• 日本人2型糖尿病患者の約3割に不眠症 神経症傾向が強いと不眠症リスク増、弘前大

    日本人の2型糖尿病患者の約3割に不眠症がみられ、特に神経症傾向が強いと不眠症になりやすいことが、弘前大学大学院神経精神医学講座の古郡規雄氏らの研究グループの検討で示唆された。

    不眠症にはその他にも女性や一人暮らし、肥満などが関連したが、HbA1c値や生活習慣との関連はみられないことも分かった。
    詳細は「Journal of Diabetes Investigation」9月5日オンライン版に掲載された。

    最近の研究では、睡眠障害は2型糖尿病のリスク因子であることが報告されており、中でも不眠症を伴う患者の割合は一般住民よりも高いとされている。
    また、不眠症には個人のパーソナリティ特性(personality traits)が関連することも示されている。
    古郡氏らの研究グループは今回、日本人の2型糖尿病患者を対象に、不眠症とパーソナリティ特性の関連を調べる横断研究を実施した。

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    対象は同大学病院に1年以上通院した糖尿病患者504人(平均年齢は63.9±12.5歳)。対象患者の睡眠障害はピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI-J)を用いて、パーソナリティ特性(外向性、協調性、勤勉性、神経症傾向、開放性)は日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)を用いてそれぞれ評価した。
    また、対象患者の生活習慣因子やHbA1c値、抑うつ状態についても評価した。

    その結果、対象患者のうち30.6%(154人)に不眠症が認められた。
    交絡因子で調整した解析の結果、不眠症と有意に関連する因子として、女性や一人暮らし、BMI高値、強い神経症傾向が浮かび上がった。
    一方で、HbA1c値や喫煙、飲酒、運動などの生活習慣因子と不眠症との間には関連は認められなかった。

    以上の結果を踏まえて、古郡氏らは「日本人の2型糖尿病患者では不眠症の有病率が高く、神経症傾向といったパーソナリティ特性が関連することが分かった。
    2型糖尿病患者の不眠症に対する行動介入による治療効果については、さらに前向き研究で検討する必要がある」と結論づけている。

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  • 寝る前のスマホにはアンバー系レンズの眼鏡を

    寝る直前までスマートフォン(スマホ)やタブレット、パソコンなどを使用する習慣のある人は、薄いアンバー(琥珀色)系の色が入ったブルーライトカット眼鏡をかけるとぐっすり眠れるかもしれない。

    不眠症の症状に悩んでいる男女を対象とした小規模ランダム化比較試験(RCT)で、就寝前にブルーライトカット眼鏡を使用すると睡眠の質が向上することが示されたという。
    詳細は「Journal of Psychiatric Research」1月号に掲載された。

    スマホなどのデジタル機器の液晶画面から発せられているブルーライトは睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌を抑制する。
    このため、夜間にブルーライトを浴びることは睡眠に悪影響を及ぼし、体内時計の乱れにもつながる。

    今回のRCTを実施した米コロンビア大学医学部のAri Shechter氏らによると、米国では成人の2~3人中1人に入眠困難や中途覚醒といった不眠症の症状があるにもかかわらず、就寝前の1時間以内にスマホやタブレットなどのデジタル機器を使用する習慣がある人の割合は約90%に上るという。

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    そこで、同氏らはRCTで不眠症の症状がある男女14人(平均年齢46.6歳、8人が女性)に1週間にわたって就寝前の2時間、アンバー系の色が入ったブルーライトカット眼鏡か通常の透明なレンズの眼鏡のいずれかを使用してもらった。
    その後、4週間のウォッシュアウト期間を挟んだ上で、さらに1週間にわたってブルーライトカット眼鏡を使用した人には通常の眼鏡を、通常の眼鏡を使用した人にはブルーライトカット眼鏡を使用してもらった。
    なお、いずれの眼鏡もフレームは顔の側面まで包み込むタイプの「ラップアラウンド型」を採用した。

    その結果、就寝前のブルーライトカット眼鏡の使用によって睡眠時間が平均で30分延びただけでなく、睡眠の質が向上し、不眠症の症状も改善することが分かった。
    また、ブルーライトカット眼鏡の使用者では入眠までの時間もわずかに短縮したが、統計学的に有意ではなかった。

    Shechter氏は「就寝前にブルーライトを浴びないようにするのが最良の選択肢だが、それでもデジタル機器を使用し続けたいのであれば、なんらかの方法でブルーライトをカットすることが望ましい」と説明。
    「ブルーライトカット眼鏡は安い物であれば5~10ドル(約550~1100円)程度で入手でき、気軽に取り入れることができる対策の一つだ」としている。
    また、スマホの中にはブルーライトを減らす機能を備えた機種もあるため、こうした機能を活用することも「不眠症の症状を軽減するもう一つの方法となりうる」としている。

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    治験・臨床試験についての詳しい説明

    参考情報:リンク先
    HealthDay News 2017年12月26日
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