病気の予防法

アトピー性皮膚炎の予防方法について【大人・赤ちゃん別に予防策を紹介】

症状が繰り返したり、発症原因も人それぞれなアトピー性皮膚炎。
赤ちゃんや子どもだけでなく、大人もその症状に悩んでいる方がいます。
そんなアトピー性皮膚炎を予防するにはどうすればいいのでしょうか?

予防の基本的な情報と、大人・赤ちゃん別にその方法をご紹介していきます。
  1. アトピー性皮膚炎を予防するには?基本的な予防方法
  2. 大人・赤ちゃん(子ども)別に見るアトピー予防ポイント
  3. まとめ
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アトピー性皮膚炎を予防するには?基本的な予防方法

アトピーを発症する要因は人それぞれ異なるため「これをしておけば、絶対にアトピーを予防できる!」という保証はどこにもありません。

しかし、
どんなときに症状が出るのか?
どんなアレルギー物質が悪化させているのか?
環境や生活習慣で改善すべき点はなんなのか?

こういった部分に着目しながら、ケアしていけば肌が持っている『バリア機能』を守ることができるのです。

症状がある場合、医師の治療を受ける
まず最初に紹介するのが、医師による診断・治療です。
アトピー性皮膚炎は症状がよくなったり、悪くなったりを繰り返す特徴があります。
そのため、医師による診断を受け検査を行い、自分がどんなアレルギー物質に反応しているかを把握し、適切な治療を受けましょう。

「アトピーの症状がよくなったから、もう通院はしなくていい」

と、自己判断せずに、自分の体調や季節(植物アレルギーなどがあるため)に合わせて治療と指導を受けてください。

アトピーの原因となる物質を取り除こう
アレルギー症状を起こす物質がわかっている場合、その物質を取り除くようにしましょう。
食物が原因の場合、原因となる食品を摂取しないようにしてください。

しかし、アトピー性皮膚炎のアレルゲンとなる物質は人それぞれ異なり、検査で原因がわかる人もいれば、特定できない人もいます。

  • ホコリ
  • チリ
  • フケ
  • ペットの毛
  • ダニ
  • 花粉
  • カビ

一般的には上記の物質にアレルギー反応を起こす人が多いと言われているので、これらが発生しないよう、清潔な環境を意識しましょう。

アトピー予防のためのお掃除ポイント
アトピー予防として『清潔な環境を意識する』とあげましたが、具体的なお掃除ポイントにも触れていきます。

こまめな洗濯と天日干し
布団やラグなどダニやホコリが発生しやすいものは、こまめな洗濯と合わせて、天日干しを行いましょう。
目安としては晴れの日に、週2回天日干しして乾燥させることでダニの発生を防げます。

ダニは高温に弱いので、コインランドリーの大型乾燥機を使用するのもオススメ!

換気
部屋の空気を入れ替えるため、換気を行います。
理想の湿度は50%以下。室温は20℃くらいです。
カビを予防するためにも、冬場は窓に溜まる結露を拭き取るようにしましょう。

ホコリが溜まりやすい場所のお掃除
家具と床のスキマやエアコンなどの高い位置には、ホコリが溜まりやすくなっています。
目につきにくい箇所も定期的にお掃除しましょう。
家具の配置を工夫して、ホコリが溜まりにくい環境を心がけてみましょう。

スキンケアで清潔・保湿を維持

  • 皮膚のバリア機能が低下している
  • 乾燥肌である(潤い不足)

これらの特徴も、アトピーを発症しやすいと言われています。
肌に汗や余分の皮脂、雑菌などの汚れが残ったままだと皮膚が炎症を起こしやすいので、洗顔や入浴で汚れを落としてあげましょう。
しかし、汚れを落とす行為が返って刺激とならないように注意が必要です。

  • 洗浄力が強すぎるものは使わない
  • やさしく、包み込むように洗う
  • 肌に刺激を与える素材は使わない(ナイロン等)

上記のポイントに注意してみてください。

そして洗浄のあとは、自分の肌に合っているクリームなどで保湿を行い、肌の乾燥を防ぎましょう。

ストレスを溜めないようにする
また、アトピー性皮膚炎はストレスを抱えているときに発症しやすいという説もあります。
「アトピーにならないように、部屋は清潔にしなくちゃ!」と思う方も多いですが、残念ながら日常で発生するハウスダストを完全除去することはできません。予防したい気持ちが返ってストレスとならないよう注意してください。

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大人・赤ちゃん(子ども)別に見るアトピー予防ポイント

大人のアトピー予防
大人のアトピー発症にはさまざまな要因が考えられます。
ストレスや疲れ、睡眠不足など、不規則な生活が原因となって、大人のアトピー発症が増加傾向にあると言われているのです。
医師の治療の元、適切な外用薬などを用いて、規則正しい生活や自己管理を心がけましょう。

赤ちゃん(子ども)のアトピー予防
赤ちゃんや子どもの肌は大人と比較してデリケート。
アトピーに限らず、さまざまな肌トラブルに悩まされているという方も珍しくはありません。
赤ちゃんや子どもは汗っかき。入浴でしっかり汗を流して、保湿を心がけましょう。
また、不安に感じる食品やアレルギーなどがある場合、なるべく早めに医療機関へ受診することをオススメします。

まとめ

  • 原因物質を取り除く
  • 医師の指示の元、適切な治療に取り組む
  • 肌のバリア機能を維持する
    スキンケアなどで
  • 居住空間を清潔に心がける
  • 規則正しい生活
  • ストレスを溜めない

上記のポイントがアトピー予防につながります。
肝心なのは不安を抱く症状があれば、早めに医療期間を受診し早期治療に取り組むこと。
自分自身、そして大切なご家族の肌を守るためにも、予防ポイントを心がけてみてくださいね。

アトピーに良い食事に関する詳しい解説はこちら

アトピーを予防するため。または改善するために適している食事にはどんなものがあるのでしょうか?私たちの体は摂取した食品の栄養素によって作られています。今回はアトピー予防・改善のために良いとされる食品。そして控えた方がいい食品について紹介します。

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