良い食事

慢性心不全に良い食事・飲み物に関連する基本情報

慢性心不全は、多くの方が諸症状が顕著に現れて初めて気付くという方が多いと言われています。

しかし、慢性心不全に良い食事を心掛けることで、良い状態で病気と付き合っていくことができます。

ここでは、慢性心不全に良い食事について必要な知識を解説します。

  1. 慢性心不全に良い「食べ物」とは?
  2. 心不全に食事制限が必要なのはなぜ?
  3. 心不全に水分制限があるのはなぜ?
  4. 心不全で避けるべき食べ物
  5. うっ血性心不全とは
  6. うっ血性心不全の食事療法は
  7. 心不全の入浴の禁忌について
  8. 食事療法に付随して行いたい体質改善及び退位後の生活
  9. まとめ

慢性心不全に良い「食べ物」とは?

慢性心不全に良い「食べ物」の選び方には注意したいところです。

塩分摂取に気を付ける
慢性心不全の方は食生活において塩分摂取の制限を行うことが大切です。
日本人における平均食塩摂取量は1日12gと言われています。
しかし、慢性心不全と診断された方は1日7g、もしくはそれ以下に制限することが望ましいと言われています。

塩分は身体に水を必要とさせる性質がある為、過剰に塩分摂取することで血液量が増加し、心臓にかなりの負担をかけてしまいます。
塩分は普段、口にする様々な食材に含まれています。

特にパンやうどん、加工食品には想像以上の塩分が含まれています。

また、食塩は血管を収縮させる為、心臓には良いとは言えません。このようなことから、慢性心不全の方は、良い食べ物を選ぶ際は、塩分量に注意して選別して摂取することが大切です。

心不全に食事制限が必要なのはなぜ?

心不全に食事制限が必要なのはなぜかについて解説します。

血液量が増え心臓に負担がかかる
心不全は、食塩を多く摂取することにより、循環血液量が増加し、心臓に大きな負担がかかる為に起こります。
その為、1日に摂取する食塩の量は7gまでに抑えるようにしましょう。
また、日本人は特に、食塩が多く含まれる漬けものやお味噌汁といったものを口にします。
それらは特に塩分が高い為、食べる回数と量は必ず減らすことが大切です。
パン、うどん、その他加工食品にはかなりの食塩が含まれている為、摂取する食事には十分注意が必要です。

毎日の食事は塩分量を考慮し摂取するようにしましょう。

心不全に水分制限があるのはなぜ?

心不全に水分制限があるのはなぜかについて解説します。

血液量が増え心臓に負担がかかる
心不全の治療を行う際には水分制限があります。
これは、身体の中の血液量が増えてしまうからです。
血液量が増えることで、心臓への負担が大きくなり、逆に血液循環を上手く行うことができず、多臓器不全が起こる可能性が高くなる為です。

水分制限するのはどのような方か
心不全であっても、軽度であれば、特別に水分制限の必要性はありません。
水分制限を医師から言い渡された方のみ行ってください。

水分制限量はそれぞれの方により異なる
水分制限については、心不全の重症度、また年齢などによってもそれぞれ異なります。
少ない方で1日500~600mlとなります。

心不全で避けるべき食べ物

心不全では、塩分制限以外にも避けるべき食べ物があります。

うどんやパンや加工食品の過剰摂取はNG
心不全を予防する際の食事制限や塩分制限については、食べ物として、パンやうどんなどの食物、また、ウィンナーやハムなどといった加工食品にも塩分が多く含まれています。
これらの食品を過剰摂取することで、心不全を誘発させる可能性があります。

食事制限や塩分制限が必要な時は、必ず食塩の量を計り、心臓に良い食事を摂取し、偏った食生活とならないよう気を付けて生活することが推奨されます。

そこで、心不全対策となるレシピを数多く手に入れる必要があります。
心不全対策となる食生活を実現させるためには、病院で行う食事指導やパンフレットによるレシピ、また、インターネットによるレシピサイトを活用することをお勧めします。

最近のレシピサイトは特定の食品を廃した病気対策のレシピも数多く掲載されており、食事のバリエーションを限定せずに心不全対策を実現した食生活を送ることができます。

うっ血性心不全とは

うっ血性心不全とは、心臓の機能が低下することにより、血液循環が阻害され、全身に血液が行き渡らなくなってしまう状態を指します。
うっ血性心不全が起こる原因はこれとは特定されておらず、主に心臓病が原因であることが多いと言われています。

心臓病に該当する病気は、狭心症、心筋梗塞、高血圧などが挙げられます。
いずれも生命に関わる最も重い病気であると言えます。自覚症状として現れるものは夜間の呼吸困難です。

うっ血性心不全の食事療法は

うっ血性心不全では、日常生活において塩分制限が最も重要です。
バランスの取れた食生活、栄養バランスを保った食事を心掛けましょう。
また、血液量が増えてしまうと心臓に負担が掛かってしまう為、水分制限も必要となります。

尚、普段からアルコールを摂取されるという方は、大量飲酒は絶対に避けることを守ってください。

心不全の入浴の禁忌について

入浴は、温まることで血管が拡張して心臓の動きが楽になり、身体もリラックスできることから、慢性心不全を患う方におすすめです。

しかし、冬の寒い日の入浴、また、熱すぎるお湯は、心臓に負担を掛ける為、十分注意が必要となります。
特に、入浴時に浴室と脱衣所の温度差がない状態にしておくことが、心不全の事故を防ぐ為にも効果的です。

食事療法に付随して行いたい体質改善及び退位後の生活

心不全は、食事療法だけで解消することはできません。
心不全の症状を抑え、生活の質を維持するためには食事療法と並行して「体質改善」にも着目する必要があります。

塩分や水分摂取に気を付ける
食生活において塩分制限及び水分摂取を行いましょう。

処方薬を服用する
処方薬については必ず規定通りに服用しなければなりません。

適度な運動を
心不全対策となる体質改善には「運動」も推奨されています。
ただし体調が悪い時に無理に体を動かすことは勧められていません。
体調が良く、心不全の程度に見合った適度な運動をするということを心がけてください。

飲酒や喫煙は避けましょう
心不全の方は、水分制限を行っている方も多く、当然、飲酒は避けなければなりません。
また、喫煙は血液循環を阻害し、心臓の働きを異常化させてしまう為、禁煙するようにしましょう。

心不全を治療するためには循環器内科を受診すべき
その他にも子宮内膜症に効くツボなどの対処法はありますが、どれも「子宮内膜症を治療するための方法ではない」ということを理解しなければなりません。
食事にしてもそうですが、子宮内膜症は閉経まで自然治癒することはなく、月経に伴って徐々に症状を悪化させてしまいます。

心不全を治療したいと思うのであれば、循環器内科で適切な処置を受ける必要があります。
その上で、食事療法等を併用することをお勧めします。
食事療法等だけで心不全と付き合っていくことはできないということは忘れないでください。

まとめ

慢性心不全と上手く付き合っていく為の食事法はいくつか存在します。
しかし、慢性位心不全を根本から解消する方法とはならないことがわかると思います。
あくまでも症状を緩和し、病気の進行に対して悪影響とならないものであるということを念頭に置き、慢性心不全であると思ったらまずは循環器内科へ行くことをお勧めします。

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