• 65歳以上のがん診断例、4人中1人が過去にもがんを経験

    65歳以上でがんと診断された米国人の4人中1人を、以前にも同じ部位あるいは別の部位のがんを経験したことのある「がんサバイバー」が占めていることが米テキサス大学サウスウェスタン医療センターのCaitlin Murphy氏らの研究で明らかになった。

    詳細は「JAMA Oncology」11月22日オンライン版に掲載された。

    Murphy氏らは今回、全米のがん患者が登録されたSEERプログラムのデータを用い、2009~2013年にがんと診断された74万990人におけるがんサバイバーの割合を調べた。

    その結果、65歳以上の患者の約25%、65歳未満の患者の11%をがんサバイバーが占めていた。また、がんサバイバーの割合は年齢やがんの種類によって4~37%の範囲でばらつきがみられた。
    なお、以前に診断されたがんのほとんどが別の部位のがんだった。

    米フォックス・チェイスがんセンター外科腫瘍学のMarc Smaldone氏は「がん治療の向上に伴い患者の寿命は延びているが、それと引き換えに以前のがんとは無関係のがんや、以前のがん治療に起因した新たながんを発症する可能性がある人も増えている」と説明している。

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    また、同氏は「がんと診断された患者の多くは抑うつ症状に苦しんだり治療費への不安を感じたりする。
    複数回にわたるがんの診断は、ただでさえニーズが満たされていないがんサバイバーの問題を、さらに複雑かつ深刻なものにしてしまう」と指摘。
    このほか、有望ながん治療薬の臨床研究の多くががんサバイバーを対象から除外していることも問題点として挙げている。

    一方、米レノックス・ヒル病院のStephanie Bernik氏は、がん発症に影響する遺伝的要因や生活習慣に問題がある一部の人ががんにかかりやすくなる可能性を指摘。
    「複数の種類のがんには遺伝的要因が関与することが分かっているため、以前がんを発症した人が再び新たにがんを発症するリスクが高いことは理解できる。

    また、喫煙や飲酒も複数の種類のがんリスクを高めるため、こうした生活習慣のある人はがんを発症しやすいと考えられる」と説明している。

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    HealthDay News 2017年11月22日
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  • ワルファリンにがん予防効果?

    心筋梗塞や脳卒中、肺塞栓症などを予防するために広く使用されている抗凝固薬のワルファリン(商品名ワーファリン)に、がんを予防する作用もあることを示唆する研究結果が「JAMA Internal Medicine」11月6日オンライン版に掲載された。

    この研究は観察研究であるため因果関係が証明されたわけではないが、ワルファリンの使用者は世界で数百万人に上ることから、研究を実施したベルゲン大学(ノルウェー)のJames Lorens氏らは「抗凝固薬の選択に影響しうる重要な結果」としている。

    ワルファリンは心筋梗塞後や心臓人工弁置換術後の患者、心房細動患者などに対して処方されることの多い抗凝固薬の一つで、ビタミンK拮抗薬に分類される。
    欧米では成人の5~10%がワルファリン使用者だという。

    Lorens氏らによると、以前からワルファリンががんリスクを低減する可能性を示唆した研究結果が報告されていた。
    このうちがんモデル動物を用いた研究では、抗凝固作用を発揮する用量よりも低用量のワルファリンがAXL受容体チロシンキナーゼを介した腫瘍の形成を阻害することが明らかにされていたほか、一部の疫学研究でワルファリンの使用者で特定のがんリスクが低下することが示されていた。

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    そこで同氏らは今回、ノルウェー国民登録およびがん登録、処方記録のデータベースを用い、1924~1954年に出生したノルウェー人125万6,725人を対象に2004~2012年のワルファリン処方と2006~2012年のがん発症との関連について検討した。
    このうち7.4%(9万2,942人)がワルファリン使用者で、10.6%(13万2,687人)ががんを発症していた。平均年齢はワルファリン使用者が70.2歳、非使用者が63.9歳だった。

