なので、座って膝の上に乗せてあげてしっかりと抱きしめてあげるなど、上の子が安心できるようなことをしっかりとしてあげてください。

    その上で、下の子が生まれたらどんな生活になるか、どんなふうに可愛がってあげたらいいかなど出産後のことを少しお話してあげるとよいかもしれません。
    そうすることで、上の子がママやパパの愛情をしっかり感じて安心すると、ママやパパと一緒に下の子のお世話をしてくれたり、下の子を可愛がってくれるようになります。

    出産後も、上の子への愛情表現がおろそかになって上の子の気持ちが不安定になっているときは、パパや他の家族に下の子を数時間預けたり、下の子が寝ている間を見計らって上の子がママを独り占めできる時間を少しでも作ってあげてください。
    上の子の気持ちが安定していると、2人育児が驚くほど楽になります。

    旦那と一緒に準備しておくこと

    2人目の出産前にまず、パパと話しておきたいのが陣痛が始まった時の対応です。陣痛はいつどこで始まるかわからないので、パパが仕事のとき、深夜などいろいろなパターンを想定して、上の子の預け先や誰が病院に付き添うのかなどある程度決めておきましょう。

    また、ママの入院中に、中心となって上の子のお世話をすることになるのがパパです。
    ママのお世話を普段から見ていて、ばっちりなパパもいるかもしれませんが、大抵のパパは子どもの服がどこにあるか、保育園や幼稚園の持ち物、朝起きる時間など細かいことは知らないものです。

    上の子にとってママが入院して不安や寂しい気持ちがあるうえに、パパがママの代わりにお世話をする中で生活スタイルが大きく変わったり、パパの心に余裕がなくなってしまっては、ますます落ち着かなくなってしまいます。

    ですから、なるべくパパが手際よく、いつもの生活スタイルに近い形で日常生活を送れるように、入院までにママは必要なことをパパに伝える必要があります。
    もちろん口頭で伝えるのもよいですが、困ったときにすぐ思い出せるように伝えておきたいことはメモなどにまとめておく方がよいかもしれません。

    また、前の項でも述べたような上の子の気持ちについて夫婦で話し合い、意見交換をしたり、対応について共通見解をもっておくと出産後もスムーズに新たな生活が送れるでしょう。

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    2人目出産の心得

    2人目の出産は、自分とお腹の赤ちゃんのことだけでなく、上の子や上の子のお世話をする家族など色々な人のことを考えなくてはなりません。
    その結果、出産前も後もママは無理をしてしまいがちになり、なかなか思うように休息がとれなくなります。

    しかし、ママが無理をしてしまうとお腹の赤ちゃん、生まれてきた赤ちゃんに負担がかかってしまいますし、ママが倒れてしまってはますます家の中が困ったことになります。
    ですから、自分で思うより少し早めに休憩をとるように心がけ、家事や育児に対してあまり完璧を求めないようにし、出産前後の体を労わってあげるようにしましょう。

    まとめ

    出産は予定外なことも多く、いくら家族と話し合って色々なことを決めていても思い通りにならない場合がたくさんあります。
    ですから、できる限りの準備をしたうえで、上の子やパパのことを考えながらも自分やお腹の赤ちゃんの健康を最優先して、家族で協力しながら2人目出産を迎えましょう。

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  • 発達障害やダウン症の可能性は?高齢出産のリスクとメリット

    高齢出産について

    日本では近年晩婚化や女性の社会進出のために出産の年齢が上がっており、40代で出産をするという女性も年々増えています。 しかし、高齢出産は産まれてくる赤ちゃんに障害が出やすい、妊娠中や出産時にトラブルが起こるなどの様々なリスクがあると言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。 高齢出産のリスクやメリットについて詳しく紹介していきます。
    1. 1.高齢出産とは
    2. 2.高齢出産のリスク
    3. 3.高齢出産のメリット
    4. 4.初めての高齢出産
    5. 5.2人目以降の高齢出産
    6. 6.高齢出産は怖いものではない

    高齢出産とは

    現在では、初産であれば35歳以上、2人目であれば40歳以上が高齢出産にあたります。
    1993年までは30歳以上が高齢出産とされていましたが、近年では初婚年齢も30歳前後と晩婚化しており、女性の社会進出も進んでいるため、高齢出産の年齢も引き上げられています。
    また、初産の年齢が上がっているため、2人目以降の出産が40代になるということも不思議ではありません。
    仕事をしている女性は、育児休暇を終え職場復帰したのに、またすぐに2人目を妊娠、出産というのも難しいのではないでしょうか。
    高齢出産は今では他人事ではなく、身近なものとなってきているのです。

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    高齢出産のリスク

    高齢出産のリスクについては、テレビや雑誌でも多く取り上げられているため不安に感じる方も多いと思います。それでは実際にはどのようなことがリスクとして挙げられるのでしょうか

    ダウン症・発達障害
    高齢出産のリスクとしてよく耳にするのはダウン症や発達障害が起こる可能性が高まるということではないでしょうか。
    ダウン症や発達障害は妊娠中胎児の染色体に異常が生じることで起こります。
    染色体に異常が起こる原因の一つとして、両親の精子や卵子の老化が考えられます。
    もちろん卵子の老化以外にも原因は考えられますが、実際に出産時の年齢が高くなるほどダウン症の発症率も高まるという結果が出ています。

