• 最初は特に気を付けて!初期流産の原因と予防

    妊娠初期流産について

    妊娠初期は、お母さんも赤ちゃんも状態が安定しておらず、流産が起こりやすい時期ともいえます。しかし、特に妊娠初期にみられる流産には様々な原因が考えられます。原因ごとに考えられる流産予防法を紹介しましょう。
    1. 1.妊娠初期流産とは
    2. 2.妊娠初期流産の原因
    3. 3.妊娠初期流産の兆候と症状
    4. 4.妊娠初期流産の予防

    妊娠初期流産とは

    妊娠初期とは、妊娠15週目までを言います。
    妊娠15週未満で起こる流産は「早期流産」と「後期流産」に分けて考えることが出来ます。
    早期流産:妊娠12週未満での流産
    後期流産:妊娠12週~妊娠16週未満での流産(厳密には、妊娠中期に入っている22週未満までを言います。)
    妊娠初期流産とは、妊娠12週未満にみられる流産のことを指しています。

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    妊娠初期流産の原因

    流産の原因は多くく分けて3つあります。

    • 赤ちゃん側の問題
    • お母さん側の問題
    • 不注意や事故等

    それぞれの要因を詳細にみていきましょう。

    赤ちゃん側の問題
    妊娠初期にみられる流産の原因はほとんどが赤ちゃん側に原因があります。
    考えられるのはこのような要因です。

    • 遺伝子の異常
    • 染色体の異常
    • 子宮外妊娠
    • 胎盤やへその緒の異常

    赤ちゃん側の問題とは、元々妊娠成立時から異常があったケースです。つまり、仮に一時的に流産という事態には至らなかったとしても、元気に産声を上げることはできなかったのです。
    これは誰のせいでもありません。

    お母さん側の問題
    お母さん側の原因として考えられるのも、元々の持病に関するものがほとんどです。

    • 子宮筋腫やがん
    • 子宮の奇形
    • 感染症
    • 自己免疫疾患
    • 内分泌系の異常
    • 血液型の不適合(お母さんと赤ちゃんの)

    これらが原因の場合は、お母さん自身では防ぐことはできません。
    流産が起こるとお母さんは自分を責めてしまいがちになりますが、また赤ちゃんが戻ってきてくれた時に備え、治療できるものは治療しておきましょう。

    不注意や事故等
    さて、ほぼ唯一、防ぐことのできる流産はコレです。
    お母さんだけでなく、その周囲の不注意や軽率な行動、事故などが原因で起こる場合です。

    • 転倒転落などによる子宮への衝撃
    • 喫煙(受動喫煙も含む)
    • 飲酒
    • 薬物(合法違法を問わず)
    • 放射線被ばく(レントゲンなど)
    • 腹部への外傷
    • ストレスや過労

    これらはほとんどの場合、注意をすれば防ぐことが出来るものばかりです。
    「妊娠している(可能性がある)」ことを意識することで、自然と下げることが出来るリスクなのです。

    妊娠初期流産の兆候と症状

    流産の兆候を示す主な症状には

    • 下腹部痛
    • 出血

    があります。
    具体的な症状を詳しく見ていきます。

    下腹部痛
    流産の可能性が考えられる下腹部痛にはこのような特徴があります。

    • 生理痛よりも強く重い痛み
    • 子宮をギューッと締め付けられるような痛み
    • 徐々に痛みは強くなっていく
    • 出血をともなう

    このような症状がみられた場合、それは流産の兆候かもしれません。
    なかには防ぐことのできる流産である場合もありますから、至急の受診が必要です。
    出血

    妊娠中に微量の出血が起こる場合も見られます。
    しかし、流産を疑った方がいい出血の特徴はこのようなものです。

    • 激しい下腹部痛をともなう
    • 突然生理のような出血が起こる
    • 出血量がどんどん増えていく
    • 生理よりも出血量が多く、生理痛よりも下腹部痛が強い
    • 血の塊がみられる

    このような場合、流産の可能性が非常に高いと考えられます。下腹部痛と同様に、できるだけ早く受診する必要があります。

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    妊娠初期流産の予防

    妊娠初期の流産には防ぐことが出来るものと、残念ながらどうすることもできないものが存在しています。
    防ぐことが出来る流産ならば、どんなことに注意したらよいのでしょう?

    初期流産を防ぐためにできること
    赤ちゃんやお母さんの元々の問題が原因で流産となってしまう場合を除けば、以下のような点に注意することで流産のリスクを低下させることが出来ます。
    どれもさほど難しいことではありません。

    パパや職場、周囲の人の理解や協力を仰ぎながら、流産を防ぐ対策を行いましょう。

    1.かかとの安定した靴を履く
    高いヒールは重心が不安定になります。すると転んだり、階段から落ちたりなどのリスクも高まりますよね。
    高くても3cm程度で太く安定感のあるのヒールにしておきましょう。

    2.腹圧をかけない
    妊娠初期はまだ胎盤が完成していません。
    そんな時に腹圧が強くかかる動作を行うと、流産のリスクを上げてしまう要素になります。
    重いものを持ったり、トイレの時に強くいきんだりしないようにしましょう。

