
糖尿病性腎症の症状や原因、患者会に関連する基本情報
あなたは糖尿病性腎症という病気を聞いたことはあるでしょうか?
病名から糖尿病に関する病気なのかなと薄っすらイメージはつくと思います。


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糖尿病性腎症とは?病気の原因を解説
糖尿病性腎症は糖尿病の三大合併症のひとつです。
透析治療を受けている患者の『原因疾患』としても第一位となっている病気で、原因としては動脈硬化が考えられます。
糖尿病で高血糖状態が長く続くことで、動脈硬化が進行し、「糸球体」という毛細血管の塊でもある細かい血管が破壊され、腎臓の機能が低下し老廃物や水分を上手に排出できなくなるのです。
初期段階では発見しにくい!その症状とは?
糖尿病性腎症と診断される人のほとんどが、すでに糖尿病を患っており診断されていますが、初期段階では自覚症状が少なく、腎症特有の症状はありません。
尿にタンパクが出て、血中タンパク質が減少すると、むくみや高コレステロール血症が引き起こされる、ネフローゼ症候群を発症することも……。
病気の段階(ステージ)によって、症状は異なりますが、ここでは糖尿病性腎症の症状を具体的に解説します。
第一期(腎症前期)
自覚症状がほとんどないので、尿検査をしなければ病気を自覚できないとも言われている段階です。
第二期(早期腎症期)
第二期においても、自覚症状がほとんどありませんが、微量のアルブミン尿が発生します。
第三期(顕性腎症期)
アルブミン値・尿タンパク値がさらに高くなり、むくみや息切れなどの自覚症状も出てくるように……。第二期と比較しても、治療内容が格段に変化します。
第四期(腎不全期)と第五期(透析療法期)
自覚できる身体症状が増え、食事や生活制限が厳しくなる段階です。
糖尿病性腎症の場合、血尿はほとんど見られないと言われていますが、透析療法の導入、腎移植等、適切な治療を受けることになります。
▼糖尿病性腎症が進むと、こんな症状が!
- 体がむくむ
- トイレの回数が増える(頻尿)
- 血圧が高くなる
- 疲れが抜けない
- 発熱や吐き気
- 腹痛
- 顔色が悪い
- 手のしびれ
- 筋肉や骨の痛み

糖尿病性腎症に役立つ情報サイトや患者会について
次に、糖尿病性腎症の予防や治療に役立つ情報を紹介します
お役立ち情報サイト
糖尿病サイトさま
糖尿病に関する情報はもちろん、糖尿病性で危惧されている合併症についても紹介されています。糖尿病性腎症の予防だけでなく糖尿病と上手く付き合っていくために必要な『糖尿病食レシピ』も掲載されているので、食事内容を見直したい方にもおすすめです。
⇒詳細はこちら
全腎協さま
腎臓病患者の患者会組織です。
糖尿病性腎症を含め、腎臓病の患者さんに役立つ情報。また患者さんを支える家族の方への情報も掲載されています。
⇒詳細はこちら
イラストでよくわかる糖尿病性腎症(PDF)
岡山大学病院・新医療研究開発センター教授、糖尿病センター副センター長である四方賢一先生が監修しています。
糖尿病を患う方が糖尿病性腎症を発症しないために心得ておきたいことや、糖尿病性腎症の基礎知識がわかりやすく掲載されています。
⇒詳細はこちら
患者会について
最後に紹介するのは患者会です。患者会とは、同じ病気と闘う患者さん、またはそれを支える家族が集まり、互いの体験談や悩み、情報を共有する場所です。
会によって、その取組はさまざまですが、支援プログラムを用意している患者会も存在しています。
糖尿病性腎症に特化した患者会は、現段階で開設されていないようですが、全国の患者会として『腎友会』という腎症患者会があります。
全国各地に、およそ3,000の腎友会があり、約10万人の会員がいます。
現在、透析治療の自己負担額がほとんどないのも、腎友会の活動によるものだそうです。
患者さんが安心して治療に励めるような制度をつくり、仲間たちとの交流によって、希望を持てるよな活動をされています。
⇒詳細はこちら

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まとめ
糖尿病性腎症と診断されると、「血液をきれいに浄化する機能が低下し、いずれ透析治療が待ち受けている……」ほとんどの人がそんな不安を抱えるかと思います。
しかし、早期発見・早期治療に取り組めば、健康な腎臓を取り戻せる可能性も高くなるのです。
糖尿病性腎症の基本的な予防となるのは血糖値コントロール。
まだ、腎症を発症していない段階から、血糖値に着目して食事や生活習慣に気を配ってみましょう。

糖尿病を患うと合併に悩まされる可能性があります。合併の中には命の伴うものもあり、透析治療を受けている中でも、原因の疾患の第一位と呼ばれるほど糖尿病性腎症について詳しく解説しています。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。