    年齢や性で調整して解析した結果、ワルファリン使用者では非使用者と比べてがんの発症率比(IRR)が0.84と有意に低かった。
    また、がん種別のIRRは肺がんが0.80、前立腺がんが0.69、乳がんが0.90でそれぞれ有意に低かったが、大腸がんは0.99で有意な低下は認められなかった。
    さらに、ワルファリン使用とがん発症率の低下との関連は、特に心房細動患者で強く認められた。

    ワルファリンは近年登場したリバーロキサバン(商品名イグザレルト)やアピキサバン(同エリキュース)などの新しい抗凝固薬(第Xa因子阻害薬)と比べると安価だが、患者ごとに適量が異なるため定期的に血液検査で抗凝固指標(INR)を測定する必要がある。

    このため、最近はワルファリンの代わりに新しい抗凝固薬に切り替える例が増えている。

    しかし、「新薬は作用機序が異なるため、ワルファリンのようながん予防効果は期待できない」とLorens氏は指摘する。

    一方、米国がん協会(ACS)のLen Lichtenfeld氏は「この研究からワルファリンにはがんリスクを低減させる何らかの作用があることが示唆された。
    ただし、がん予防の目的でワルファリンを処方すべきではない。
    ワルファリンを使用するよりも健康的な食事や運動を心掛けることの方ががん予防には重要だ」と強調している。

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    HealthDay News 2017年11月6日
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  • 腸内細菌叢ががん治療薬の効果を左右する?

    従来の抗がん薬とは異なる機序で作用する免疫チェックポイント阻害薬の効果を腸内細菌叢が左右する可能性があることを示した2件の研究結果が「Science」11月2日オンライン版に掲載された。

    同薬の一種であるニボルマブ(商品名オプジーボ)などの抗PD-1抗体薬による治療を受けた進行メラノーマや肺がんなどの患者の腸内細菌叢を調べたところ、治療の効果があった患者となかった患者で細菌の多様性や構成に違いが認められたという。

    一つ目の研究を実施したのは米テキサス大学MDアンダーソンがんセンター准教授のJennifer Wargo氏ら。
    この研究では、抗PD-1抗体薬による治療を受けた進行メラノーマ患者112人から採取した糞便を分析して腸内細菌叢の多様性や構成について調べた。

    その結果、治療の効果があった患者では、なかった患者と比べて腸内細菌叢の多様性に富んでいることが分かった。

    また、効果のあった患者の腸内細菌叢では特定の細菌(ルミノコッカス属とフィーカリバクテリウム属)の占める割合が特に高かったのに対し、効果がなかった患者ではバクテロイデス属の細菌の割合が高いことも明らかになった。

    さらに、効果のあった患者の糞便をマウスに移植したところ、そのマウスも抗PD-1抗体薬に対して良好な反応を示したという。

    一方、二つ目の研究はギュスターヴ・ルシーがん研究所(フランス)のLaurence Zitvogel氏らが実施したもので、対象は抗PD-1抗体薬による治療を受けた肺がんや腎がん、膀胱がんの患者249人だった。

    このうち治療の前後に抗菌薬を使用していた69人は、抗菌薬を使用しなかった患者と比べて抗PD-1抗体薬の奏効率が低く、生存期間も短かった。

    また、対象患者の腸内細菌叢を調べたところ、抗PD-1抗体薬の効果が認められた患者の69%でアッカーマンシア・ムシニフィラと呼ばれる細菌が検出されたのに対し、非奏効患者でこの細菌が検出された割合は34%だった。

    腸内細菌叢はヒトの体内に生息する膨大な数の細菌で構成され、その多様性が乏しいとさまざまな疾患のリスクが上昇することが明らかになっている。

    今回報告された2件の研究結果を踏まえ、Wargo氏は「腸内細菌叢を調整することでがんの治療効果を高められる可能性が見えてきた」とする一方で、「具体的にどのような腸内細菌叢が望ましいのかなど明らかにすべき点は多く、今回の研究結果のみに基づいて安易にがん患者にプロバイオティクスの摂取を勧めるようなことはあってはならない」と慎重な姿勢を示している。

