疾患の診断プロセス

子宮筋腫の検査内容・診断プロセス

受診に関するプロセスをご紹介しています。プライバシーがきちんと守られ、受診される方の事情を病院側は理解していますので、早期受診をすることが大切といえます。

子宮筋腫の診断や検査というと、女性なら誰しも不安や恥ずかしさで敬遠してしまいます。
「月経が終わってから……」、「忙しいから来月にしようかしら……」
と、病院へ行くタイミングを遅らせがちです。
しかし、気になる症状があるならば、早期受診をして必要とあれば適切な治療を受けて快適な生活を目指すべきです。治療が必要ないとわかれば、安心にもつながります。

受診当日の検査

産婦人科やレディースクリニックでの受診は、もちろんプライバシーが守られるように配慮されていますし、検査時の痛みもほとんどないといえます。

おとずれた病院では、診察の前に問診票に記入します。初経年齢・月経の周期と期間・最終月経・妊娠、出産、流産、中絶の有無とその時期と回数などを聞かれるので訪問前にメモを取っておくとスムーズです。

他にこれまでに他の産婦人科で治療を受けたことがある場合は、受診した病院・そのときに行った検査・治療内容なども伝えます。
また、妊娠を希望し、基礎体温を測っている人は、それを持参すると大変役に立ちます。

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触診と内診の検査方法

問診がすむと、触診と内診が行われます。診察ベッドに仰向けに寝て、お腹の上から手で触ったり押したりして、しこりや痛みの有無を調べます。

内診は、医師が片方の指を膣に入れて、もう片方の手を腹部に置いて外側と内側を挟むようにしながら、子宮や卵巣の状態を調べます。これを双合診といいます。
これにより、子宮や卵巣の大きさ、動きやすさ、痛みがあるかどうか、筋腫があるかどうか、筋腫の位置を診ます。

次に、膣鏡を膣に入れて子宮の中の状態を診ていきます。これにより、子宮膣部やおりものの状態がわかります。

子宮がんの検査が同時に行えます

子宮筋腫の検査では、希望により子宮がんの検査を受けることが可能です。子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんの2通りあります。子宮体がんは40歳以上の人が対象で、子宮頸がんは処女でない性交経験のある人が対象です。

超音波検査は安全で便利

問診当日に超音波検査での診断が行われます。
腹式(経腹超音波)と膣式(経腟超音波)の2つの検査方法があり、どちらも患者さんの周辺にエコー(反射波)を当てるだけなので痛みがなく、安全でとても便利です。

医師がモニターで画像を映しながら、説明してくれ、すぐにその場で検査の結果がわかります。

他に問診当日に行われる血液検査でわかることは、主に貧血の有無です。鉄欠乏性貧血と診断されれば、鉄剤の服用で治療します。

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MRI検査でより詳しいデータを

手術を行う可能性がある場合や子宮肉腫、卵巣腫瘍などの他の病気との鑑別が必要な場合などに実地されます。

MRI(核磁気共鳴画像)は、CT検査とは違い放射線被ばくの心配がなく安全で、同様にコンピューター処理によって縦、横、水平などあらゆる角度から子宮筋腫を画像化できます。これにより、15~20分ぐらいの検査で大きさや個数、できている場所がより正確に特定できます。

このように大変優秀な医療機器ですが、大がかりでとても高価なので全ての医療機関に備えられているわけではありません。かかりつけの病院にない場合は主治医に相談してみてください。MRI検査だけ他の医療機関で受けることが可能です。

また、以下の人はMRIを受けられません。

  • ペースメーカーや人工弁を用いている人
  • 金属製の人工関節を入れている人

他には閉所恐怖症の人は、検査中に耐えられない可能性がありますので、受ける前に必ず医師に相談してください。

必要に応じた他の検査
  • ソノヒステログラフィー(通水超音波検査)

子宮の中に入れた細い管から生理食塩水を注入して、子宮の内腔を観察する方法です。これにより、子宮の内側の病変や子宮内膜ポリープ、粘膜下筋腫の診断に大変役に立ちます。

  • 子宮鏡検査

子宮鏡を膣に挿入して、子宮の内部を観察します。子宮筋腫のタイプが確認でき、子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫を調べるタメの追加検査として行われます。
挿入時の痛みはほとんどないといわれ、出産経験のない人でも麻酔や子宮頸管拡張の必要がないとされています。

  • 子宮卵管造影検査

筋腫があり、不妊の人が対象です。卵管に障害がないか調べる検査で、通過具合や走行異常の有無、子宮内腔の状態を調べることができます。
検査方法は、子宮口から子宮内腔へとカテーテルを挿入して造影剤を入れます。これにより、腫瘍や子宮内腔の状態などさまざまなことがわかります。

女性の不妊最大の原因は、卵管障害によるものだとされていますので、妊娠を望む人には役立つ検査ですが、人によっては強い痛みがあったり、熱が出ることがあります。

生理中の検査

月経中の診察は避けたいと思う人がほとんどですが、医師からすると月経中の方が筋腫の状態がよくわかり、月経血の量もわかるので診断しやすいといえます。
ただし、子宮がんの検査を同時に行う場合には月経中でないほうがいいと言えるでしょう。

検査の費用

子宮筋腫と疑われる場合の症状があっての検査には保険が適用されます。健康診断などの定期健診では保険適用外です。
自己負担3割の目安は、問診当日の内診・超音波で3,000~5,000円、MRI検査8,000~14,000円、子宮鏡検査3,000~5,000円、子宮卵管造影検査6,000~15,000円です。ソノヒステログラフィーは保険適用外で2,000円が目安です。

子宮筋腫の予防方法に関する詳しい解説はこちら

子宮筋腫の予防方法に関する基本情報を掲載しています。MRI、エコーなどの早期発見のメリット。大きくなるメカニズム。肥満や食べ物による関連による視点などから解説しています。

子宮筋腫の予防方法に関する基礎知識と検査の重要性

参考サイト:リンク先
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