    3.体を冷やさない
    体が冷えると血流が悪化します。すると赤ちゃんへの血液も十分に行き渡りません。赤ちゃんにとってはお母さんの血液がすべての栄養源です。

    4.禁酒・禁煙
    アルコールは胎盤を通り抜けてしまいます。つまり、お母さんが飲酒することは赤ちゃんにもアルコールを摂取させていることと同じなのです。
    最悪、赤ちゃんが急性アルコール中毒のような状態にさらされることになります。
    喫煙は、赤ちゃんへの血流を阻害します。たばこの主成分であるニコチンには血管を収縮させる作用があるためです。
    これは、副流煙による間接的な喫煙でも変わりません。

    5.無理をしない・ストレスを溜めない
    妊娠初期はつわりやホルモンバランスの急激な変化などで心身に負担がかかりやすい時期です。
    そして仕事をお持ちのお母さんで妊娠報告が済んでいない場合、どうしても普段より負担が大きくなりますよね。
    妊娠中は、「ストレスを溜めない・無理をしない」を意識して忘れないでください。

    6.医療機関では必ず妊娠を伝える
    妊娠中はできるだけかかりつけの産科で薬などを処方してもらいましょう。中には妊娠中の使用が禁止されている薬もあるからです。

    レントゲンなどをとる場合、他科にかかる場合、必ず妊娠(の可能性)を伝えておきましょう。

    初期流産のほとんどは防ぐことが出来ない
    流産の中には、防げるものと防ぐことが出来ないものがあります。
    そして悲しいことですが、妊娠初期に起こる流産のほとんどは防ぐことが出来ません。その理由は、赤ちゃん自体が異常を抱えてしまっているから。
    とても残念ではありますが、その子は今回は産まれてくることが出来ないことが決定されていたのです。
    流産が起こると、お母さんは特に自分自身を責めてしまいがちです。
    アレがいけなかったのか?
    私が○○したから…
    こんな風に原因探しと罪の意識にさいなまれてしまいます。

    ですが、そんなに自分を責めなくてもいいのです。今回は、赤ちゃんとお母さんのタイミングが合わなかっただけ。
    お互いに準備を整えて、もう一度会える日を待ってみませんか?

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    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 流産は予防できる?流産の兆候や種類について

    流産について

    出来たばかりの小さな命。大切にして大きく育ってほしいですよね。そんなママ・パパの一番の心配事が流産です。

    流産には避けられるものと、残念ながらそうではないものがあります。流産の種類や特徴、流産の可能性がある兆候や予防法まで、流産についての知識を深めておきましょう。
    1. 1.流産とは
    2. 2.流産の種類と特徴
    3. 3.流産の原因
    4. 4.流産の兆候
    5. 5.流産の予防

    流産とは

    流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終了してしまうことを言います。
    全妊娠の8~15パーセントを占めており、決してまれなことではありません。
    妊娠12週未満での流産を「早期流産」
    妊娠12週~22週未満での流産を「後期流産」
    と分類しています。
    ちなみに、妊娠22週以降では流産ではなく「早産」という言葉が使われます。

    流産の種類と特徴

    流産はその原因や進行具合によっていくつかの種類に分けられています。
    その特徴を見ていきましょう。

    自然流産と人工流産
    まず、流産には大きく分けて「仕方なく起こるもの」と「意図的に起こさせる」ものに分けられます。
    前者を「自然流産」、後者を「人工流産」と呼んでいます。
    自然流産とは、赤ちゃんやお母さんの異常などが原因となって流産に至ってしまうもののことです。
    自然流産はお母さんの年齢に比例して発生率が高くなっていきます。
    人工流産とは、子宮外妊娠時の処置や人工妊娠中絶など、様々な理由によって意図的に流産を起こす場合を言います。

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    完全流産と不全流産
    妊娠中のお母さんの子宮の中には、赤ちゃん以外にも様々なものが収められています。
    例えば、へその緒・羊水・胎盤です。
    これらの全てが体の外に出てきてしまった状態が「完全流産」です。

    一方、それらのどれかが子宮内に残っている場合を「不全流産」と呼んでいます。不全流産でも、赤ちゃん自体は残念ながらお腹の中で亡くなっているため、内容物の摘出を行う必要があります。

    化学的流産
    初期の流産の中で割合が高いのが、化学的流産です。
    化学的流産とは、尿検査などで妊娠反応が陽性となっているにも関わらず、赤ちゃん自体の存在を確認できない場合を言います。
    その中で、子宮外妊娠ではないことが判明した場合が、化学的流産であると判定されることになります。
    そのほとんどは、赤ちゃん自体にもともと異常があったため自然に流産となってしまうケースです。
    流産に特徴的な症状がみられることがなく、いつも通り生理が来たように感じられてしまいます。
    化学的流産は、体外受精後にみられることが多いのが特徴です。

    稽留流産
    通常、お腹の中で赤ちゃんがなくなってしまうと、生理のように、体の外に出てくるのが一般的です。
    しかし、何らかの理由でお腹の中に赤ちゃんが留まったままでいる事を「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)」と言います。
    稽留流産が認められた場合、子宮内に残っている赤ちゃんやへその緒、胎盤などを摘出する処置を行わなければなりません。