    米モフィットがんセンターのNikhil Khushalani氏も、腸内細菌叢とがん治療の効果との関係を検討した研究としては、まだ第一段階のものであることを強調した上で、「がん患者の糞便試料を用いて腸内細菌叢を調べることで、抗PD-1抗体薬による治療効果を予測し、がんの個別化医療につなげられる可能性がある」と期待を示している。

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    HealthDay News 2017年11月2日
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  • メトホルミンががん予防につながる可能性 マウス実験で検証、岡山大グループ

    2型糖尿病の治療薬として世界で最も多く処方されているメトホルミンが、がんに対する免疫反応を抑制する制御性T細胞の増殖と機能を抑えてがんの予防や治療に有用な可能性があることを、岡山大学大学院免疫学教授の鵜殿平一郎氏らの研究グループが突き止めた。

    メトホルミンにより制御性T細胞の働きを抑えることで、がん細胞を攻撃する細胞傷害性T細胞の機能を妨げることなく、がんに対する免疫作用を増強する可能性があるという。
    詳細は「EBioMedicine」10月15日オンライン版に掲載された。

    免疫細胞の一種である制御性T細胞は、体に対する過剰な免疫反応を抑える一方で、がんに対する免疫反応を抑制し、がん細胞を攻撃する細胞傷害性T細胞の機能も抑えてしまうことが知られている。

    そのため、がんの予防や治療には、がんの中に存在する制御性T細胞だけを抑制し、がん以外の部分にある制御性T細胞の数や機能には影響を及ぼさないことが理想とされていた。

    研究グループは既に、正常なマウスにがん細胞を移植して作製した担がんマウスを用いた検討で、メトホルミンががんを攻撃する免疫細胞の疲弊を回復させ、腫瘍の塊を縮小させることを見出していた。

    今回の検討でも担がんマウスにメトホルミンを飲料水に混ぜて投与したところ、一般には腫瘍の塊の中で増殖するはずの制御性T細胞(CD4+CD25+T細胞)にアポトーシス(細胞死)が起こり、制御性T細胞の数が著しく減少することを見出した。

    また、制御性T細胞が生存するには本来、エネルギー代謝の過程で脂肪酸を取り込んでクエン酸回路と酸化的リン酸化反応(細胞内で起こる呼吸に関連した現象で、高エネルギー化合物のATPを産生する回路の一つ)に依存している。

    しかし、詳細な解析の結果、糖代謝の改善に働くメトホルミンを投与すると、糖を起点とした解糖系が亢進し、それまで脂肪酸を取り入れて生存していた制御性T細胞の代謝バランスが崩れて、結果的に細胞死に至る可能性が示唆された。

    研究グループは、新しいがん治療として注目を集めている免疫療法は進行期のがんでの奏功率が20%弱にとどまり、自己免疫疾患などの副作用の課題が残されている点を指摘しつつ、「メトホルミンは免疫細胞の代謝バランスを変化させることで、がん局所だけの制御性T細胞を抑制する可能性を示した今回の知見は、今後のがん免疫療法に新しい展開をもたらすのではないか」と期待を示している。

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    HealthDay News 2017年11月13日
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  • 米国のがん患者4人に1人が治療費節約、「勝手に減薬」も

    米国で実施されたがんの意識調査から、高額ながん治療費を節約するため予約日に受診しなかったり、薬剤を半量しか使用しなかったり、治療を拒否したりするなどの行動を取った経験があるがん患者が4人に1人に上ることが分かった。

    調査を実施した米国臨床腫瘍学会(ASCO)の関係者は「高額ながん治療費のために米国民は健康状態だけでなく生命までもが危険にさらされている」と懸念を示している。

    この調査はASCOが調査会社のHarris Poll社に委託して実施されたもの。18歳以上の成人4,016人を対象に7月10~18日にオンラインで実施された。

    その結果、がん経験者またはその近親者の27%に治療費を削減するために必要な治療を省いた経験があった。
    具体的な行動としては「予約日に受診しなかった」(9%)、「治療を拒否した」「処方された薬剤を受け取りに行くのを遅らせたか、受け取りに行かなかった」「処方された薬剤を使用しない時があった」(いずれも8%)、「薬剤を半量だけ使用した」(7%)などだった。

