病気の予防法

軽度認知症(MCI)の予防法について

今回は家庭で出来る、軽度認知障害(MCI)や認知症を予防する方法についてご紹介します。

認知症への移行リスクが極めて高いと言われている軽度認知障害(MCI)は早期発見、早期治療を行うことで、認知症への発症リスクを低下できると言われています。
現代医学において、軽度認知障害(MCI)や認知症の治療方法は完全に確立されていません。
しかし、最近の研究で徐々に「軽度認知障害(MCI)患者が認知症になりにくい予防方法」がわかってきました。
この予防方法は軽度認知障害(MCI)患者だけでなく、健常者も行うことで軽度認知障害(MCI)や認知症の発症リスクを低下させ、発症を遅らたり、軽度認知障害(MCI)や認知症を発症せず生活を送れる可能性が高くなると言われています。

  1. 軽度認知障害(MCI)や認知症を予防する方法
  2. 軽度認知障害(MCI)や認知症を予防するトレーニング
  3. 軽度認知障害(MCI)や認知症になりにくい生活習慣
  4. まとめ

軽度認知障害(MCI)や認知症を予防する方法

今回ご紹介する予防方法は、軽度認知障害(MCI)の予防、そして軽度認知障害(MCI)を患う方、認知症発症を予防したい健常者まで、様々な方に有効的だと言われています。
予防方法は大きく2種類に分けて、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と言われている3つの認知機能をトレーニングし鍛えることと、認知症になりにくい生活習慣を身につけることです。

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軽度認知障害(MCI)や認知症を予防するトレーニング

認知症の前段階と言われる軽度認知障害(MCI)において、最も低下しやすいと言われている認知機能が、

  • 体験した出来事を記憶として思い出す「エピソード記憶」
  • 複数の作業を同時進行させ、適切に配慮する機能「注意分割機能」
  • 段取りを取り決め、実行する「計画力」

上記3つの認知機能と言われています。
近年の研究で、日頃から脳を意識して鍛えれば、軽度認知障害(MCI)や認知症の発症を予防したり、進行を遅らせることができる可能性があるとわかってきました。

この3つの認知機能を鍛えることができる簡単なトレーニングをご紹介します。

▼エピソード記憶を鍛えるトレーニング
1~2日前に遡って日記やブログを付けたり、レシートを見ないで家計簿を付けるなど、数日前の出来事をきちんと思い出す訓練をしてみましょう。
日記や家計簿だけでなく、食事の内容や視聴したテレビ番組の内容を思い出すのもトレーニングになります。

▼注意分割機能のトレーニング
料理のとき、1品だけを作るのではなく何品かを同時進行で作ってみたり、誰かと会話をするときは、会話に集中しながらも、相手がどんな表情をしているのか?また、どんな気持ちで会話をしているのかにも注意を向けてみましょう。
メモを取りながら電話をしたり、洗濯物を畳みながら会話をするなど、ながら作業で注意分割機能を鍛えましょう。

▼計画力のトレーニング
旅行やお出かけのプランを計画したり、効率の良い道順(電車の乗り継ぎ等)や買い物の順序などを考えることで計画力を鍛えることができます。
また、普段作っている料理をアレンジ、リメイクするなどの創作的な計画もおすすめです。

このように3つの認知機能を鍛えるトレーニングは生活の中に簡単に取り入れれるものばかり。
もちろん、このトレーニング以外にも脳トレや脳活といった簡単なクイズや計算を解いたり、パズルやクロスワードなども有効的です。
また、新しい趣味を見つけたり、今までやったことがないものに挑戦するのもおすすめですよ。
家族やご近所の方と一緒にトレーニングを行うことで、より良い刺激を加えることができます。

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軽度認知障害(MCI)や認知症になりにくい生活習慣

認知症を発症する原因はいくつか種類がありますが、その中で半数以上の割合を占めているのがアルツハイマー型認知症の発症だと言われています。
アルツハイマー型認知症の発症原因もハッキリとした理由がわかっていないものの、原因の理由として、生活習慣や環境が深く関係しているのではないかと考えられています。
軽度認知障害(MCI)や認知症を予防するためには、第一に規則正い生活を心がけ、生活習慣病を予防・治療すること。
そして、健康面だけでなく脳や神経、認知機能を正常に保ち、活性化させることが重要と言われています。

食生活、運動、睡眠だけでなく、外部との接触や知的行動習慣を意識した日々を過ごしましょう。

▼食生活

  • 抗酸化作用がある野菜・果物(ビタミンC・E、βカロチン)を摂取する
  • DHA、EPA(脳の神経伝達をよくする働きがある成分)を含んだ青魚を摂取する
  • 赤ワインや紅茶などからポリフェノールを摂取する
ただし赤ワインはアルコールを含んでいるため、1日1杯程度にしておきましょう。持病等がある場合、医師と相談の上摂取してください。

▼運動習慣
酸素を多く取り込む有酸素運動(水泳やエアロビ、ウォーキングなど)は、脳まで酸素が行き渡るため、血流がよくなり脳の働きが活発になります。
週に3日程度、有酸素運動を取り入れてみましょう。

▼睡眠習慣
起床後に太陽光を浴びましょう。太陽光を浴びると、記憶力や思考力など脳の機能を維持する働きがあるビタミンDが生産されます。

▼知的行動習慣
文章の読み書きや簡単なゲーム、また、美術館に足を運ぶなどして、脳を意識的に動かす習慣を取り入れましょう。

▼対人接触
人との交流を積極的に持ちましょう。他人とのコミュニケーションは脳にとって良い刺激となります。地域の交流会などに参加したり、家族との会話を増やしてみましょう。

まとめ

本人はもちろんのこと、ご家族や周りの人にも様々な負担が大きいと言われている認知症は、軽度認知障害(MCI)の段階で適切な診断を受け、予防、治療を行っていく必要があります。
また、軽度認知障害(MCI)を発症していない方も、日頃から意識的に脳を鍛えたり、生活習慣に気を配ることで、軽度認知障害(MCI)や認知症の発症リスクを下げることができます。
気になる症状がある本人だけでなく、そのご家族も一緒になって、軽度認知障害(MCI)や認知症の予防に取り組んでみてはいかがでしょうか?

軽度認知障害に良い食事に関する詳しい解説はこちら

軽度認知障害(MCI)の予防・改善。そして認知症へのリスクを低下させていく中では「食習慣」も欠かせないポイントとなります。「早期に適切な食習慣を実践し、身に付けておく」事が大切です。軽度認知障害に良いとされる食事について解説します。

軽度認知障害に良いとされる食事や食習慣とは

参考サイト:リンク1リンク2
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