疾患のセルフチェック法

子宮内膜症の自己診断セルフチェックに関する基本情報

子宮内膜症は、自覚症状が明確ではない病気の一つです。しかし、症状が進むごとに重い症状に悩まされる病気ではありますので、早期発見と早期治療が重要であることには変わりません。そこで、子宮内膜症の「セルフチェック」について解説します。
  1. 女性の病気はセルフチェックが重要
  2. 子宮内膜症の症状
  3. 子宮内膜症の検査と治療
  4. まとめ
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女性の病気はセルフチェックが重要

女性の病気は、男性とは違って生理や子宮に関連するものが多く存在します。子宮内膜症もその一つですが、子宮がんなど放置していると危険な病気も少なくありません。

しかし、発熱や咳、倦怠感といったわかりやすい症状がある風邪と比較して、なかなか症状を自覚できないことも多いです。なぜなら生理痛に関連する症状として現れる事が多く、病気ではなく生理痛が重くなっただけと判断してしまう事が多いのです。

そのため、自身の症状について冷静に考えてみる必要があるのです。子宮内膜症の他にも子宮がんや子宮筋腫などの病気を早く発見するために、定期的にセルフチェックをしてみることをお勧めします。

高校生でも発症する可能性がある
子宮内膜症は、基本的に生理がある全ての女性に発症の可能性がある病気です。そのため、既に初潮を迎えている高校生であっても、子宮内膜症を発症する可能性があるのです。若いからと油断することはできません。該当する年齢の娘さんがいる親御さんも、お子さんの健康に気遣う必要があります。

子宮内膜症の症状

子宮内膜症では、主に以下のような症状を引き起こすことが多いです。子宮内膜症以外でもこれらの症状を呈することがありますが、まずは該当項目がどれだけ多いか自己診断してみてください。

子宮内膜症の主な症状

  • 生理痛が重くなった
  • 生理痛ではなく下腹部が痛む
  • 経血量が増えた
  • 不正出血
  • 経血がレバー状の塊を生じる
  • 排便痛
  • 性交時に痛みがある
  • 不妊
  • 生理前後1週間ずつ程度の腹部の張り

この他にも「腰痛」や「吐き気」などの症状を呈することもあります。子宮内膜症以外でも起こり得る症状ではありますが、該当する項目が多い場合は何らかの病気・異常が発生している可能性が高いです。婦人科を受診して、その理由を調べてもらってください。

まれに生じる症状
子宮内膜症の生じている部位によっては、以下のような症状を呈することがあります。

  • 気胸
  • 血痰
  • 血尿
  • 下血

初期症状は何?
子宮内膜症は、初期段階では明確な症状を引き起こさないことが多いです。子宮内膜症は子宮内ではない部位に子宮内膜のような組織が生じる病気です。これが月経周期によって剥離して出血を伴い、炎症を起こしてこれを繰り返すことで症状が重くなります。

そのため、これを繰り返す、つまり症状が進行しないと自覚できないことが多いのです。場合によっては子宮筋腫などの初期症状として現れる可能性もある症状であるため、何らかの病気で子宮内膜症や別の病気など、予期していなかった病気を発見することもあります。

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子宮内膜症の検査と治療

子宮内膜症は、明確な原因がわかっていない病気です。しかし、検査方法や治療方法は確立しています。

子宮内膜症の診断方法
子宮内膜症は、主に以下の検査によって診断します。

  • 問診
  • 内診
  • 超音波検査
  • MRI・CT撮影
  • 血液検査

血液検査については他の病気や何も原因がない場合でも該当の数値が上がるため、補助的なものです。基本的に内診や超音波検査によって子宮内膜症であると診断します。

子宮内膜症の治療方法
子宮内膜症の治療方法は、大きく分けて「薬物療法」と「手術療法」に分かれます。

薬物療法
薬物療法は、子宮内膜症の痛みを緩和する「鎮痛剤」と、症状を抑える「ホルモン療法」に分かれます。重要なポイントはこれらの治療法が「根治治療にはならない」ということです。あくまでも症状を抑える方法であり、これらの治療で子宮内膜症が完治することはありません。

手術療法
手術療法は、さらに分けると「病巣摘出」「子宮・卵巣摘出」に分かれます。病巣摘出は病巣部のみを取り除く治療であり、子宮を温存できるので妊娠を希望する女性にとってメリットがあります。しかし根治治療ではなく、再発のリスクが有る方法でもあります。
子宮や卵巣を丸ごと摘出する方法は、根治治療になる手術です。子宮内膜症を再発するリスクは無くせるのですが、子宮を摘出するので手術後は妊娠できなくなります。妊娠を希望する女性の場合、病巣部のみを摘出するか、薬物療法を中心として治療を継続することになります。
どちらの手術を受けるかは、女性の希望や病気の状態によって異なります。

まとめ

子宮内膜症は、その前兆がわかりにくいという厄介さがあり、生理痛の重さに隠れてなかなか早期発見できない病気です。しかし、全くの無症状というわけでもありませんので、生理痛が重くなったなど、該当する症状を自覚したら早めに婦人科を受診してください。

セルフチェックによって早期発見できれば、症状が重くなることによる生活の質の低下を防ぐことができます治療方法が確立している病気である以上、放置せず適切な治療を受ける必要があります。まずは気楽な気持ちで婦人科を受診してください。定期的に検査を受ければ、自覚症状に乏しい病気の早期発見に繋がります。

子宮内膜症の診断プロセスに関する詳しい解説はこちら

子宮内膜症、病気の診断プロセスに関連する基本情報を紹介しています。検査の方法、不明瞭の病気の診断を行う際のテスト内容。検査を受ける時期、タイミングなど、一つの目安として表記しています。

子宮内膜症の診断プロセスに関連する基本情報

参考文献・サイト:
参考サイト1参考サイト2
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