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喘息の病気の関連情報。参考サイト・患者会・治験の基本情報

普段普通に生活している中でも、風邪などの症状とは異なり、急に呼吸が苦しくなったり、ゼーゼーといった音のする呼吸になったことがあるという方もたくさんいることと思います。
医療機関を受診すると、風邪以外では、「喘息」という病名を告げられたことがある方も少なくありません。

喘息は、その病名から、気管支に関係する病気であることは推測できます。しかし、病気の原因や詳しい内容、症状までは知らないという人が多いのが現実です。そこで、ここでは、喘息に関する基本情報について解説したいと思います。
  1. 喘息とはどのような病気か?
  2. 喘息の症状チェック
  3. 喘息の治療
  4. 喘息について役立つサイト
  5. まとめ

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喘息とはどのような病気か?

喘息とは?喘息の原因は?
喘息と診断された方の気道は、その症状がなくても常に炎症が起きた状態となり、特に何もない健康体の方と比べると、どうしても気道が狭くなり、空気の通りが悪くなってしまいます。それが喘息発作です。

喘息の炎症が起こっている時の気道はとても敏感である為、日常生活におけるホコリやストレス、喫煙などによっても更に気道が狭くなり、上手く呼吸ができない為に発作となって引き起こされてしまいます。

子供の喘息と大人の喘息の違い
喘息には、子供の頃から罹患した方と、大人になってから罹患する方がいます。発症する症状は同じですが、原因が異なります。子供の喘息は「小児喘息」と呼ばれ、その原因のほとんどはアレルギーであると言われています。大抵、就学前後に発症する子供が多いです。

また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を繰り返す恐れがある為、喘息治療と併用して鼻炎の治療が必要です。

大人の喘息は「成人喘息」と呼ばれ、その原因は、ダニやカビ、ハウスダストであることの他、日常生活におけるストレスや過労、体調不良がきっかけとなり発症することが多いです。

喘息には種類がある
喘息には、運動することで喘息発作を起こす「運動誘発性喘息」と、薬によって起こる喘息発作である「アスピリン喘息」、特定のアレルゲンが原因となって喘息発作が起こる「アトピー型喘息」、妊娠による喘息、職場で扱う物質を吸入して喘息発作を起こす「職業性喘息」、寒暖の差により喘息発作を起こす喘息など、様々な種類があります。

喘息の症状
喘息の症状としてよく挙げられることは、咳やたん、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」とした音のなる息苦しそうな呼吸症状が出ます。中には、咳だけの喘息であるという方もいます。

その他、胸に痛みを覚えたり、違和感を感じる場合も喘息発作の現れであると言われています。このような喘息の症状が続いている場合は、かかりつけの病院を受診されることをオススメします。

治療せぬまま放置することで、気道の炎症が悪化の一途を辿り、頻繁に喘息発作が起こる上、症状が重くなる傾向にあります。

喘息発作が起こりやすい状況は
喘息の発作が強く起こりやすいのは、夜間や早朝であると言われています。特に、季節の変わり目や気温差、天候不順、体調不良、タバコやお線香などの煙のニオイなどに敏感に反応することが多く、日常生活を送る上で注意が必要です。

喘息と診断されている方は、早いうちに禁煙を行うことが大切です。

喘息の症状チェック

自分自身が喘息を患っているかをセルフチェックすることができます。

  • たんが絡むなどで呼吸し辛かったり息苦しくなることがあるかどうか。
  • 急に呼吸が苦しくなり、「ゼーゼー」「ビュービュー」といった呼吸音がするかどうか。
  • 寝ている間や早朝に喘息発作が起きるかどうか。
  • 喘息発作が繰り返し頻繁に起こるかどうか。
  • アレルギー体質かどうか
  • タバコの煙や急に冷たい空気を吸い込むと、咳き込んだり呼吸が苦しくなることがあるかどうか。
  • 風邪をひくとすぐに咳き込みがひどくなるかどうか。

喘息の初期症状は?
喘息の初期症状としてよく挙げられているのが、咳やたんが出やすくなり、呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と鳴り、息苦しさが増してくると喘息発作の現れであると言われています。

日常生活を健康に過ごしていればさほど大きな問題となることはありませんが、体調不良により風邪を引いたり、急に激しい運動をすると喘息発作が生じます。

初期症状としては、

  • 胸部圧迫の感覚がある
  • 呼吸することが苦しく感じる
  • 息を吐く時も「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった呼吸音がする
  • たんがひどく出る

喘息は、軽度のものから重度のものもあり、重症の場合の喘息については、直ちに処置をしなければ命に関わる重大なことになる恐れがあります。その為、喘息の診断を受けた方は、医師の指導のもと、正しい治療法にて治療を行うことが大切です。

