疾患の診断プロセス

慢性心不全の診断プロセスに関連する基本情報

慢性心不全は原因が心臓機能に原因があるもののと、心臓機能以外に原因があるものがあります。
ですが、その検査方法や治療方法はきちんと確立されています。

しかし、慢性心不全であるとうたがっても「どんな検査をするんだろう」と不安になってしまっては、循環器内科へ赴く足取りも重くなってしまうのではないかと思います。
そこで、慢性心不全の検査方法について解説します。
  1. 自宅でできる慢性心不全の診断テスト
  2. 心不全の重症度分類
  3. 慢性心不全の検査
  4. 慢性心不全の検査で気になること
  5. 心不全の治療法
  6. 慢性心不全の治療薬について
  7. まとめ
心不全に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

自宅でできる慢性心不全の診断テスト

まずは、慢性心不全が疑われる症状について解説します。
以下の項目で該当する症状が多い場合、慢性心不全であることが強く疑われます。
できるだけ早めに循環器内科を受診してください。

  • 動悸や息切れ
  • 身体の浮腫み
  • 咳やたんが長引く

もちろんこれらの症状は慢性心不全に固有のものではありません。
しかし、該当項目数が多い場合は慢性心不全である可能性が高くなります。特に症状が進むと重い症状になりやすいので、早めに検査を受けることをお勧めします。

他にもいくつか症状が出る可能性がありますが、基本的に「慢性心不全になった!」と明確に自覚できるような症状は無いと言えます。
加えて、慢性心不全は適切な治療を行わず、長期に渡りその状況を放置した場合、徐々に症状が進行していきます。
そのため、特に初期段階では検討がつきにくく、定期検診や別の目的で循環器内科を受診した時に慢性心不全であると判明することも多いです。

心不全の重症度分類

Ⅰ度:心疾患があり活動の制限はない
日常的に活動するには疲労や動悸、呼吸困難を生じない

Ⅱ度:軽度の活動に制限はあるが、安静時は症状がない
日常的に活動する上で疲労や動悸、呼吸困難や狭心痛を感じる

Ⅲ度:活動に制限があり、安静時は症状がない
日常的に活動する際、疲労や動悸、呼吸困難や狭心痛を感じる

Ⅳ度:心疾患がひどくどのような活動も制限がある
心不全症状や狭心痛が安静時にもある為、急性憎悪となる

慢性心不全の検査

次に、慢性心不全の検査方法について解説します。

問診
まずは「問診」です。今までの病歴を確認します。正しく回答しないと検査結果にも支障が出ますので、質問内容には正確に答えてください。

診察
実際に診察を受け、現在の身体の状態について確認します。

心電図
心電図では、心筋梗塞や不整脈といった他の要因がないかをしっかりと調べます。

基本的に経膣検査によりますが、処女つまり性交経験がない女性の場合は痛いと感じる可能性があります。
その場合、直腸で検査を行います。お腹から超音波検査を行うよりも、多くの情報量が得られる検査方法となります。

レントゲン検査
レントゲン検査においては、心臓拡大や肺うっ血の確認を行います。

血液検査
血液検査は、脳性ナトリウム利尿ペプチドというBNPの循環調節ホルモンの値を確認します。
これは、心不全が起こると数値が上昇します。
治療を行うことで正常値になる為、慢性心不全を診断する他、その重症度について判断が容易となる、また、治療効果を得る為にも有効な手段として行われています。

また、さらに詳しい検査を行う必要がある方については、CTやMRI、カテーテル検査等を行うこともあります。

慢性心不全の検査で気になること

最後に、慢性心不全の検査で多くの方が気になっていることについて解説します。

検査費用は?
保険適用される検査の場合、検査内容によって費用が異なります。
一通り検査を受けた場合、保険適用でも1万円を超える検査費用がかかる場合があります。特に急性心不全の場合はMRIやCT撮影を行うこともあり、その際は費用が高くなる可能性があります。

検査については、医療機関によって費用が異なることもあることを念頭に置いておくようにしましょう。

検査を受ける時期はいつが良い?
慢性心不全は、老若男女関わらず、どの年齢の方でも、誰であってもいつ発症してもおかしくはありません。

慢性心不全が疑われるような症状がある場合は、検査の時期に関係なく、適切な検査を受けて病気の有無を調べることをお勧めします。なぜなら慢性心不全などの心臓の病気は自覚症状が長期に渡り続くことも多く、別の目的で検査を受けた時に偶然発見される事が多いのです。

また、「動悸や息切れが頻繁に起こる」など、自覚症状があれば早めに検査を受けておきましょう。仮に病気ではなかったとしても「病気かも?」と疑っていてはストレスで症状を悪化させてしまいます。

そのため病気ではなかったとしても「病気ではない」と診断されるだけでも大きなメリットになります。

心不全に関する治験・臨床試験(新しい治療薬)情報はこちら
郵便番号を入力すると、お近くの治験情報を全国から検索できます。

心不全の治療法

心不全は症状が同じでも2つの種類に分類される為、治療の方法は異なります。
安定した状態から急激に心臓の機能が低下した場合を急性心不全、全体的に状態が安定し正常な心臓の動きに急激な変化がない場合を慢性心不全と呼んでいます。

急性心不全の場合は、入院が必要となる場合の方が多く、安静を保つ必要があります。
一時的に心臓の働きを正常に良い状態とする為にも薬物治療を行うことになります。
また、運動制限を必要とすることも多いものの、安定期には、適度な運動が勧められます。

慢性心不全においては、心臓に対し刺激から守る為の薬を用いた治療を行います。

慢性心不全の治療薬について

慢性心不全は、「ジギタリス剤」「アンギオテンシン変換酵素阻害剤」「血管拡張剤」「ベータ遮断剤」を使用した治療を行います。
これらの薬を服用することで心不全症状を改善させます。

しかし、服用を続けていても、症状が再発することもある為、その場合は薬の処方を検討する必要があることから、必ず循環器内科の受診を行うようにしてください。

まとめ

慢性心不全の検査について理解を深められたのであれば幸いです。
理解したことに対しては警戒心も薄まると思いますので、慢性心不全であると疑う場合は早めに循環器内科を受診してください。
時には慢性心不全以外の病気が見つかることもありますが、何にせよ早めに治療を始められることは大きなメリットになります。

心不全の予防方法に関する詳しい解説はこちら

慢性心不全の病気の予防方法に関連する基本情報。症状によるその原因をしることでどういったことを予防し気をつければいいのか。治ることに対して、むくみや不整脈など他の症状を未然に防ぐためにはなど、解説していきます。

慢性心不全の病気の予防方法に関連する基本情報

参考サイト:リンク1リンク2リンク3リンク4
SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。