    進行流産
    流産が進行しており、妊娠を継続することが不可能になってしまっている状態が「進行流産」です。
    赤ちゃんなどはまだお腹の中にとどまっていますが、子宮口が開いてしまい、出血量も増えていきます。
    非常に残念ですが、進行流産に至ってしまうと、赤ちゃんとはお別れして早急な処置が必要になります。そうでないとお母さん自身の命に関わってくるためです。

    感染流産
    妊娠中に子宮内で感染症が起こった場合、赤ちゃんにも大きな影響を及ぼします。感染を放置したり、感染に気付かぬまま症状が拡大してしまうと、全身の血液が菌に侵される敗血症という状態にまで至ってしまう恐れがあります。
    これは赤ちゃんだけでなくお母さんにとっても非常に危険な状態です。
    原因は様々ですが、「不潔にしていたから」と一概に判断することはできません。

    習慣流産
    習慣流産とは、体質的に流産しやすい人のことを言います。
    診断上の定義としては、「3回以上の自然流産を繰り返す」と、習慣流産であると判断されることになります。
    習慣流産と診断されるということは、妊娠しても出産するのが難しい体質であるということになります。
    しかし流産しやすい体質であるからと言って、今後は妊娠・出産が100パーセント望めないという意味ではありません。

    切迫流産
    切迫流産とは、流産しかかっているけれども、適切な対応をこなうことで、流産には至らず妊娠継続の可能性が残されている状態であることを言います。
    異常にすぐに気付き緊急で受診することで、進行流産へと移行するのを食い止められる場合もあります。

    流産の原因

    流産が起こると、お母さんは「私が○○したせいだ」と自分を責めてしまう傾向にあります。しかし、流産が起こるのはすべてがお母さんが原因であるとは限りません。なかには、赤ちゃん側に理由があって、流産となってしまうケースもあるのです。
    流産が起こる原因を知っておきましょう。

    赤ちゃん側の要因
    赤ちゃん側の原因として考えられるのはこのような要因です。

    • 染色体の異常
    • 胎盤やへその緒の異常
    • 先天的な奇形などの異常
    • 遺伝子の異常
    • 血液型不適合(Rh型が合わない)

    などです。
    つまり、妊娠が成立した時点で赤ちゃんは元気に生まれてこられる状態ではなかったのです。

    こればかりは誰のせいでもありません。
    通常、そのような状態の受精卵では妊娠が成立することはありません。子宮に着床する力がないためです。

    しかし、中にはお母さんのお腹にとどまることが出来た赤ちゃんもいます。その赤ちゃんはいろいろなタイミングを少し間違えてしまっただけなのです。

    お母さん側の要因
    お母さん側の原因にも、お母さんの注意によって防げるものとそうではないものがあります。
    お母さんがどうすることもできない要因としては、こんなものが挙げられます。

    • 子宮の奇形
    • 自己免疫疾患
    • 内分泌異常
    • 染色体異常

    これらは、お母さんの注意や努力で防げるものではありません。

    一方、お母さん側で注意すれば防げるものにはこんなものがあります。

    • 薬物
    • アルコール
    • 喫煙
    • 過労
    • 外傷(転倒転落など)
    • 放射線被ばく(レントゲンなど)

    お母さんが「自分は妊娠している(可能性がある)」と自覚し、赤ちゃんを守るために慎重に行動することで防げる可能性があるからです。

    妊娠初期の流産はほとんどが赤ちゃん側の要因
    妊娠初期に起こる流産は、ほとんどが赤ちゃん側の原因であると考えられています。
    特に、流産の時期が早いほどその傾向が強いようです。
    大切な赤ちゃんがいなくなってしまうことはとても残念なことではありますが、お母さんのお腹にちょっと早く来過ぎてしまったのかもしれません。

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    流産の兆候

    流産の原因が何であるにせよ、流産を示すサインは似通っています。
    大きく二つの症状があり、それは「出血」と「腹痛」です。

    出血
    流産の兆候として見られる出血には以下のような特徴があります。

    • 生理と同じような出血がおこる
    • 生理よりも出血量が多く、期間も長い
    • 最初はごく少量でも、徐々に出血量が増えていく

    妊娠初期に出血がみられた場合、他には症状がなくても早急な受診をおすすめします。

    腹痛
    出血と並んで、腹痛も流産の兆候のひとつです。
    流産の可能性が考えられるのはこんな場合です。

    • 生理痛のような下腹部の痛み
    • 徐々に痛みが強くなる
    • ギューッと収縮するような痛み
    • 生理痛よりも痛みの程度が強い
    これらの症状に出血が合わさることもよく見られる現象です。しかし、たとえ出血がなくとも、急に起こる下腹部痛の場合は早急に受診が必要です。

    流産の予防

    特に、妊娠初期に起こる早期流産の約8割は、赤ちゃん側が原因となって起こります。これはだれにも防ぐことはできません。悲しいことかもしれませんが、赤ちゃんはちょっと急ぎすぎてしまったのかもしれません。しっかり準備を整えてまたやってきてくれますから、お母さんもその間に心身の準備を整えておきましょう。
    さて、お母さん側で起こってしまった流産では、次の妊娠で流産に至らないような環境を整えておくことが大切です。

    • 筋腫や感染症などは治療する
    • お酒やたばこなどをやめる
    • ストレスや過労に注意する

    お母さん側も、赤ちゃんを迎える準備を整えておくといいのかもしれませんね。

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  • 切迫流産とは?症状や原因、入院後の過ごし方は?