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    ASCOのチーフメディカルオフィサーであるRichard Schilsky氏は「がん治療か、それとも衣食住に必要な出費かという選択を迫られることがあってはならない。治療薬の使用間隔を空けたり、半量に減らして使用したりするなど用量の調整を患者が勝手に行うのは危険だ。しかも、多くの医療従事者はそのことを把握できていない」と警鐘を鳴らしている。

    なお、調査では回答者の多くが米国政府に対してがん治療薬の薬価を抑制する措置を講じるべきだと考えていることも明らかになった。
    例えば、回答者の92%が「メディケアが直接、製薬会社と医療用医薬品の価格交渉をできるようにすべきだ」と考えており、「政府が薬価を規制すべきだ」「国外からのがん治療薬購入を合法化すべきだ」と回答した人の割合もそれぞれ86%、80%を占めていた。

    一方、米国民のがん予防に対する関心は薄く、「政府は予防対策にもっと資金を投じるべきだ」と回答した人の割合は半数に満たなかった。
    このほか、肥満やアルコールががんのリスク因子であることを知っていたのは3分の1未満で、がんのリスクについては認識が低いことも明らかになった。

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    HealthDay News 2017年10月24日
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  • 米国のがん死亡率は引き続き低下、ただし課題も

    米国がん学会(AACR)は9月13日、最新データに基づき米国のがんの概況をまとめた報告書「CancerProgressReport」を発表し、米国では1991年から2014年にかけてがんによる死亡率が小児で35%、成人では25%低下したことを明らかにした。

    しかし、人口の高齢化に伴い今後、新たにがんを発症する患者は大幅に増加することが予測されているなど、多くの課題が残ることも示された。

    報告書によると、米国では近年、がんによる死亡率は大幅に低下し、1991年から2014年までに210万件のがんによる死亡が回避されたと推定されている。

    一方、がんの新規発症数は今年の170万件弱から2030年には230万件まで増加すると予測されているほか、今年1年間にがんで死亡する人は60万人を超える見通しだという。

    AACR会長のMichaelCaligiuri氏によると、今後、新規発症数が増加するのは米国民の高齢化が進むと予測されているためだ。米国で診断されるがんの53%は65歳以上で発症しているが、65歳以上の人口は2016年の約4900万人から2030年には7400万人超に増加すると推定されている。

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    また、報告書ではがん死亡率の低下に加えて前進がみられたポイントとして、2016年8月から2017年7月までに米食品医薬品局(FDA)ががんの新薬9種類を承認し、既存の治療薬8種類についても新たながんへの適応を承認したこと、新薬のうち2種類は複数のがん種で生存率とQOLを向上させることが期待されている免疫チェックポイント阻害薬で、残る7種類は特定のがん分子を標的とする薬剤であることを挙げている。

    さらに、脳腫瘍のより正確な検出や切除の助けとなる新たな造影剤が承認されたこと、予防面では、肺がんの主要な原因である喫煙の対策によって2000年から2015年までに喫煙率が39%低下したことなども、注目すべきポイントとして紹介している。

    一方、HPVワクチンの接種も将来的にほぼ全ての子宮頸がん、多くの口腔がんおよび肛門がんを予防できる対策として期待されているが、2015年のワクチン接種率は女子で63%、男子で50%未満にとどまっていたという。

    米ハーバード大学医学部教授のAnthonyD’Amico氏は、「がん生存率の向上には治療の進歩と検診による早期発見が寄与したのではないか」との見方を示し、「われわれがすべきことは山積しているが、新たな発見を目指した取り組みや、生物学的な理解を深めるための研究および検診などの領域では正しい方向に進んでいるといえる」と話している。

    今回の報告書によると、米国で頻度の高いがん種である乳がんや大腸がん、肺がん、前立腺がんの死亡率はこの10年以上にわたって低下傾向にあるが、脳腫瘍や肝がん、子宮がんなどの死亡率は上昇しているという。

