• オメガ3系脂肪酸摂取が不安症状の軽減に有効か 19件の臨床試験のメタ解析結果

    青魚などに含まれるオメガ3系脂肪酸を摂取すると不安症状が軽減する可能性があることが、国立がん研究センター社会と健康研究センター健康支援研究部長の松岡豊氏らの研究グループの検討で分かった。

    特に身体疾患や精神疾患などを抱えている患者で、オメガ3系脂肪酸の摂取による不安軽減効果は高かったという。
    研究の詳細は「JAMA Network Open」9月14日オンライン版に掲載された。

    これまでオメガ3系脂肪酸による不安症状の軽減効果については、数多くの研究が行われてきたが、そのほとんどはサンプル数が少なく、結果も一致していなかった。
    松岡氏らは今回、2018年3月までに公表された当該論文のシステマティックレビューを実施。
    基準を満たした19件の臨床試験を対象にメタ解析を実施した。
    これらの試験には計2,240人が参加し、このうちオメガ3系脂肪酸を摂取した群は1,203人(平均年齢43.7歳、女性55%)、非摂取群は1,037人(同40.6歳、55%)であった。

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    その結果、オメガ3系脂肪酸を摂取した群では、非摂取群と比べて不安症状が軽減されることが分かった。
    また、サブグループ解析の結果、身体疾患や精神疾患などの臨床診断された人を対象とした場合に、オメガ3系脂肪酸の摂取による不安軽減効果が大きいことが明らかになった。
    さらに、オメガ3系脂肪酸の摂取量が2,000mg以上であると不安軽減効果が得られることが示された。

    これらの結果を受け、松岡氏らは「今後、身体疾患や精神疾患を抱える患者を対象に、少なくとも2,000mg以上のオメガ3系脂肪酸の摂取による不安症状の軽減効果が検証されることが期待される。
    また、オメガ3系脂肪酸のうちエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸、アルファリノレン酸のどれが不安軽減に有効であるのかも検討する必要がある」と述べている。
    同氏らは、この結果はがん生存者の再発不安を軽減しうる研究などに応用できると期待を示している。

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    HealthDay News 2018年10月1日
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  • キスの仕方は生まれつき決まっている?

    待ちに待っていたキスのチャンスが目前に―。その時、あなたは頭を右に傾けるだろうか。それとも左に傾けるだろうか。

     先ごろ発表された国際共同研究では、キスの際に頭を右側に傾ける人が7割超に上ることが明らかになった。この研究を実施した心理学や神経科学の研究者らは「キスの際に頭を右側に傾けるのは、生まれつき備わっている傾向(bias)の表れの可能性がある」との見方を示している。

     この研究を実施したのは、英国やバングラデシュなどの研究グループ。バングラデシュの夫婦48組に自宅でキスしてもらい、その直後に個別に質問に回答してもらった。その結果、79%の夫婦で男性からキスを始めていること、またキスを始めた側の74%、キスに応じた側の69%がキスする際に頭を右側に傾けたと報告していたことが分かった。

     さらに、「利き手が左右のどちらであるか」は、キスを始めるときに頭を左右のどちらに傾けるかを予測する因子であることが分かった。この他、キスを始めた側が頭を右側に傾けた場合、キスに応じる側も右側に傾けるといったように、キスに応じる側がキスを始めた側に頭を傾ける方向を合わせる場合が多いことも分かった。

     研究論文の筆頭著者であるダッカ大学(バングラデシュ)のRezaul Karim氏は、「頭を左右のどちらに向けるかは、出生前を含む発達のプロセスの中でも最も初期にみられる非対称性の傾向といえる。右利きの子どもはまだ子宮内にいるうちから、右側を向く頻度が高いことが分かっている。このような傾向が生まれついたもので、成人後も引き続き認められるのかどうかを明らかにすることは、神経科学および心理学における長年の課題である」と述べている。

     なお、これまでにもキスをする際に頭を右側に傾ける人が多いことは複数の研究で示されている。ただ、いずれも欧米で実施された研究であったため、こうした傾向には文化的な要因が影響している可能性が指摘されていた。今回の研究では、欧米諸国とは文化的な背景が異なるバングラデシュのカップルにおいても、欧米のカップルと同様の結果が得られた。バングラデシュでは人前でカップルがキスをすることはなく、キスは極めてプライベートな行為で、テレビや映画でもキスシーンは規制の対象となっているという。

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     論文の共著者で英バース大学心理学部のMichael Proulx氏は「過去の研究では文化的な学習による影響の可能性が否定できなかった。しかし今回の研究から、社会的価値が異なっていても、人間として共通した結果が得られることが分かった」と述べている。この研究結果は「Scientific Reports」7月14日オンライン版に掲載された。

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    治験・臨床試験についての詳しい説明

    abstract:リンク先
    HealthDay News 2017年7月24日
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