    切迫流産について

    妊娠初期はまだ赤ちゃんやお母さんの状態が安定していません。
    そのため、流産のリスクがあります。

    流産しかかっている状態のことを特に切迫流産と言い、この状態ならば赤ちゃんが助かる可能性が残されています。切迫流産の症状や治療法、赤ちゃんを守るための過ごし方をまとめました。
    1. 1.切迫流産とは
    2. 2.流産と早産の違い
    3. 3.切迫流産の原因
    4. 4.切迫流産の症状
    5. 5.切迫流産での入院の期間と費用
    6. 6.切迫流産のときの過ごし方

    切迫流産とは

    切迫流産とは、簡単に言えば「流産しかかっている状態」を言います。
    まずは切迫早産とは何かについて知っておきましょう。

    流産と早産の違い

    流産と早産の違いをご存知ですか?

    流産とは、妊娠22週未満で赤ちゃんが出てきてしまうことを言います。
    この時期では赤ちゃんの体は未熟な状態ですから、生存不可能な状態です。

    早産とは、妊娠22週~36週目までの期間に産まれてしまったことを言います。
    早産の時期や赤ちゃんの状態によっては生存することが可能です。ただし、発育上の遅れや先天性の障害を持つリスクが高くなります。

    切迫流産とは、妊娠22週未満で流産しかかっている状態を言います。
    初期の段階で適切な治療を行えば、流産を食い止められる可能性が残っています。
    切迫流産の状態では、子宮の中でなにが起こっているのでしょうか?

    妊娠中の子宮には胎盤がくっついています。そして胎盤からへその緒が出ており、赤ちゃんとつながっています。

    切迫流産では、赤ちゃんや胎盤などは子宮内に残ったままです。
    しかし、胎盤がはがれかかっている、赤ちゃんが子宮から出そうになっているなどの状態になっているのです。切迫流産が進行してしまえば、そのまま流産という結果につながってしまいます。

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    切迫流産の原因

    切迫流産には、大きく分けて赤ちゃん側の原因とお母さん側の原因があります。
    それぞれの仕組みを見ていきます。

    赤ちゃんに原因がある切迫流産

    赤ちゃんに遺伝子異常がある、細胞分裂がうまくいかない、などの理由があると、順調に発育することができなくなります。すると赤ちゃんは途中で成長を止めてしまいます。
    それにより、胎盤や赤ちゃん自身が子宮から排出されるようになります。
    ちょうどこの時期に流産の兆候に気づけば、見かけ上の切迫流産となります。

    しかし、赤ちゃんに原因がある場合は自然流産と呼ばれ、厳密には切迫流産には含まれません。このような妊娠初期の流産のほとんどは赤ちゃん側の原因です。そして、残念ながら流産を食い止めることはできません。

    お母さんに原因がある切迫流産
    胎盤が完成するのは妊娠16週ごろです。
    つまり、それ以前の時期は正常な妊娠であっても赤ちゃんの状態は非常に不安定だと考えることができます。

    この時期にお母さんの体に負担がかかると、胎盤が子宮から剥がれ落ちたり、赤ちゃんへの血流が阻害されたりします。その結果、流産につながってしまうのです。

    お母さん側の原因として、

    • ストレス
    • 睡眠不足
    • 過労
    • 喫煙
    • アルコール
    • 腹部への衝撃
    • 感染症
    • 冷え

    などがあります。
    妊娠初期の無理は厳禁なのです。

    切迫流産の症状

    切迫流産の兆候を現わしている症状は、腹痛と出血です。
    しかし症状には個人差もあり、いったいどの程度が切迫流産の症状なのかはわかりにくいところでもあります。

    それぞれの症状をもう少し詳しく見ていきましょう。

    腹痛
    流産が進行してくると、子宮が収縮を始めます。
    生理痛のような重い痛みや鈍い痛みが見られる場合、切迫流産の兆候であるといえます。

    ただし、立っていられないような激痛の場合は、子宮外妊娠などの別の要因も考えられますから、早急な受診が必要となります。

    出血
    切迫流産で特に注意しなければいけないのが出血です。

    血液の色や量によって、流産の進行具合が予測できるからです。

    • ごく初期の場合、おりものに茶色い粘膜のようなものが混じります
    • やや進行してくると、ピンク色の出血に変わります
    • やがて、赤い鮮血か見られます。このころには出血量も多く、腹痛などの症状も見られます。切迫流産でも、かなり進行している状態です。
    出血がごく少量で、すぐに収まった場合は様子見でも大丈夫ですが、明らかに出血とわかる場合は健診日を待たずに受診しましょう。