    また、人種や保険加入状況などによる治療格差が継続して認められていることも、課題として挙げられている。

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    HealthDay News 2017年9月14日
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  • 10秒でがんを検出できるペン型装置を開発

    術中にがんが疑われる組織に当てるだけで、わずか10秒ほどでがんかどうかを特定できるペン型の装置を米テキサス大学の研究グループが開発した。

    同グループは「将来この装置が実用化されれば、手術でがん組織の取り残しを回避できるだけでなく、組織検体を病理検査室に送る必要がなくなるため手術時間を短縮できる可能性がある」としている。
    詳細は「ScienceTranslationalMedicine」9月6日号に掲載された。

    このペン型装置「MasSpecPen」は、物質の化学組成や質量組成を分析できる質量分析計に細い管でつなげて使用する使い捨てタイプの装置だ。
    ペンの先端部分を組織に当てると、小さな水滴が放出され、組織上に約3秒留まる。
    この間に組織から水滴中に分子が溶け込み、再びペン先から取り込まれた水滴が管を通って質量分析計に送られ、コンピュータ画面に分析結果が表示される。

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    今回、乳がんや肺がん、甲状腺がん、卵巣がんの患者から提供された253検体を用いて「MasSpecPen」の精度を検証した結果、感度は96.4%、特異度は96.2%で、全般的な精度は96.3%と極めて高かったという。
    また、甲状腺の腫瘍が悪性か良性かを判別できたほか、肺がんの組織学的なサブタイプも特定できることが示されたとしている。

    研究グループの上席研究員で同大学化学科准教授のLiviaEberlin氏は「乳がんや膵がん、脳腫瘍などは特に周囲の組織に浸潤しやすく、肉眼では正常組織との見分けがつきにくい。
    しかし、この装置を使用すれば、がん組織を残らず切除することが可能になる」と説明。

    さらに、共同研究者でEberlin氏の研究室に所属するJohnLin氏は「この装置は手術時間の短縮にも寄与する可能性がある」と期待を寄せる。
    同氏によると、現在、手術でがん組織を残らず切除できたかどうかを確認するために、術中に組織を病理検査に出す場合が多いが、その間患者は麻酔下で30分待たされることもあるという。

    この装置について、米ノースウェル・ヘルスがん研究所のGaryDeutsch氏は「簡便さだけでなく、精度の面でも価値が高い」とコメント。
    「術中にがんではないと判断された組織が、後に陽性であることが判明し、追加の手術や治療が必要になるというケースを多くの外科医が経験している。

    手術室でこのような強力なテクノロジーを利用できれば、治療に大きな変革をもたらすだろう」と話している。

    研究グループは現在、来年からの臨床試験の開始を視野に入れ、装置を改良するため設計の調整を行っているという。
    なお、実用化の時期については「数年はかかる見込みだ」としている。

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    HealthDay News 2017年9月6日
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  • がんを防ぐ食事と習慣

    がんの発症リスクに食事や運動との関連がみられることは、多数の研究で明らかにされています。以下のポイントを踏まえて、がんにならない生活習慣を心掛けましょう。
    • 健康的な体重を維持しましょう。
      肥満になるとエストロゲンやインスリンなど、がんの増殖を促進するホルモンの分泌が増大します。

    • 定期的に運動をしましょう。
      毎日の運動は体重維持にも役立ち、ホルモン値の改善や免疫系の強化にも有効です。適度な運動を週に150分以上、または激しい運動を週に75分以上することが推奨されています。

    • 植物性の食品をたくさん食べましょう。
      また、加工肉や赤肉は控えましょう。

    • 飲酒量を制限しましょう。
      女性は1日1杯、男性は1日2杯までにしましょう。

    • たばこは止めましょう。
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        HealthDay News 2017年9月4日
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  • 前向きに考える癌(がん)治療。癌(がん)の治療法におけるメリット、デメリット

    癌の治療法について

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われており、いまや国民病となっています。その中で、治療法においても広がりを見せており、オーダーメイドの先進医療も登場しています。諦めずに、前向きに癌(がん)治療と向き合いましょう。この記事では癌(がん)の基礎知識と治療法について解説していきます。

    1. 1. 癌(がん)は死因のナンバーワン?
    2. 2. 誰もが、癌(がん)に狙われている?
    3. 3. 50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも
    4. 4. 主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?
    5. 5. 癌(がん)治療におけるメリットとデメリット
    6. 6. オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法
    7. 7. まとめ

    癌(がん)は死因のナンバーワン?

