疫学データ

慢性心不全の疫学・統計データに関連する基本情報

慢性心不全は、決して珍しい病気というわけではありません。もしかすると、あなたのご近所の方や職場の方の中に、慢性心不全を抱えている方がいてもおかしくありません。上手くいけば、有益な情報を交換し合える可能性もあるのです。

しかし、実際に何人に一人の割合で発症しているのかがわかった方がより安心することができます。
また、統計等でどのように患者数を把握しているのかを知りたいという人もいると思います。

そこで、慢性心不全の数値などの疫学データに関する情報をまとめてみました。

  1. 心不全の罹患率の把握と実態
  2. 心不全の診断基準について
  3. 慢性心不全が増加している理由
  4. 心不全のリスクとその対策
  5. まとめ
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心不全の罹患率の把握と実態

心不全は慢性心不全と急性心不全に分類されます。
慢性心不全と急性心不全によるその症状は性質上異なる為、実際の発症患者数を正確に把握することは難しいです。
政府統計と、推測される患者数には相当な乖離が生じています。

心不全の定義について
日本循環器学会と日本心不全学会において、厚生労働省より「心不全の定義」が発表されました。

心不全とは、心臓が悪いことにより、日常生活において息切れその他、身体の浮腫みが起こり、それらの症状が次第に悪化することにより、生命を脅かす病気につながると定義されました。

⇒公益財団法人 日本心臓財団 心不全 疾患別解説 心臓病の知識についてはこちら

政府統計によれば、平成26年度10月の推計患者数は55,000人であるとされています。
これは昭和59年と比較すると約1.5倍の数値になります。
平成26年度の総患者数は302,000人だとされています。
⇒公益財団法人 日本心臓財団 心不全 疾患別解説 心臓病の知識についてはこちら

1970年に日本心臓財団が設立され、循環器系の病を克服すべく、研究の助成、並びに啓発活動を行う財団として活動が行われていました。

その後、2012年4月より、公益財団法人日本心臓財団として新たに始まり、現在も循環器に関する様々な研究及び開発、助成を行い、研究成果について正確な情報を伝達する役目を担う役割を果たすべく活動が行われています。

心不全の診断基準について

心不全は、問診、聴診、胸部X線検査、心電図検査、心エコー検査、血液検査などといった、多くの検査を行った上で総合的に判断されることになります。

慢性心不全が増加している理由

先ほどの政府統計にもありましたが、心不全の患者数は増加傾向にあります。
その理由は私達の「生活習慣」が、数十年の間に大きく変化したことにあります。

心不全には急性心不全と慢性心不全があり、前者の急性心不全は突発的に起こることから、命の危険性が高いことがうかがえます。

一方、後者の慢性心不全は、心不全の症状が見られることで気付き、早期に治療を開始することで、慢性心不全と上手に向き合い生活することができます。

しかし、その為には、まずは患者さんの日々の生活習慣を正しく改善することで避けることができる為、よく注意してほしいのです。

社会生活の変化
心不全が増加している理由のひとつに、過労や体調不良など、仕事が忙しく、ライフスタイルのサイクルが終始乱れた生活を続けることが挙げられます。仕事が激務である為、過労が重なることや、風邪を引くことによる体調不良なども、心臓に大きな負担がかかると言われています。

長時間の熱い湯での入浴
心臓に負担がかかるものとして日常生活の中で挙げられるものの中に長時間の熱い湯での入浴があります。
これは、急激に身体が温められたことにより血管が拡張し、心臓からの血液が一気に流れ出ることにより発生します。

食生活の変化や過度のアルコール摂取
食生活においては、肥満が一番心臓に負担を掛けてしまう為、要注意です。
もちろん、喫煙も心臓や肺に悪影響を与えます。

心不全であることが分かった場合は、まずは禁煙することはもちろん、肥満の原因ともなる塩分の摂りすぎなどには十分気を付ける必要があります。その他にも、アルコール摂取が心不全の原因となる場合もあります。

過度な飲酒は心臓の働きを活発化させてしまい、逆に心臓の負担になってしまうのです。

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心不全のリスクとその対策

心不全の発症については、心臓を持つ人間や動物である以上、誰もがリスクを抱えています。
その為、誰がどこで発症してもおかしくありません。

しかし、その心不全のリスクを最小限に抑える為に行うべきことをご紹介します。

毎日適度な運動を続けること
心不全を予防するためには、毎日適度な運動を継続するkとおが大切です。
それにより、心不全のリスクを46%低下させることが可能であると言われています。
心不全のリスクを抑えるためにおすすめな運動は、軽いウォーキングを1日1時間行う、また、ジョギングを30分行うことが有効です。

ジョギングについては、マラソンのようなハードである必要はありません。
これらの運動を毎日続けることで、心不全の発症を低下させることができるのです。
運動を続けることにより、血圧値や血糖値の他、コレステロール値を下げることも可能です。

このようなことから、心不全を予防するためにも、毎日適度な運動を続けることが大切であると言えます。

80代以後は特に注意が必要
80代以降は身体の様々な機能が低下する為、心不全のリスクが上昇する年齢であると言われています。
心不全を発症する方の約45%が80代以降の患者さんとなります。

年齢を重ねることで身体の機能が低下してしまうことを考慮し、若い年齢のうちから、毎日適度に運動を行うことを日課としましょう。
年齢を重ねた頃でも健康体で過ごせるよう、今のうちから毎日の運動を欠かさずに行うことをおすすめします。

まとめ

慢性心不全は、その症状が顕著に現われる為、自身の判断により誤診してしまうこともあります。
推計される患者数が多いことから、日常生活において心不全を発見することの重要性が理解できると思います。

心不全は、日々の生活習慣が引き起こす可能性が高い為、これは誰にでも起こり得ることであると理解し、そのリスクを念頭に置くことが健康的な日常生活を促すものであると言えます。

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