    切迫流産での入院の期間と費用

    切迫流産が進行している場合、入院して治療を行う必要が出てきます。

    入院中に行われる処置や、入院期間、気になる費用までをまとめました。

    切迫流産の治療
    切迫流産の治療の基本は「安静」です。

    特に、妊娠12週未満での切迫流産には有効な薬物がありません。ですから、ひたすらベッドの上で体を動かさないようにするしかないのです。

    妊娠13週に入ると、子宮収縮を抑える薬や出血を止める薬を使用できるようになります。
    しかし、基本は「安静」です。

    切迫流産がそこまで進行していなくても、自宅では安瀬を保つことが難しい場合は入院となるケースが多いです。

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    入院期間はどれくらい?
    切迫流産での入院の場合、退院できるのは「赤ちゃんの状態が安定し、流産の危険がなくなったとき」です。
    端的に言えば、いつ退院できるかは誰にもわかりません。
    数日間で退院となる人もいれば、出産まで入院を余儀なくされる場合もあるのです。

    一日でも早く退院できるように、安静を守ってストレスや不安を軽減できるようにしましょう。
    助産師さんや看護師さんなどに話を聞いてもらうだけでも随分と落ち着くものです。

    切迫流産の治療にかかる費用
    切迫流産の入院期間は人によって大きく異なります。
    つまり、入院にかかる費用も日数によって変わってきます。

    切迫流産とは、妊娠中の異常ですから、健康保険が適用されます。
    一般的な1日の入院費用は、大部屋だと平均して5,000円~10,000円程度となっているようです。個室などでは差額ベッド代が必要となります。

    入院費が高額になってくると、高額療養費制度を利用することができます。
    月の基準額(年齢や所得によって異なる)を超えた分の医療費は、申請すれば還付を受けられる制度です。
    詳細は、健康保険組合や病院のソーシャルワーカーさんなどに問い合わせてみましょう。

    もちろん、民間の医療保険などから保険金が下りる場合もありますから、そちらも併せて確認してみてください。

    切迫流産のときの過ごし方

    切迫流産を食い止めるためには「安静」にする以外にありません。

    安静とは、トイレや入浴、食事以外は「ずっと」ベッド上で過ごすことを言います。
    当然仕事も休みますし、家事や育児もできません。

    旦那さんや職場に「安静」についてしっかり理解してもらう必要があります。
    できるだけサポート体制を整えておきましょう。

    特に、上のお子さんがいて、まだ小さい場合、なかなか理解してもらうのは難しいもの。
    そんな時は一緒に布団に入ってお話したり、お昼寝したり、絵本を読んだり、体に負担のないかかわりを持ちましょう。

    上のお子さんは、大好きなママと赤ちゃんをとても心配するのと同時に、かまってもらえないさみしさも抱えています。できる範囲でスキンシップをとってあげてください。

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  • 大切な赤ちゃんを流産させないためには?流産の種類や兆候

    流産について

    大切な赤ちゃん。流産は絶対に避けたいものです。そのためには、流産の兆候や予防について知っておかなくてはなりません。今回は流産の種類と特徴、起きる時期、起きる前の兆候、予防についてご紹介します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.流産の種類と特徴
    3. 3.流産の原因による分類
    4. 4.流産の進行具合による分類
    5. 5.赤ちゃんの状態による分類
    6. 6.流産が起きる時期
    7. 7.流産が起きる前の兆候
    8. 8.流産の兆候を示す出血
    9. 9.流産の兆候を示す腹痛
    10. 10.流産の予防
    11. 11.まとめ

    はじめに

    妊娠を待ち望んでいた女性にとって流産はとても恐ろしいものです。

    せっかく赤ちゃんを授かったのであれば、きちんと安全に産みたいものです。
    そのためにも、流産について正しい知識を持っておきましょう。

    今回は流産の種類と特徴、起きる時期、起きる前の兆候、予防についてご紹介します。

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    流産の種類と特徴

    流産は、その原因や赤ちゃんの状態、進行具合などによって分類されています。
    まずは、流産の種類について学びましょう。

    流産の原因による分類

    流産は、「仕方なく起こってしまったもの」と「意図的に起こすもの」とに分けることが出来ます。

    前者は「自然流産」、後者は「人工流産」と呼ばれます。

    人工流産には、「子宮外妊娠の処置」「母体保護などの理由による人工妊娠中絶」などが該当します。

    流産の進行具合による分類

    流産の進行具合によって、切迫流産と進行流産に分かれます。

    <切迫流産>
    流産しかかっている状態のことです。まだ妊娠継続の可能性が残されています。早急に適切な処置が必要です。

    <進行流産>
    流産が進行していて、もはや流産を食い止めることが出来なくなってしまった状態です。

    赤ちゃんや胎盤はまだお腹の中にとどまっていますが、子宮口が開いており出血量も多いため、残念ながら妊娠の継続は不可能です。お母さんの命を最優先で処置を行う必要があります。

    赤ちゃんの状態による分類

    自然流産は、赤ちゃんがどのような状態にあるのかで、いくつかの種類に分けることが出来ます。

    <完全流産と不全流産>
    妊娠中のお母さんの子宮の中には、赤ちゃんのほかにも胎盤やへその緒なども存在しています。これらの全てが体の外に出てきてしまった状態が「完全流産」です。

