疫学データ

喘息の小児~成人・病気に関する疫学データ基本情報

喘息は、小児喘息から成人喘息まであり、珍しい病気ではありません。小さい頃から発症する方もいれば、成人してから発症するという方もいます。また、喘息には気管支喘息など、重症喘息に罹患し、喘息死する患者も増加傾向にあります。
しかし、実際に喘息が何人に一人の割合で発症しているのか、また、喘息死する患者数を知ることで、正しい適切な治療についての理解を深めることができます。

そこで、喘息・気管支喘息の患者数の推移について、厚生労働省によるガイドラインを参考に、様々な情報をまとめてみました。
  1. 喘息の罹患率の把握と実態
  2. 喘息患者が増加しているとされている理由
  3. 気管支喘息や喘息のガイドライン
  4. まとめ

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喘息の罹患率の把握と実態

喘息は、その症状の性質上どうしても実際の発症患者数を正確に把握することは難しいです。政府統計と、推測される患者数の実態について下記を参照しました。

政府統計による喘息患者数
厚生労働省による政府統計によれば、平成26年度10月の推計患者数は131,4000人であるとされています。平成26年度の総患者数は1177,000人であり、年間100万人以上の喘息患者が増加していることが分かります。
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○公益財団法人 日本呼吸器財団:呼吸器疾患の病態解明・研究推進、啓発活動
日本呼吸器学会の調査においては、呼吸器専門医が少ない都道府県では、喘息による死亡者数が多く、それほど大切な臓器を診る専門医が足りていないのが現状です。また、日本の医学は世界に勝ると言われているものの、研究は欧米と比較すると遅れているというのが現状です。
喘息、気管支喘息に苦しむ患者が多数いるなかで、患者や家族、そして医師やスタッフ、研究者の支援の為に、日本呼吸器財団の活動が続いています。
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厚生労働省の調査による2016喘息死患者数
厚生労働省の調査による2016喘息死患者数は、2016年は1511人であると発表されています。喘息死患者の半数以上は、軽度な風邪症状であると誤信し、適切な治療を受けていなかったことが原因であることが分かっています。
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喘息患者が増加しているとされている理由

喘息患者は、子供にも大人にも多い病気で、喘息に苦しむ患者は日本で400万人以上にも昇ります。その背景には、私達の毎日の生活環境が深く関わっていると言われています。

特に、日常生活においては、環境問題ともとれる大気汚染など、私達に身近な環境が大きく変化していることも要因であると考えられています。

アレルゲンによる理由
日常生活を送る上で、ダニやハウスダスト、ペット、食物、そして、季節毎の花粉などのアレルギーが原因となり、喘息に罹患する患者が増加しています。

アレルゲン以外の理由
喘息に罹患する理由は、何もアレルゲンによるものだけではありません。実際には、過度な運動や喫煙、現代社会の過労やストレス、また、体調不良による感染症や大気汚染、四季折々の天候や気温の変化、そして、香水や柔軟剤といったような香りに対して喘息に罹患するとも言われています。

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気管支喘息や喘息のガイドライン

喘息や気管支喘息患者数の推移は、年々z増加傾向にあります。実際には小児の学童期における有病率は1.7%~6.6%に増加しています。

しかし、多くの喘息の小児は、2~3歳までに発症し、12~15歳の思春期頃に軽快する傾向にあります。それでも、20~30%の患者さんは、成人喘息に移行すると言われています。

喘息・ガイドライン2015pdf
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気管支喘息・ガイドライン2016
喘息・気管支喘息とは、気管支の粘膜に炎症が起き、それによって気管支の内腔が狭くなることで気管支が過敏になり、咳や痰が生じ、呼吸困難等の症状を何度も繰り返す病気です。

原因は様々ですが、主にアレルゲンを吸入することにより気管支にアレルギーや免疫反応が生じ発症します。その他、運動や薬剤によって喘息症状を引き起こすことがあります。
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小児から成人まで注意が必要
喘息は年齢問わず、小児から成人まで罹患する恐れのある病気です。場合によっては命の危険が生じることもある為、注意が必要です。身体に異変を感じた時は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

喘息・気管支喘息は、その症状が目立たなかったり、自己判断により軽視してしまうことで、命を脅かす重症喘息となり得る可能性があります。厚生労働省の統計においても、喘息死する患者数が多いことから、自身の喘息症状には十分注意し、異変を感じた場合は即座に検査を受けることをおすすめします。

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