病気との付き合い方

子宮内膜症の病気との付き合い方関連する基本情報

子宮内膜症は、子宮や卵巣を摘出する手術を行わない限り閉経まで付き合い続けることになる可能性がある病気です。直接その生命を蝕むことは無いと言えますが、この病気は女性に対してさまざまなデメリットをもたらします。

一昔前と比べて社会進出が進んだとは言え、未だ女性に対する会社や周囲からの風当たりはまだまだ厳しい側面もあります。

子宮内膜症によって仕事にも差し支える女性が多いため、子宮内膜症という病気との付き合い方について理解することが重要です。そこで、子宮内膜症との付き合い方について解説したいと思います。
  1. 子宮内膜症と仕事
  2. 「子宮内膜症とは何か?」を理解することが重要
  3. まとめ
子宮内膜症の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

子宮内膜症と仕事

子宮内膜症は、自覚症状の少なさと認知度の低さが仕事にも悪影響を及ぼします。最悪、子宮内膜症を原因として仕事を辞めることになる可能性もあります。

子宮内膜症の主な症状
子宮内膜症では、主に以下の症状を呈します。

  • 生理痛が重くなった
  • 生理痛ではなく下腹部が痛む
  • 経血量が増えた
  • 不正出血
  • 経血がレバー状の塊を生じる
  • 排便痛
  • 性交時に痛みがある
  • 不妊
  • 生理前後1週間ずつ程度の腹部の張り

他にもいくつか症状が出る可能性がありますが、基本的に「子宮内膜症になった!」と明確に自覚できるような症状は無いと言えます。

加えて、子宮内膜症は徐々に症状が進行するという特徴もあります。そのため、特に初期段階では気が付きにくく、定期検診や別の目的で婦人科を受診した時に子宮内膜症であると判明することも多いです。

子宮内膜症であると気が付かいない人が多い
「生理がある女性の10%は子宮内膜症である」と言われているほどに、子宮内膜症は珍しくない病気です。しかし、実際に子宮内膜症であると自覚して治療を受けている人はそこまで多くありません。

その理由は「子宮内膜症である、と自覚していない女性が多い」ことです。子宮内膜症の症状は生理痛を重くした内容が多く、子宮内膜症の影響によるものであると自覚することが難しいです。そのため「とりあえず痛み止め飲んでおこう」という間違った対症療法を実践する女性が多いのです。

子宮内膜症は徐々に症状が重くなる
子宮内膜症は、子宮内以外の部位に子宮内膜のような組織が発生する病気です。月経により剥がれ落ちるという特性を持ち、しかし子宮のように経血を排出できないため炎症を起こします。これが月経の度に発生するため、症状が徐々に重くなるのです。

子宮内膜症であると自覚せず「生理痛は起こるもの」「症状が重いのは一時的なものだろう」と身構えていると、徐々に症状が重くなります。ある程度症状が重くなれば、仕事にも差し支えることになるでしょう。

今までのように仕事ができないだけでなく、それによってストレスが溜まって生理痛が余計に重くなるなど体調を悪化させてしまいます。痩せるほど体調を悪くすれば仕事を休む回数が増え、最終的に仕事を辞めるケースも珍しくありません。

子宮内膜症の治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

「子宮内膜症とは何か?」を理解することが重要

子宮内膜症を患いながら仕事を両立させるためには、子宮内膜症がどのような病気であるかを自分と周囲が理解することが重要です。

子宮内膜症は症状緩和も完治もできる病気
世の中には「生理痛は起こるもの」と諦めている人が少なくありません。しかし、生理痛は症状緩和できますし、子宮内膜症もそうです。完治させることも不可能ではありませんので、まずは婦人科を受診してください。

子宮内膜症と診断されたら会社に報告を
婦人科で「子宮内膜症である」と診断されたら、会社に報告することを忘れないでください。子宮内膜症は風邪のように数日で治せるものではありません。完治させるためには手術によって子宮を摘出しなければ難しく、妊娠を希望する場合は病巣のみの摘出や薬物療法を選択します。

処方薬によって症状を緩和させることはできますが、人によっては仕事に差し支える症状が残る可能性もあります。そのため、子宮内膜症によって仕事に差し支える可能性があるということをきちんと会社に伝える必要があるのです。立ち仕事や座り仕事ばかりだと体調に影響しますし、症状が重い場合や手術が必要な場合などは長期休暇を必要とする可能性もあります。

理解のある上司に相談を
子宮内膜症や重い生理痛で仕事を休むことは仕方がないことですが、問題なのは報告する上司が子宮内膜症や女性の体調に無頓着な場合です。同じ女性であっても子宮内膜症の罹患歴の有無や生理痛の重さは人によって異なるため、女性上司でも確実に理解してくれるとも限りません。診断書を必要とする場面も出てくるでしょう。

職場で理解されずに仕事を休む回数が増えればその職場に居づらくなりますので、それを理解してくれる上司に相談しましょう。直属の上司が理解してくれない場合でも、他の上司に相談して解決策を模索することができます。それとなく相談してみて、親身になって対応してくれそうな上司を探してください。

まとめ

子宮内膜症は命を脅かすリスクは少ないですが、生活に悪影響を及ぼす可能性は高いです。仕事に差し支えるとなれば最悪の場合は退職に追い込まれる可能性もありますので、甘く見ることはできません。体調の変化を感じたら、早めに婦人科で診てもらってください。

子宮内膜症の疫学データに関する詳しい解説はこちら

子宮内膜症の疫学データ・統計に関連する基本情報。患者数や、増加傾向があることに対しての見解データ。癌化のリスクの情報などさまざまな情報をまとめて掲載しています。

子宮内膜症の疫学データ・統計に関連する基本情報

参考文献・サイト:
参考サイト1参考サイト2
SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。