    それらのどれかが子宮内に残っている場合が「不全流産」です。
    赤ちゃん自体は残念ながらお腹の中で亡くなっているため、子宮の中に残っているものを取り出す処置が必要になります。

    <化学的流産>
    初期の流産の中で割合が高いのが、化学的流産です。

    尿検査などで妊娠反応が陽性となっているにも関わらず、赤ちゃん自体の存在を確認できず、子宮外妊娠でもない場合が化学的流産が考えられます。

    化学的流産は、赤ちゃん自体に先天的な異常がある場合におこります。

    <稽留流産(けいりゅうりゅうざん)>
    お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまうと、生理のように、体の外に出てくるのが一般的です。しかし、何らかの理由でお腹の中に赤ちゃんが留まったままでいる場合があります。このような状態が稽留流産(けいりゅうりゅうざん)です。

    子宮内に残っている赤ちゃんやへその緒、胎盤などを取り出す処置を行わなければなりません。

    <感染流産>
    妊娠中に子宮内で何らかの感染が起こった場合、流産となる場合があります。

    感染が拡大してしまうと、全身の血液が菌に侵される敗血症という状態に至ることも少なくなく、赤ちゃんだけでなくお母さんの体も大変危険な状態です。

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    流産が起きる時期

    流産とは、妊娠22週未満で妊娠が終了してしまうことです。
    妊娠22週以降に起こった場合は、流産ではなく早産と呼ばれます。

    早期流産
    妊娠12週未満での流産

    後期流産
    妊娠12週~22週未満での流産

    流産は全妊娠の8~15パーセント程度にみられます。
    なかでもほとんどを占めているのが早期流産です。

    流産が起きる前の兆候

    原因が何であれ、流産が起こっている可能性を示す症状があります。
    それは出血と腹痛です。

    これから紹介するような症状がみられた場合、できるだけ早く産婦人科を受診する必要があります。

    流産の兆候を示す出血

    妊娠中には微量の出血がみられることもあります。

    流産が起こっている兆候を示す出血は、このような特徴を持っています。

    ・生理のように多量の出血
    ・下腹部痛も伴う
    ・血の塊が含まれる
    ・出血量がどんどん増えていく

    このように、一時的な微量の出血ではない場合、流産が起きている可能性が高いです。
    早急な受診が必要となります。

    流産の兆候を示す腹痛

    出血同様、下腹部痛も妊娠中にはよく見られる症状です。程度が軽く一時的なものは様子見でも大丈夫ですが、以下の場合は流産の兆候です。

    ・突然の激しい下腹部痛
    ・子宮をギューッと押されるような痛み
    ・生理痛よりもはるかに強い痛み
    ・出血を伴う痛み
    ・痛みがどんどん強くなっていく

    このような場合、出血時と同様に早急な産婦人科を受診してください。

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    流産の予防

    流産してしまわぬよう、可能な限り対策を行いたいものです。
    流産のリスクを下げることのできる具体的な方法を紹介します。

    1.ヒールのない靴
    ヒールの高い靴は足を細く長く見せてくれる効果があります。しかし、妊娠中は我慢してください。高くても3cm程度のヒールにしておきましょう。

    高いヒールは重心が不安定になります。すると、転んだり、階段から落ちたりなどのリスクも高まります。

    かかとが低く安定した靴を履くようにしましょう。

    どうしてもヒールが必要な場面では、低い高さで、ヒールが太く安定しているものを選択してください。

    2.腹圧をかける動作を避ける
    妊娠初期はまだ胎盤が完成していません。つまり、赤ちゃんはまだまだお腹の中では不安定な状態にあります。

    そんな時に腹圧が強くかかる動作を行うと、流産のリスクが上がります。
    例えば、

    ・重いものを持つ
    ・便秘などで強くいきむ
    ・腹筋運動

    などの動作には注意しましょう。

    3.ストレスをためない
    ストレスは万病のもと、とも言われます。それはストレスを感じると体全体の機能がベストな状態で維持されなくなってしまうことが原因です。

    ある部分は機能が低下し、逆にある部分は過剰に働きます。
    体全体のパフォーマンスに異常を起こさせるのがストレスです。

    妊娠初期はつわりやホルモン変化などで心身ともに不安定になりがちです。意識してストレスを溜めないように努めてください。

    4.体を冷やさない
    女性にとって冷えは大敵です。妊娠中はなおさらです。

    体が冷えると血液の流れが悪くなります。すると赤ちゃんに届けられる血液も減少してしまい、好ましくありません。

    お母さんからの血液には酸素や栄養がたっぷりあります。それが十分届かなくなると、最悪の場合、流産という結果に至ってしまいます。

    5.無理をしない
    女性の社会進出によって、妊娠中でも仕事をしているケースも増えてきました。

    「職場への妊娠報告は安定期に入ってから」と考えているお母さんも少なくはないのではないでしょうか?