    「がんは日本人の死因のナンバーワン」と言われています。

    その中でも、3大がん病の「胃、肺、大腸」がトップを競い合っています。

    これまで、がんの代表と言われた「胃がん」は診断技術や手術の進歩によって完治する人も増えています。それに伴い、治療率はかなり上昇しています。

    現在は、健康診断が市町村や勤務先で行われるようになっており、自分の健康状態も数値で把握できるようになっています。
    ※胸、胃、大腸検査などはオプションの病院もたくさんあるようです。

    検査により、正常であれば心配もないですが、小さくても異常が出れば再検査となります。
    健診は結果とその内容が非常に重要です。

    また状況によっては即時に治療を開始する必要があります。

    異常が指摘されれば、放置せずに年齢に関係なく、再検査は受けましょう。

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    誰もが、癌(がん)に狙われている?

    最近の医師は遠慮なく、癌(がん)告知をする傾向にあるかと思います。

    かつて10年ほど前までは、日本の医師の「がん告知」は控えられていました。
    患者本人への告知はタブーであり、告知は家族か身内の人への病理説明が多かったようです。
    本人には、潰瘍(かいよう)だと伝えられていたこともあったようです。

    この『告知』についても、そうした歴史があるのです。
     
    現在では、医師が「残念ですが、癌(がん)です」「ステージ2です」などと告知をして、内視鏡や検査の写真をもとに説明をするのが一般的です。

    告げられた本人は、どんなに強気の方でもショックを受けるものです。

    癌(がん)は「死」に直結するイメージがあります。
    告知を受けて、茫然として、何も感じない人もいるようですが、癌(がん)との闘いはここから始まります。

    正確な情報を集めることも必要な対応です。
    身近に相談できる方がいれば勇気を出して経験談や情報を聞きましょう。

    50歳を過ぎたら、あなたも癌(がん)年齢かも

    ここでは、胃癌(がん)を例として取り上げさせて頂きます。
    胃癌(がん)には、なりやすい人の特徴に一般的なデータが存在します。

    これによりますと以下のポイントが重要です。

    • 煙草や酒を長期間嗜好している。
    • 塩分の多い食生活である。
    • 肉や脂質が多く、野菜不足である。
    • 日常のストレスがある。
    • 慢性的に胃炎を発症している。
    • 胃にポリープがある。
    • ピロリ菌に感染している。

    このようなポイントを指摘しています。

    さらにこんな症状がある方は特に注意が必要です。

    • 上腹部に痛みや胸やけがある。
    • 慢性的な痛みや食後の痛みがある。
    • 腹部の膨満感がある。

    また日頃のトイレでも便の色が教えてくれることもあります。
    黒色ではないか?ということも重要な情報になります。

    日常的に「貧血がないか?」などの具体的な症状にも注意することを上げています。

    こんな症状がある方が、すべて、癌(がん)というわけでもないのですが、
    胃がんの診断前には、これらのポイントが自分の症状に思い当たることが多いようです。

    これらの症状では、すでに危険エリアに入っていることを示唆するものもあります。
    予防や治療をすることで、多くの危険エリアから脱出可能性があるので日頃からの注意が必要です。

    癌(がん)は「大きさや、ステージはどのくらいか?」「はたして治る病気なのか?」という恐れや不安、それに「死」のイメージがあります。
    さらに「現実の治療費はどのくらいなのか?高額な場合はどうすればよいのか?」などが頭の中を駆け巡り、目の前が真っ暗になってしまうこともあります。

    しかし、癌(がん)は適切な治療をすれば、多くの人が完治する時代になっています。
    治療費が減額される制度等もあります。

    癌(がん)に負けない!癌(がん)を克服するぞ!という前向きな姿勢で対処することが、その治療の第一歩に繋がるのです。

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    主治医とセカンドオピニオンを選ぶ道とは?