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喘息の治療

日本では、国民の3人に1人はアレルギー疾患を持っていると言われています。その中でも、喘息を持つ方は400万人以上を超えています。

喘息を放置するとどうなる?
喘息は治療せずに放っておくことで命を落とす危険性のある非常に重篤な病気です。喘息を風邪だと思いこんで放置してしまうことで、年間1600人もの方が命を落としているのです。

そのうち3割もの方が発作を発症してから1~3時間という短い時間の中で亡くなられるという現実がある為、喘息発作を放置するのは大変危険です。

しかし、喘息は一度発症すると完治するという病気ではない為、定期的に通院を行い、適切な治療を行うことで、健康な毎日を過ごすことができます。自分自身に喘息の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

喘息の検査

喘息の検査は、単一的なものではなく、複数に渡る検査を行う必要があります。

血液検査
喘息等、呼吸器疾患やアレルギー疾患を含め、血液検査を実施します。

レントゲン検査
肺の病気を正確に診断するために、胸部CT検査を実施します。

呼吸機能検査
喘息やアレルギーにより、気管の状態が狭まっていないかどうかを検査します。

気道過敏性テスト
気道を収縮させるアセチルコリンやヒスタミンなどの濃度を変化させ、吸入を行うことで、その反応を調べる検査です。

好酸球検査
好酸球は炎症が起こると増加し、量が増えていることで喘息やアレルギー疾患の可能性が高いと考えられています。

血液ガス分析
重度のぜんそく発作の時は、身体の中の酸素濃度を調べる為、動脈から採血を来ないます。

喘息の治療法

喘息発作の対処法及び治療法は、「薬物療法」によって行われます。

発作を予防する為の治療法
喘息発作は、毎日薬物療法を行うことで予防することができます。

吸入ステロイド薬
吸入ステロイド薬は、喘息治療に欠かせない薬です。この薬は、効果を実感するまでに3日~1週間かかる為、長期間において毎日行う必要があります。

長時間作用性β2刺激薬
β2刺激薬は、気管支拡張薬です、長時間作用性β2刺激薬は、吸入薬や内服薬の他、貼り薬もあり、吸入ステロイドと併用します。

ロイコトリエン受容体拮抗薬
気道を正常に、また炎症を抑え、気管支を広げる治療薬です。

テオフィリン徐放薬
気道を広げ、炎症を抑える作用のある内服薬です。

抗IgE抗体
気管支喘息の原因となるIgE抗体の働きを抑制し、気道の炎症を鎮める注射薬です。

抗アレルギー薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬以外)
気道炎症の原因となるアレルギー反応を抑える治療薬です。

喘息発作が起きた時の対処法
喘息発作が起きた場合は、即効性のある発作治療薬を使用し、まずは発作を鎮めることを優先しましょう。その際、短時間作用性吸入β2刺激薬を使用、又は、テオフィリン薬を併用する場合もあります。

喘息発作が週1回以上起こる場合は、喘息をコントロールできていないと判断できる為、再度医師による診察を受けることが大切です。

短時間作用性吸入β2刺激薬
気管支拡張作用が強く、即効性があります。

テオフィリン薬
気管支拡張と炎症を抑える働きがある薬です。
内服タイプと注射薬とがあります。

経口ステロイド薬
吸入薬ではなく、経口薬は喘息発作が起こった時に使用します。
炎症の悪化を防ぎ、喘息発作を鎮める効果が高いと言われています。
β2刺激薬を使用しても発作がおさまらない場合に使用してください。

抗コリン薬
気管支収縮作用のあるアセチルコリンを抑制し、気道を広げる吸入薬です。

喘息について役立つサイト

喘息について役立つサイトをご紹介します。

患者会

  • 公益財団法人
  • 日本アレルギー協会

⇒詳細はこちら

お役立ちサイト
すがいこどもクリニック
⇒詳細はこちら

長引く咳にご注意!咳喘息(せきぜんそく)
⇒詳細はこちら

治験について
治験を受けることで、現代における最新治療薬を少額負担で利用することができます。
場合によっては、今まで喘息に関する医薬品の効果が不十分であった為、症状が抑えられなかった人が、新薬の治験により大きな治療効果を得ることができる可能性が高いと言えます。

喘息について治験を募集しているところもあります。
ぜひ、参考にしてください。

e治験.com
⇒詳細はこちら

まとめ

喘息は、放置してしまうことで命を脅かす危険のある病気です。自己判断によって治る、自然に快方へ向かうといった誤った判断は大変危険です。自己症状が気になる方は、できるだけ早めに呼吸器内科で診てもらいましょう。

喘息の基本情報についての詳しい解説はこちら

喘息とは?ハウスダウトや排気ガスなど引き起こす原因が色々あがられ何が起因になっているか異なる場合があります。どういった症状があるのか、どういったことで改善できるのか。詳しく解説しています。

喘息とは?引き起こす原因や症状に関する基本情報

参考サイト:リンク1リンク2リンク3リンク4
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