    具体的な数値としては、出産時の年齢が40歳で約100人に1人に発症すると言われており、低くはない確率となっています。
    高齢出産だと必ず発症するというわけではありませんが、発症するリスクがあるということは事前に知っておく必要があるでしょう。

    また、先天異常の発生率も年齢が上がるほどに高くなります。
    その明確な理由は明らかになっていませんが、年齢が上がると同時に、実際に心臓の奇形をはじめとした先天性の異常が見られることも多くあります。

    妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
    高齢出産に限らず、妊娠中に気を付けたい特有の病気があります。
    その一つが「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)」「妊娠糖尿病」です。
    高齢出産の場合、特に気を付けなければならないのは妊娠高血圧症候群です。
    妊娠前は特になかったのに、妊娠中期以降に高血圧が見られ、タンパク尿やむくみなどの症状が現れます。
    重症化した場合には上記の症状に加え、脳出血や痙攣症状、腎臓や肝臓の機能障害などを引き起こす可能性もあります。

    これらの症状は母体だけではなくお腹の中の赤ちゃんにまで影響を及ぼす可能性があり、発育不全、低出生体重児、最悪の場合にはお腹の中で赤ちゃんが死亡してしまうこともありますので早期発見と予防が重要です。

    また、このような症状が発覚した場合には、赤ちゃんを早く体外へ出すために帝王切開を行うこともあります。
    妊娠高血圧症候群は、妊婦全体で約10%が発症すると言われており、35歳以上になると約14%~18%と発症率が高まることもわかっています。
    加齢とともに血管が老化することが原因の一つとして考えられるため、年齢が上がると発症率も高くなるのです。

    早産、流産になる可能性が高まる
    出産時の年齢と早産、流産は直接の因果関係はないと言われています。
    では、なぜ高齢出産だと早産、流産などのリスクが高まると思われているのでしょう。
    それは早産、流産などの原因に、高血圧症候群(妊娠中毒症)や常位胎盤早期剥離、胎児機能不全が考えられているからです。
    これらは高齢出産の場合になりやすいと言われているため、高齢出産は早産、流産になる可能性が高まるのです。

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    高齢出産のメリット

    高齢出産では体の老化にともなったリスクがつきもの、体力面でも若い頃に比べると劣ることがあるでしょう。
    しかし、高齢出産ならではといったメリットもあるのです。

    金銭的な余裕
    赤ちゃんができて嬉しい反面、金銭的なことで不安に思ったという先輩ママも多くいます。
    妊娠、出産では様々な費用がかかります。定期的な妊婦健診、妊娠中にはたくさんの検査も受けます。病気にかかれば治療費もかかりますし、入院費、ベビー用品や洋服などの出産準備もするとなると、思っていた以上のお金がかかってしまったりします。
    妊婦健診や入院費に関しては住んでいる自治体で補助金が出たりしますが、それだけではすべての費用をまかなうことはできませんので、金銭的な面で余裕があると気持ちにも余裕が生まれてくるのではないでしょうか。
    また、出産後は想像以上に体力が必要となりますが、経済的に余裕があると託児施設を利用し体を休めたりすることもできるため体力的な面を補うこともできます。

    精神的な余裕
    年齢を重ねると多くのことを経験し、多くの人と出会うことで様々なことを受け入れられるようになります。
    特に育児は思い通りにはいかないことの連続です。それを受け入れられる余裕があるのもメリットであると言えます。

    お肌ツルツル、体に自信
    妊娠中は女性ホルモンが大量に分泌されるため、お肌がツルツルになることや、体が温かいなど若返ったという声も多くあります。
    また、高齢出産のリスクを事前に知っておくことで、食生活や体重管理などに十分注意することができ健康的な体になったという方も少なくありません。

    初めての高齢出産

    高齢出産に限らず、20代でも30でも初めての出産は不安になるものです。
    高齢出産で特に初産となると妊娠中や出産時のリスクは高まると言われています。

    しかし、それを気にして怖がってばかりいたらきりがありません。
    テレビや雑誌、周りからも色々と耳に入ってくることはあると思いますが、それらに振り回されず、楽しいマタニティーライフを送ることも大切です。
    食生活や体重管理などに十分に注意することはもちろんですが、ストレスを抱えているのはお腹の赤ちゃんのためにも良くありません。
    紹介した高齢出産のメリットや、産まれてくる赤ちゃんに会える事を楽しみに過ごしてみてはいかがでしょうか。

    2人目以降の高齢出産

    2人目3人目の経産婦だと35歳以上の高齢出産であっても難産になるリスクは低くなると言われています。一度出産を経験すると産道も柔らかくなっており、スムーズに出産が進むようです。
    初産と年数が開いていたとしても、変わらないと言われていますので、出産に関してはそれほど心配はないようです。
    ダウン症や発達障害などの発症率は年齢により高まってしまいますので、そこは事前に知っておく必要があります。

    高齢出産は怖いものではない

    いかがでしたか。
    高齢出産はリスクをともなうことは避けられませんが、マイナスイメージだけではなく、メリットもあるということが分かっていただけたと思います。
    高齢出産の方も、若い妊婦さんも、初産の方も、経産婦の方も不安なのは同じです。
    あまり気にしすぎずに穏やかなマタニティーライフを送ることが大切です。

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    治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

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