    症状や状況を正しく理解するためにも、情報や知識はとても重要です。

    癌(がん)は家族歴なども関係することから、家族や親戚などに癌(がん)治療の経験者がいないか?
    ということもポイントになってきます。
    もしいる場合は情報源として大切なことを聞けるチャンスです。

    主治医には、癌(がん)の大きさや、別の臓器への転移など、検査において自分の置かれた状態をよく聞き、把握しましょう。

    そして自分の気持ちに余裕があれば、主治医とは別の医師である「セカンドオピニオン」を訪ねる道もあります。

    セカンドは「第二の」という意味です。他の医師の第二の意見「オピニオン」を聞くのです。

    もちろん主治医の元で治療をしてもよいし、自分の納得する医師を探して良いのです。
    小さなクリニックでは、設備の整った大きな病院への紹介状も書いてくれます。

    医師には患者への説明義務(インフォームドコンセント)があるように、医療現場には患者自身が治療法に納得して、同意することで治療を進めることが認められているのです。

    自分の大切な「いのち」です。自分が納得するまで意見を聞くようにしましょう。

    癌(がん)治療におけるメリットとデメリット

    癌(がん)治療の基本には三大療法があります。

    • 手術療法
    • 化学療法、薬物療法 
    • 放射線療法

    この中から、病状によって選択されます。
    ※化学療法、放射線療法については次項で説明しています。

    基本は手術療法ですが、他の二療法の進歩で、癌(がん)の状態によって併用という方法がとられます。
    しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるので注意が必要です。

    手術療法のメリットは

    • 癌(がん)を取り除ける。
    • 根治性が高い。
    • 再発のリスクが低い。

    デメリットは

    • 組織や臓器が傷つくことにより機能が損なわれることがある。
    • 回復に時間が掛かる。
    • 年齢や体力、合併症などが考えられる。
    • 治療費が高額な場合がある。

    上記のメリットとデメリットが一般的です。

    手術療法にもさまざまな方法があり「外科的手術(開腹手術)」「腹腔鏡手術」などがあります。
    外科的手術(開腹手術)は、皮膚を切開し、がんに侵された部分を切除するので切除をするので回復まで時間が掛かります。

    腹腔鏡手術は外科的手術に比べて傷が小さくて済むためメリットも多いのですが、癌(がん)が大きいと適さないとされています。
    具体的には、腹部に数か所の穴を開けて、内視鏡や鉗子を挿入してがんを切除します。
    これには条件があり、転移がない、癌(がん)の個数が少ない、大きさが切除可能な範囲である。という部分を確認しながら手術が可能か否か、が判断されます。
    また適応である場合には、胃癌(がん)、大腸癌(がん)、前立腺癌(がん)、子宮癌(がん)等で行われています。

    もう一つご紹介するのは「内視鏡治療」です。
    大きな手術ではなく、内視鏡によって胃の中で切除を行うことから、体の負担が少なく、粘膜内にとどまる早期の癌(がん)においてはメリットが多いとされています。

    医師でも、どの療法を選択するか、判断に悩む場合があります。
    いずれにしても、メリットとデメリットはしっかりと理解することが大切です。

    オーダーメイドも登場?進化する癌(がん)の治療法

    あと二療法の一つは、「化学療法」です。

    いわゆる、抗がん剤治療と言われています。
    内服薬、注射、点滴などで薬剤を体内に投与します。

    その中にも、分子標的薬があり、一定の遺伝子や酵素を作っている癌(がん)細胞特有の分子だけを攻撃する薬も登場してきています。

    これは癌(がん)化した細胞や、癌(がん)細胞が増殖するときに現れる、得意な分子を狙い撃ちすることで攻撃してしまう優れものです。しかしながら個人差もあるので、使用する人の条件が合致する必要があります。また、副作用の発生も考えねばなりませんので、主治医に相談をするなど、効果的に治療を進めましょう。

