病気との付き合い方

糖尿病とうまく付き合う方法/家族のサポートとは?

厚生労働省の調査によれば、2016年、糖尿病の疑いが強いと判断された患者数がおよそ1000万人に上回ったことがわかりました。ちなみに2015年の『患者調査』によると、糖尿病患者数は316万人を超え、2011年の患者数270万人から大幅に増加しています。1997年から始まった糖尿病患者、また予備軍とされる人の調査ですが、高齢化社会、食の欧米化を背景に『糖尿病患者数』は右肩上がりに推移していることがわかりますね。
実際に糖尿病を患っている人、そして糖尿病を抱える人がいる家族にとって「糖尿病とどううまく付き合っていくべきか」という部分が気がかりだと思います。

そこで今回は糖尿病患者さん、そのご家族が『糖尿病』と、どう付き合っていくか・サポートしていくかについて解説します。
  1. 患者が糖尿病とうまく付き合うためのポイント
  2. 家族はどうやってサポートすべきか?
  3. まとめ
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患者が糖尿病とうまく付き合うためのポイント

はじめに知っておきたいのが糖尿病は完治が難しい病気ということ。
糖尿病には大きくわけて、一型糖尿病・二型糖尿病・妊娠糖尿病・その他医薬品の影響などによるもの、4種類のタイプあります。
残念ながら一型糖尿病は先天性であるため完治はしないと言われていますが、二型糖尿病は生活習慣、妊娠糖尿病は妊娠中の体質変化が影響しているので数値上では完治可能な病気です。
では、糖尿病と診断されたら本人はどうやって病気とうまく付き合っていけばよいのでしょうか?
完治が難しい・完治しない糖尿病を発症しても、ちょっとしたコツを掴めば、自分らしい生き方ができるのです。
その「ちょっとしたコツ」を紹介しましょう。

1.正しい情報と知識を得よう
「糖尿病になるとフルーツは食べれない」
「インスリン注射をすると、死ぬまで注射しなくちゃけいない」
さまざまな噂がつきまとう糖尿病ですが、こういった情報はすべて正しいものなのでしょうか?
糖尿病とうまく付き合っていくうえで欠かせないポイントが『正しい情報と正しい知識を得る』ことです。
これがいい、これはいけない…と不確かな情報を鵜呑みにして対策しても、情報自体が間違っていればなんの対策にもなりません。
まずは自分の体・状態をしっかり把握して、主治医や専門家から正しい情報と知識を伺ってみましょう。

2.つながりを持つ
家族とのつながりはもちろん、同じ経験をしている患者や専門家、地域の相談員など自分の悩みを打ち明けられる『仲間』とつながりを持ちましょう。
ひとりで抱え込んでいると、体だけでなく心の調子も悪くなってしまいますし、前向きに物事を考えられなくなります。
けれど心許せて、自分の気持ちを伝えられる仲間がひとりでもいるだけで、気持ちが楽になるものです。
つながりを持ち励まし合い、情報を交換し、気持ちをシェアできる仲間を見つけてみましょう。患者会などのコミュニティーへ足を運ぶのもおすすめです。

3.「おいしい」を感じよう
「糖尿病になってから、食事がおいしいと感じなくなった」「満足できない……」
発病以前と比べて、薄い味付け…糖分や脂質、カロリーに配慮した食事に物足りなさを感じていませんか?
たしかに糖尿病治療において『食事制限』は重要なポイントとなりますが健康を意識した食事であっても、

  • 咀嚼回数を増やす
  • 食物繊維を取り入れる
  • 栄養士監修の糖尿病レシピを活用する

など工夫をこらせば、お腹も心も満たされる食事を楽しめるのです。
また食事制限に対してストイックになりすぎると、ストレスを溜め込んでしまうだけ。
正しい知識と賢い工夫を凝らして、たまには『ご褒美』を楽しむことも重要です。

4.楽しく体を動かそう
血糖値をコントロールするため、主治医から適度な運動を行うよう指示を受けた方もいるでしょう。
けれど治療の一貫として運動をしようと思えば思うほど、面倒くさく感じてしまいますよね。

そこで要となるのが楽しく体を動かすこと。

運動は血糖値コントロールだけでなく生活習慣病や肥満、メンタル面においても嬉しい効果が期待できます。
友達や家族と一緒におしゃべりを楽しみながら散歩をしたり、自分ができる運動を無理なく挑戦したりすることで、億劫さだけでなく楽しみも生まれるはず。
目標を立てれば、ゲーム感覚で取り組めるようになったという方もいらっしゃいます。

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家族はどうやってサポートすべきか?

患者さん本人の年齢や環境によってサポートの仕方は異なりますが、基本的なサポートとして

  • メンタル面でのサポート
  • 低血糖の対処法
  • 低血糖を起こす前のパターンを把握する
  • 体調の観察
  • 投薬の確認
  • 食事管理

これらのサポートが可能であり、サポートすることで患者さん本人の心の支えにもつながります。
とくに子どもや高齢者が患者である場合は、投薬や低血糖についてしっかり観察・確認を行いたいところ。
低血糖の症状は程度によってさまざまですが、いち早く気がつくためには日頃から患者さん本人に関心を持ち、コミュニケーションを心がけるのがポイントとなります。

主治医からも指導があると思いますが、正しい情報と知識をつけるのはもちろん、本人にはない客観的な目線からアドバイスをするのもいいでしょう。

まとめ

「糖尿病は完治しない……」ネガティブなイメージがつきまとうため発症すると、今後の生き方について悩んでしまう患者さんが多いと思います。
けれど、糖尿病の治療においても大切となるのが、上手な付き合い方です。
私たち人間は体の健康だけでなく、心の健康も守れてこそ健やかな生活を送ることができます。
病気を発症したことで、心まで落ち込んでしまうと悪循環。だからこそ、つながりを持ち助け合いながら、糖尿病と付き合っていくのです。
今、ひとりで悩んでいる方は患者会を探してみたり、主治医に相談してみたりして自分の心を共有できる存在を探してみませんか?
医学は日々発展していますが、その発展を自分にとって有益な情報にするためにも、つながることを心がけてみましょう

糖尿病の疫学データに関する詳しい解説はこちら

『糖尿病』という言葉はよく耳にしますし、実際に診断されたり、糖尿病の疑いがあるから注意しなさいと判定されたりした人もいるでしょう。また、血縁者の中に糖尿病を患う方がいれば、自身の発病可能性が気になることもありますよね。厚生労働省が行っている調査や世界規模の調査を元に、さまざまな視点からデータを分析していきましょう。

糖尿病の疫学データに関連する基本情報

参考サイト:リンク1リンク2
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