喘息の診断プロセス(子供、大人)に関連する基本情報

喘息は、アレルゲンによるものが原因で発症する場合と、アレルゲン以外によるもの原因が原因で発症する場合がある病気ですが、その検査方法や治療方法は確立されています。
しかし、喘息であるという自覚症状があっても、実際には「どんな検査をするのだろう」と不安になるものです。

ここでは、喘息の検査方法について解説します。
  1. 自宅でできる喘息のセルフチェック診断テスト
  2. 喘息の検査
  3. 喘息の検査で気になること
  4. まとめ

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自宅でできる喘息のセルフチェック診断テスト

ここからは、大人も子供も喘息や気管支喘息が疑われる症状について解説します。以下の項目についてセルフチェックを行う中で、該当する項目が多い場合は、喘息や気管支喘息である可能性が高いと言えます。
その診断基準については、自己判断では難しい為、できるだけ早めに呼吸器内科を受診してください。

喘息コントロールチェック
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  • 喘息の症状として「ゼーゼー」「ヒューヒュー」とした呼吸音や息切れがある
  • 家庭、職場や学校での活動が制限されるほどの呼吸障害がある
  • 風邪以外の咳や痰、息切れ、胸苦しさで眠れないほどのことがある
  • 発作止めの吸入薬の使用回数は何回吸入したか
  • 普段の様子で鼻炎症状がある
  • 鼻炎の症状はどのくらいの期間続いているか
  • 鼻炎の症状のせいで何か身体に影響がある

これらの症状は喘息や気管支喘息だけに現れる訳ではありません。

しかし、セルフチェックを行い、自己診断を行う上で該当項目数が多い場合は、喘息や気管支喘息である可能性が高くなります。特に小さなお子様の場合は小児喘息である可能性が高く、咳がひどく、痰が絡むといった場合は、適切な検査を受け、喘息であると診断された場合は、早急に治療を開始することが大切です。

喘息の治療は何かを受診すれば良いか迷う方もいらっしゃるかもしれません。大人の成人喘息も、子供の小児喘息も、呼吸器内科(アレルギー科)を受診し、検査を受け、薬による治療を受けるべきです。

喘息の検査

次に、喘息の検査方法について解説します。喘息かそうでないかを判断するためには、複数の検査を行う場合があります。一般的に行われる喘息の検査についてご紹介します。

血液検査
喘息や呼吸器疾患、またアレルギー疾患等、現状の状態を診断するために行うのが血液検査です。
これにより目根きグロブリンであるIgE抗体を測定します。

画像検査(レントゲン・胸部CT)
肺の病気を正確に診断するためにも、胸部CT兼さんを実施します。
身体の周囲からX線を当て、呼吸器疾患やがん、肺炎などを診断することができます。

呼吸機能検査(モストグラフ・スパイロメトリー・FENO)
喘息やアレルギー疾患により気管が狭まっていないかを判断するための検査を行います。
また、呼吸機能が正常であるかを確認します。
喘息やアレルギー疾患により気道が炎症を起こしている場合は、吐く息に一酸化炭素が多く含まれるため、これで喘息を発症しているかどうかが判断可能となるのです。

気道過敏性テスト
気道を収縮させるアセチルコリンやヒスタミンを濃度を変え呼吸することでその反応を調べます。
低い濃度でも収縮してしまうほど気道の過敏性が高い場合は、低刺激でも喘息発作を起こしやすくなると言えます。

好酸球検査
好酸球は、喘息やアレルギー疾患の可能性について調べることができる検査です。

血液ガス分析
重篤な喘息発作が起こった場合、身体の中の酸素がどれくらい取りこまれているかを、動脈から採血して検査を行います。

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喘息の検査で気になること

最後に、喘息の検査で気になることについて解説します。

検査費用は?
保険適用となる検査であれば、検査内容により費用は若干異なります。また、MRIやCT検査、血液検査等の検査を行う場合は、費用が高くなる傾向にあります。尚、検査を受ける病院によっては、保険適用外の検査も行う場合があります。事前に検査費用について問い合わせしておくと良いでしょう。

尚、東京都などは、大気汚染による気管支喘息である旨診断された場合は、大気汚染医療費助成制度を利用することができます。

詳しくは、
大気汚染医療費助成制度の概要、東京都福祉保健局を参照ください。
⇒詳細はこちら

検査を受ける時期について
喘息は、いつ発症するか誰にも分かりません。なぜなら、原因が様々であるからです。その為、症状が発症する前に喘息の予防を行うべく、医療機関において適切な治療を行いましょう。もしも発症してしまった場合は、吸入薬や投薬により症状が治まるかを経過観察し、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

まとめ

喘息の検査についてご理解いただけたでしょうか。喘息であると疑う場合は、自己診断は行わず、早めに呼吸器内科(アレルギー科)を受診してください。早めに治療を始めることで、喘息の重症化を避けられることが大きなメリットになります。

喘息の予防方法に関する詳しい解説はこちら

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