    常に前向きで、癌(がん)をおそれない気持ちで治療に対応したいものです。
    医師の指導のもと、自主的に体力作りや運動が治療に大きく役立つことも多いようです。
    トレーニングよって筋肉は年齢に関係なく、鍛えれば丈夫になるとされています。
    気分のリフレッシュをしながら治療に臨みましょう。

    三つ目の療法は「放射線療法」があります。
    これは高い放射線を病変部に照射することによって、癌(がん)細胞を攻撃する治療法です。

    先進医療では重粒子線治療や陽子線治療というものも存在します。
    これは照射量や照射部位が異なるので、オーダーメイドの治療と言われており、高い治療効果が期待されています。末期癌(がん)と言われながら、希望を託して生還した例もあるようです。
    先進医療は、まだ保険適用外で高額の料金がかかる場合があります。

    集めた情報をもとに病院や医師、ご家族と相談しながら後悔のない判断を心がけましょう。

    まとめ

    癌(がん)治療には、様々な患者家族支援の組織や団体が存在します。
    インターネットで検索すること可能です。
    多くの場所で紹介されており、誰でも参加できるのがほとんどです。
    こうしたコミニティや情報もとても参考になるだけでなく、精神的にも勇気づけられるはずです。

    癌(がん)は生命を脅かす大変恐ろしいものですが、様々な方向性からポジティブな部分を見つけましょう。
    前向きに、おそれない癌(がん)治療で完治を目指したいものです。

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  • 痩せた女性でも高カロリー食でがんリスク上昇

    ハンバーガーやピザといった高カロリー食を頻繁に食べる女性では、たとえ体形は痩せていても、肥満に関連する一部のがんリスクがわずかに高いことが米アリゾナ大学ズッカーマン公衆衛生学部教授のCynthia Thomson氏らによる研究で示唆された。詳細は「Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics」8月17日オンライン版に掲載された。

    Thomson氏らは今回、研究開始時に50~79歳であった米国人女性9万2,295人を対象に、ポテトチップスやファストフード、菓子などの加工食品を中心とした高カロリーで低栄養の食品の摂取と、乳がんや大腸がん、卵巣がん、腎臓がん、子宮体がんなどの肥満に関連するがんのリスクとの関連について検討した。

     対象者が日常的に摂取している食品が「高カロリー食」かどうかについては、研究開始時に提供された食物摂取頻度に関するデータに基づき、食品の重量に対するカロリーの割合(エネルギー密度)を算出して調べた。

     15年間に9,600人弱が肥満に関連するがんを発症した。このうち最も多かったのが乳がんで、次いで大腸が続いた。解析の結果、エネルギー密度の最高5分位群(高カロリー食の摂取量が最も多い群)では、最低5分位群(高カロリー食の摂取量が最も少ない群)と比べて肥満に関連するがんのリスクが10%高いことが分かった。

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     問題は、この関連性が適正体重の女性でのみ認められたことだった。Thomson氏らは、今回の研究から「新たな知見」が得られ、それは「予想外」だったとしている。その上で、「一部のがんは肥満に関連していると話すと、適正体重の人は『私は大丈夫』と考えてしまう。しかし、痩せていれば代謝面で健康であるというわけではない」と説明。今回の研究で痩せている人でもリスクの上昇が認められたのは、“代謝の調節異常”が一因となっている可能性があるとの見方を示している。

     一方、米国がん協会(ACS)で栄養疫学の戦略部門長を務めるMarji McCullough氏は、がんリスクの上昇には“代謝の調節異常”に加え、高カロリー食の摂取量が多い女性では果物や野菜、豆、全粒穀物といった植物性食品の摂取量が少ないことが影響した可能性もあると指摘。「これまで、われわれ専門家は『植物性食品の摂取によるメリットは体重管理だけに留まらない』として、その摂取を推奨してきたが、今回の研究結果はそれを裏付けるもの」と話している。

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    HealthDay News 2017年8月17日
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