疫学データ

アトピーに関する疫学データ、数字から知るアトピーの基本情報

人それぞれ症状や原因が異なるアトピー(アトピー性皮膚炎)。
そのため、ひとり一人に適した治療法を行わなければなりません。
アトピーを改善していくためには、正しい知識と適切な治療が重要となります。

そこでこの記事では、アトピーに関する統計・調査など疫学データをまとめてみました。

アトピーに悩んでいる患者さんの現状・割合を把握することで、症状に関する不安を取り除ければ幸いです。治療を行う参考としてご活用ください。
  1. アトピー疾患の現状とは?アトピーは珍しい病気ではない!
  2. アトピー予防に関する基本情報
  3. まとめ
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アトピー疾患の現状とは?アトピーは珍しい病気ではない!

ここでは、統計データを元にアトピーの現状について調査した結果をまとめます。

アトピーの患者数は?
厚生労働省が発表している『アレルギー疾患による現状~平成28年~』よると、日本では約2人に1人が、アトピー・花粉症・喘息・食物アレルギーを含んだアレルギー疾患を罹患していて、患者数は急激に増加しているそうです。

また、厚生労働省が3年に1度発表する『患者調査』をみてみると、アトピーの総患者数は456千人で、30年前と比較すると総患者数が2倍に増えています。

アトピーを発症しやすい年齢、子どもに多いって本当?
456千人の年齢比率を詳しくみていきましょう。

アトピー患者456千人の年代別割合は、

  • 0~19歳 36%
  • 20~40歳 44%
  • 45~69歳 16%
  • 70歳以上 04%

となっています。

「アトピー性皮膚炎は子どもが発症しやすい病気で、大人になるにつれその症状が改善されていく」という話は耳にしたことがあるでしょう。
しかし上記の年齢比率は、1位が20~40歳、2位が0~19歳と、20歳未満の子どもより、20歳以上の成人患者の割合が多いという結果になりました。
とはいえ、少子高齢化といわれていて子どもの数が減少しています。
人口のボリュームゾーンが変化しているからこそ、20~40歳の患者が多いという結果になったことも考えられるでしょう。

ちなみにアトピーど同じく『アレルギー疾患』として指定されている喘息・アレルギー性鼻炎(花粉を含む)・結膜炎を年代別にみると、結膜炎以外のアレルギー疾患(喘息・アレルギー性鼻炎)は0~19歳の割合が1位となっています。

アレルギーが原因となった死者数は減少傾向にある
アレルギー疾患(アトピー・喘息・アレルギー性鼻炎(花粉を含む)・結膜炎)の患者数は増加傾向にあるものの、アレルギー疾患が原因となった死者数は年々減少しています。

平成26年のデータでは、

  • 気管支喘息が原因となった死者数 1550人
  • 食物アレルギーが原因となった死者数 1人

と発表されており、アレルギー疾患の中でも直接的な死亡原因としてあげられるのは、気管支喘息と食物アレルギーのようです。

年齢別に異なる湿疹の特徴
アトピーの代表的な症状として『湿疹』があります。
この湿疹も年齢によって、発症の特徴が異なり、

  • 乳児期
  • 小児期
  • 成人期

によって、変化が見られます。

  • 乳児期(赤ちゃん期)は頭や顔から湿疹がはじまり、体幹や四肢に下降
  • 小児期(子ども期)は首の部分(頚部)や四肢屈曲部(足のひざあたり)
  • 成人期(大人期)は頭、顔、首、胸、背中などの上半身に皮疹が強い

こういった特徴が見られるようです。
あくまで特徴であり、一概には言えないものの年齢によって湿疹の部位も変化する傾向にあるようです。

アトピーのよくある発症要因とは?
アトピーが発症する原因は複数考えられていますが、父親・母親(両親)どちらともがアトピー性皮膚炎だった場合はおよそ80%。または、父親・母親のどちらか一方がアトピー性皮膚炎だった場合はおよそ50%の割合で子どもがアトピー性皮膚炎を発症しているというデータがありました。

しかし両親がアトピー体質だからといって、必ずしも遺伝するわけでもなく、逆に両親がアトピー体質をもっていなくても発症する可能性はゼロではありません。

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アトピー予防に関する基本情報

さいごにアトピー性皮膚炎を予防するための基本情報を紹介します。
アトピーは遺伝・体質的な要因でも発症するケースがあります。
その他の要因としては

  • 皮膚バリア機能の低下
  • ダニ、ホコリ、ハウスダスト
  • 食べ物によるアレルゲンの侵入
  • ストレスや疲労

こういった環境的な原因や、一時的な不調からアトピーが発症する可能性も珍しくはありません。

まずは自分がアレルギー反応を起こす物質(食品やホコリなど)を生活の中から排除すること。
そして強い疲労やストレスを感じている場合は充分な休息をとりましょう。

また、皮膚バリア機能が低下したときには肌の乾燥が見られることも。
クリームなどで保湿したり、肌にダメージが加わらないよう心がけてみてください。

まとめ

厚生労働省のデータからわかるよう、アレルギー疾患を抱える人は年々増加しています。環境の変化や食生活、生活習慣の変化も関わりがあるのではないでしょうか?

現代人はストレスを溜め込みやすく、食事・生活習慣も乱れやすいと言われているので、まずは自分自身の生活サイクルを見直したり、居住空間を清潔に保ったりして、アトピー予防に取り組んでみてはいかがでしょうか?

アトピーに関連する情報はこちら

残念ながら完全に確立されたアトピーの治療法はありません。
どんな治療法が自分に合っているのか、どの情報が正しいのか?試行錯誤をこらす必要があります。今回はアトピー治療に励む患者さんの参考になるサイトや患者会をまとめてみました。

アトピーの病気の関連情報。参考サイト・患者会・治験の基本情報

参考サイト:リンク1リンク2
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