    妊娠初期は自己申告しない限り、周囲から妊娠を気付かれることはほとんどありません。つわりなどで体の状態が良くない時に、仕事で無理をしてしまうと赤ちゃんに良くない影響があります。

    出来るだけ休息をとりましょう。
    家事などはパパや周囲にも協力してもらい、家では可能な限り体を休めてください。

    6.禁煙
    妊娠前には喫煙をしていたお母さんもいるかもしれません。しかし、妊娠が判明したら可能な限り早く禁煙に取り組みましょう。

    たばこの中には有害物質がたくさん含まれています。主成分であるニコチンには血管を収縮させる作用があり、赤ちゃんへの血流が阻害されてしまいます。

    禁煙はお母さんだけの問題ではありません。お母さん自身がたばこを吸っていないとしても、副流煙による間接的な喫煙は、お母さんがたばこを吸っているのと何ら変わりません。

    周囲にも協力してもらい、最低でも分煙はきっちり行ってください。

    7.禁酒
    たばこと同様に昔から言われているのがアルコールです。

    アルコールは胎盤を通過して直接赤ちゃんに届いてしまいます。お母さんがお酒を飲むと、赤ちゃんも一緒に飲酒していることになります。

    最悪、赤ちゃんが急性アルコール中毒のような状態にさらされます。

    また、飲酒が続くと「胎児性アルコール症候群」という先天性疾患を抱えた状態で生まれてくる可能性もあります。

    8.医療機関にかかるときは注意
    妊娠の可能性が考えられる場合、医療機関にかかる際は必ずその旨を伝えてください。
    医師は妊娠に関する全ての知識を十分に持っているとは限りません。

    妊娠中の服用は厳禁となっている薬も少なくないです。薬の服用が必要な場合はできるだけかかりつけの産科に行くようにしましょう。

    また、レントゲンやCTなどをとる必要がある場合も、必ず妊娠の可能性を伝えます。大人にとっては無害な量の放射線であったとしても、赤ちゃんにとっては害になる場合もあります。

    9.切迫流産と診断されたらとにかく安静に
    流産の兆候にいち早く気付き、何とか進行を食い止めることが出来ている状態を切迫流産と言います。

    ですがこの状態は「まだ流産に至っていない」だけで、いつ状態が悪化するかわかりません。

    切迫流産の第一の治療法は安静です。安静とは「トイレ・入浴」以外はすべてベッド上で過ごすということ。家事も仕事もNGです。

    まとめ

    今回は流産の種類と特徴、起きる時期、起きる前の兆候、予防についてご紹介しました。

    流産は様々な原因によって起こりますが、ちょっとしたことを気をつけるだけで起こる確率を下げることができます。ただし、化学的流産のように母体の努力ではどうにもならないものもあります。

    流産を防ぐためにも、頑張りすぎないようにしましょう。そして周囲の方も、妊娠している女性に気を使い、無理をさせないようにしてください。

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    治験・臨床試験は新しいお薬の開発に欠かせません。治験や疾患啓発の活動を通じてより多くの方に治験の理解を深めて頂く事を目指しています。治験について知る事で治験がより身近なものになるはずです。

    治験・臨床試験についての詳しい説明

    SMTによる記事情報は、治療の正確性や安全性を保証するものではありません。
    病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください。
  • 不全流産とは?症状・原因・対処法を説明します

    不全流産について

    不全流産を知っていますか?流産の原因にはママの責任ではなく、胎児に原因がある場合があります。今回は不全流産とは何か、不全流産の原因・症状・処置の方法、不全流産した後、どれくらいで次の妊娠ができるか等を詳しく解説します。
    1. 1.はじめに
    2. 2.不全流産とは
    3. 3.不全流産の原因
    4. 4.不全流産の症状
    5. 5.不全流産の処置とは
    6. 6.不全流産後の妊娠は?
    7. 7.まとめ

    はじめに

    流産は進行状態によって名称が異なります。切迫流産、進行流産、化学流産などがありますが、不全流産もその中のひとつです。
    折角授かった命う亡くしてしまうのは辛い事ですが、早めに対処しないと母体にも悪影響を及ぼします。
    今回は不全流産とは、不全流産の原因、症状、対処法などをご説明していきます。

    不全流産とは

    流産は主に妊娠22週までに何らかの理由で胎児が妊娠を継続出来ずに亡くなってしまう事を言います。
    不全流産とは、胎児は亡くなっていて、胎児や子宮内容物が残ってしまっている状態のことを言います。
    これと対になる完全流産は胎児や子宮内容物が全て排出している状態を指します。
    不全流産を放っておくと次の妊娠に影響したり、感染症のリスクが伴うので早めに対処する事が大切です。

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    不全流産の原因

    誰のせいでもない胎児の染色体異常による流産
    不全流産の理由のひとつに胎児の染色体異常があります。特に妊娠初期の流産の原因は胎児の染色体異常であることが多いです。
    胎児を授精した時に染色体が上手に作れない事があるのです。
    染色体に異常があるとお腹の中で胎児が成長できない事があり、結果として流産してしまいます。

