治療法

喘息、治療方法(点滴、吸引等)に関連する基本情報

どのような病気であれ、治療法がわかっているのであれば治療を受けるべきです。しかし、治療を受ける側としては「どんな治療を必要とするのか?」ということが気になります。

そこで、喘息の治療法について解説します。
  1. 喘息の検査方法
  2. 喘息の治療方法
  3. 喘息は自然治癒する?
  4. まとめ

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喘息の検査方法

まずは、喘息の「検査方法」について解説します。

喘息の検査
喘息とは、気道に慢性的な炎症が起こる病気です。アレルゲンであるダニやペットが原因となり気管に炎症が起こり、気道が狭くなったり、煙や冷たい空気を吸い込むことが刺激となり、気管が狭くなることもあります。
気管が狭くなった所に空気を吸うことで、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴が起こり発作として現れれます。喘息の検査は、以下の方法で行います。

喘息の検査は問診から行い、気管支の状態を診察します。喘息の症状が現れている場合は、即座に喘息の診断が可能となりますが、日中は喘息の症状が見られない事の方が多く、診断が難しいことがあります。

喘息の検査の流れ

  • 問診:現在の症状を確認する
  • 呼吸機能検査:気道が狭まっていないかを調べる
  • 気道過敏性の検査:気管支が過敏に収縮している頻度を調べる
  • 気道炎症の有無の検査:好酸球数の数値を確認し、気道炎症状態の確認を行う
  • 類似疾患の確認:喘息症状であるか風邪の症状であるかの検査を行う

喘息の検査内容

  • 胸部レントゲン写真
  • 呼吸機能検査(スパイロメーター)
  • 喀痰検査
  • 気道過敏性試験
  • 血液検査
  • アレルゲン吸入テスト
  • 皮膚反応テスト

喘息の検査には、胸部レントゲン写真を撮影し、他の重大な病気も含め、喘息であるかどうかを確認します。
また、呼吸能力を調べる呼吸機能検査を行い、痰から喀痰検査を行うこともあります。
その他、気管支の収縮を調べるために気道過敏性試験を行います。

血液検査は、どのアレルゲンに対し反応を起こしているかが分かる上、血液中のIgE抗体値を測定します。
アレルギー性喘息の可能性が高い場合は、アレルゲン吸入テストを行います。疑わしいアレルゲンエキスを皮膚につけてその反応を見る皮膚反応テストも実施します。

病院で行うこれらの検査内容については、大人が罹患する成人喘息の場合と、子供が罹患する小児喘息の場合と同じ検査を実施することになります。

喘息の治療方法

喘息の治療法は、主に「薬物療法」にて行われます。喘息の症状はそれぞれの方によって異なります。
その為、点滴による治療やステロイドによる治療薬の使用等、治療期間も異なる上、治療のガイドラインも異なります。

また、最近では、複数の薬剤を使用しても喘息症状が快方に向かわず症状が出てしまう、また、18歳以上の喘息患者さんに対し、最新の喘息治療として、「BT治療」が行われるようになりました。

薬物療法
喘息の治療方法は、気管支拡張薬を使用し、狭くなった気管支を拡張させることだけでは不十分です。
なぜなら、根底の気管の炎症を抑える「抗炎症療法」が最適です。喘息患者さんは、症状が軽症であったり、症状が発症していなくても、常に気管支の炎症が続いている方が多く、抗炎症療法を長期に渡って行うことが難治化を予防できると言えます。

現在の喘息治療のガイドラインにおいて使用される喘息の治療薬の一覧で中心となるのが吸入ステロイド薬です。喘息の治療薬としては即効性もあり、正しい吸入方法を行うことで、効果的かつ安全な治療を行うことができます。

喘息の最新治療「BT治療」とは
喘息の最新治療である「BT治療」とは、複数の薬剤を使用し続けてきたにも関わらず、喘息の症状が治まることがなく、喘息症状が出てしまうといった18歳以上の喘息患者に対し、その症状を緩和させるために開発された新しい喘息治療法として行われています。

これは、気管支の内側を治療の為の専用装置で温め、気管支拡張を行う治療です。

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喘息は自然治癒する?

喘息という病気は、自然治癒は考えにくい病気です。その為、「寛解」という言葉を使います。寛解と完治は意味が異なり、喘息発作を起こすことなく、快適な日常生活を送ることができる状態を寛解と言います。
大人になってからの喘息は、一般的には治らないと考えられています。

しかし、慢性化している喘息を正しい治療薬を用いて治療することで、発作もなく過ごすことができる方も大勢存在するのです。このようなことから、喘息は自然治癒することはなく、病院で喘息に対する正しい治療を行うことが大切です。

まとめ

喘息はの治療法については確立されたものがあり、適切な治療ガイドラインにより治療法が開発されているため、その症状を緩和することができます。自身に喘息の兆候が見られた場合は、まず呼吸器内科(アレルギー科)や内科を受診し、喘息に必要な検査を受けて、適切な治療法について医師に相談しましょう。

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喘息の病気、医療費助成制度に関連する基本情報

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