    また、上手く胎内で育つことができたとしても、長く生きられなかったり、生まれつき重い障害を持っている事もあります。
    この染色体異常は珍しい事ではなく、流産はどんなに健康な方であっても、誰にでも起こりうる可能性があって、決してママさんのせいではありません。
    妊娠経験のある方の内、15%が流産を経験しているという研究結果もあるんですね。

    しかし、そうは言っても流産を経験された方は深い悲しみに苛まれることでしょう。
    特に初めて赤ちゃんを授かった方は喪失感や孤独感に苛まれてうつ状態になってしまう方もいらっしゃいます。
    しかし、流産は本当に誰にでも起こってしまう事ですし、流産したという事は裏を返せば妊娠出来る、授精する力があるという証拠でもあります。
    そして処置をしっかりと受けることで子宮環境が整い、次回の妊娠に備えられるのようになります。

    胎児の染色体異常による流産はママさんの生活習慣やストレス、疲労等が原因で起こってしまったわけではありません。

    そして、先にも述べましたが、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常が原因であることが多いです。あまり自分を責めないようにしましょう。

    不全流産の症状

    身体的な症状が出たら病院へ
    不全流産の場合、子宮の内容物が完全に出ない状態なのでダラダラと出血が続きます。
    そして胎児を包んでいた胎嚢や胎盤が体外に排出される際にはレバー状の血の塊が出てきます。
    また下腹部痛や鈍痛が続くのが特徴です。
    不全流産は子宮頚管を開こうとして子宮収縮が起こるので、経産婦さんより初産婦さんの方が痛みが強いと言われています。
    こういう症状が出たら我慢せず、すぐに病院に行きましょう。

    精神的ケアにはパートナーや家族の支えが必要
    そして身体症状の他に精神的に大きなな負担がかかってしまいます。
    これは流産してしまった方は流産した悲壮感や喪失感、赤ちゃんに申し訳ない、可哀想な事をしてしまったと自分を責めてしまいがちだからです
    他にも自分は元気な赤ちゃんを授かれないんじゃないかをいう不安感からも精神的に負荷がかかってしまうこともあります。
    しかし、不全流産はママの責任ではないことがほとんどですし、悩んでいるでけでは前に進めません。
    次の妊娠の為に身体と一緒に心のケアをしっかりしておきましょう!
    心のケアはパートナーや家族の支えが大事になります。
    1ヶ月程は安静にする必要がありますが、気分転換等を行って次の妊娠に備えましょう。

    不全流産の処置とは

    子宮内容除去術
    不全流産はお腹に胎児や子宮内容物が残っているので、これらを除去して子宮の中をキレイにする必要があります。
    折角宿った命を除去するのは大変辛いことですが、不全流産になってしまった場合、これ以上胎児が成長する事はありませんし、これらを取り除かないでいると感染症等のリスクもあります。
    次の妊娠の為にも母体の健康の為にも、強い気持ちを持って処置に臨んで下さい。
    不全流産の場合、子宮内容除去術が行われます。
    これは子宮に残留している内容物を鉗子やキュレット等の専門の器具で子宮の中身を掻き出す手術になります。
    処置が終わったら子宮の収縮を促す薬と抗菌薬を投与します。
    これは子宮内容除去術の合併症である子宮内膜炎等を防ぐ為に行われます。
    手術自体は15分から30分程で終わるのが一般的です。
    手術は母体の健康を守る為に行われますので、健康保険が適応されます。
    手術の費用は3割負担で、3~5万円程度で、日帰り手術、または1泊入院で行われます。

    また不全流産であっても待機療法が行われる事もあります。
    これは子宮の中身が自然と排出されるのを待つ治療です。
    この場合、暫く様子観察し、超音波検査やホルモン検査を行い、子宮内容物が排出されていると確認出来れば処置は行われません。

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    不全流産後の妊娠は?

    不全流産してしまった場合、最低でも生理が一度きてから妊娠を図るのがベストです。
    最初の1ヶ月は激しい運動を控えてゆったりと過ごしましょう。
    ここで無理すると体調の回復が遅れてしまいます。
    不全流産した後、生理は3~5週間位でくるとされていますが、不全流産は精神的負荷も大きいので、多少前後する場合もあります。
    先ずは基礎体温を測定し、病院で卵胞と身体の回復をチェックして貰いましょう。

    そして身体が妊娠、出産できる状態かを専門医に確認して貰ってから子作りを始めましょう。
    通常、不全流産した後は1~3ヶ月程様子をみるようです。
    早く次の子が欲しいと焦る気持ちがある方もいらっしゃるかもしれませんが、心身が十分に回復するのを待ちましょう。
    この間に身体の痛みや不調が改善したら、身体を冷やさないように工夫し、食生活や生活習慣を見直す事をお勧めします。

    身体が回復したら適度に身体を動かして体調管理やリフレッシュを行って妊娠しやすい身体を作って次の赤ちゃんを迎える準備をしましょう。

    まとめ

    不全流産は非常に辛い事ですが、誰にでも起こりうる事です。
    不全流産の原因は胎児の染色体異常であり、ママさんの生活習慣やストレス、疲労が原因ではありません。
    次の赤ちゃんをお腹に迎える為にも家族に協力して貰い、妊娠に備えましょう。

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